はじめに
2013年に任天堂から発売された、WiiU『スーパーマリオ 3Dワールド』。
その1年後に発売された、WiiU『進め!キノピオ隊長』。
よく似ていますね。
ですがこれらは、同じ素材を使用した、全く別のゲームなのです。
『スーパーマリオ 3Dワールド』内に、「キノピオ探検隊ステージ」というミニゲームが収録されています。
そのミニゲームのシステムを使用し、1本のゲームとして仕上げたのが『進め!キノピオ隊長』です。
「おんなじようなゲームなら、別にいいや」と思っている人がいたら、とても勿体ないことです。
今回は、この2作の「どこが違うか(主に『キノピオ隊長』が『3Dワールド』と、どう違うか)」「どこが同じか」「どちらが、どんな人にオススメか」を記事にしました。
説明不足や、見落としている要素があるかもしれませんが、どちらか片方だけプレイした人、どちらもプレイしたことが無い人にとって、参考になるとうれしいです。
画像は全て、ハード本体のスクリーンショット機能で撮影したものです。
この記事は、みなとがお伝えします。
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目次
2作の違い
ジャンプ
軽快なダッシュ、気持ちのいいジャンプが特徴の『マリオ』シリーズ。
『スーパーマリオ 3Dワールド』でも、もちろんその操作性は健在で、動かしているだけで非常に楽しい。
一方『進め!キノピオ隊長』での操作キャラ・キノピオ隊長とキノピコは、リュックが重くてジャンプができない。
これを「不便」と捉えますか?これが、いいんです。
ジャンプができないことが、そのままゲーム性・・・つまりは、「パズル要素」になっています。
どこで落ちるべきか、敵にどう対処すべきか、思考する楽しみがあります。
『スーパーマリオ 3Dワールド』のゲームジャンルは「3Dアクション」。
『進め!キノピオ隊長』のゲームジャンルは「箱庭アドベンチャー」。
そもそもゲームジャンルが違うのです。
変身アイテム
▼『スーパーマリオ 3Dワールド』に登場する変身アイテム
- スーパーキノコ
- スーパーベル
- ダブルチェリー
- スーパーこのは
- ファイヤーフラワー
- ブーメランフラワー
- 巨大キノコ
- まねきネコベル
一部の変身アイテムはストックすることが可能で、任意のタイミングで使用することができます。
▼『進め!キノピオ隊長』に登場する変身アイテム
- スーパーキノコ
- ダブルチェリー
アイテムのストック機能は無く、「通常の状態」でスーパーキノコを取った場合、コイン10枚に変換されます。
また、どちらの作品も、同じコースを何度も失敗すると「お助けアイテム」が出現します。
使用するかは任意。
コース選択
『スーパーマリオ 3Dワールド』の場合、広大なワールドマップから、コース内容を模した「ジオラマ」に突入してコースをスタートします。
『進め!キノピオ隊長』の場合、絵本のような選択場面から、攻略したいコースを選択する方式。
時間制限
『スーパーマリオ 3Dワールド』は、各コースの攻略に時間制限を設けています。
『進め!キノピオ隊長』は、時間制限はありません。
一定条件をクリアすると、各コースに「クリアタイム」が表示され、 タイムアタック に挑戦することができます。
コースクリア条件
『スーパーマリオ 3Dワールド』は、ゴールポールに触れると、クリア。
『進め!キノピオ隊長』の方は、パワースターを獲得すると、クリア。
マルチプレイ
『スーパーマリオ 3Dワールド』は、最大4人のローカルマルチプレイに対応しています。
協力しても良し、邪魔し合っても良し、みんなでワイワイ楽しめます。
4人全員がダブルチェリーで分身しても、巨大キノコで巨大化しても、一切の処理落ちなく、快適にプレイできます。
操作キャラの変更も可能です。
一方、『進め!キノピオ隊長』は1人用ゲームです。
1人でじっくり、探索・攻略するタイプのゲームです。
Miiverse投稿機能
『スーパーマリオ 3Dワールド』では、ゲーム内で Miiverse に投稿できる機能があります。
各コースで獲得した「ハンコ」は、この機能を使って使用することができます。
『進め!キノピオ隊長』の方では、他のソフトと同様、HOMEボタンでのMiiverse起動となります。
『3Dワールド』内の「キノピオ探検隊ステージ」と、『進め!キノピオ隊長』との違い
▼クリア条件
「キノピオ探検隊ステージ」では、5つのグリーンスターを全て集めることでクリアとなります。
一回の攻略で全て集めなければなりません。
▼カメラ機能
「キノピオ探検隊ステージ」を攻略中に、+ボタンでオプション画面を選択できます。
カメラの操作方法を変える場合、『スーパーマリオ 3Dワールド』の本編と「キノピオ探検隊ステージ」、それぞれの設定が必要です。
また、『進め!キノピオ隊長』とは違い、ズーム機能はありません。
▼時間制限
「キノピオ探検隊ステージ」では、『3Dワールド』本編と同様、時間制限が設けられています。
2作の共通点
同じ素材を使っている
『スーパーマリオ 3Dワールド』で使用した曲や、登場した敵、 ギミック の多くは、『進め!キノピオ隊長』でも使用しています。
これを「使いまわし」と批判する人もいます。
レビュー記事でも述べましたが、『スーパーマリオ 3Dワールド』のビジュアルデザインは、非常にクオリティが高いです。
任天堂ならではの親しみやすさや、解りやすさを備えた良デザインだと思っています。
ギミック に関しても、アクション性がまるで違うため、全く別の印象になると思います。
「タッチブロックが時間制限でなくなる」など、細かい仕様変更もあります。
同じ素材を使うことで、おそらく『進め!キノピオ隊長』の価格を抑えることができたのでしょう。
収集要素
『スーパーマリオ 3Dワールド』では、各コース3つのグリーンスター、1つのハンコを集めるやり込み要素があります。
獲得した収集要素は、1度クリアをする前にミスをすると、取り直しになります。
中間地点前に獲得した物に関しては、中間地点を通った時点で仮取得状態となり、ミスをしても「獲得した状態」で中間地点からリスタートします。
『進め!キノピオ隊長』でも同様に、3つのスーパーダイヤを集めることになります。
ただし、一度獲得したスーパーダイヤは、コースから出ない限り「獲得済み扱い」になります。
一部コースは丸ごと一緒
『進め!キノピオ隊長』の「おまけ」では、『スーパーマリオ 3Dワールド』での、いくつかのコースを丸ごと収録しています。
「ジャンプができない」という制約のおかげで、同じコースが全く違う印象になるのでおもしろいです。
『進め!キノピオ隊長』だけの要素
お題
各コースには、道中でクリアすべき「お題」が設定されています。
パワースターを獲得した後、コース選択画面の本を見ると、お題が出現します。
お題が判明する前にクリア条件を満たしていた場合、クリア扱いになります。
ステルス
『進め!キノピオ隊長』の方には、ヘイホーが登場する。
今回のヘイホーは、エリアを巡回する番兵のような存在で、こちらを認識すると追いかけてくる。
このヘイホーから隠れるように攻略するコースがあります。
『マリオ』シリーズでは珍しい、「ステルス要素」のあるコースです。
シューティング
トロッコや大砲に乗り込むと、GamePadのジャイロ機能を利用した「シューティング」が可能です。
amiiboに対応
アップデートでamiiboフィギュアやamiiboカードに対応しました。
ちょっとしたミニゲームや、 残機 が増える程度のオマケ要素ではある。
それぞれ、どんな人にオススメか
どちらも、様々なアイデアを盛り込み、良デザインや良サウンドを備えた隙のないゲームです。
ですが、人は好みや得手不得手もあります。
最後に、どんな人に、どちらのゲームがオススメか。
まとめてみました。
スーパーマリオ 3Dワールド
- アクションに爽快感を求める人
- みんなでワイワイ楽しみたい人(1人でじっくりも可)
- ある程度難度が高くても平気な人
- 様々なキャラクターが使いたい人
- 『マリオ』シリーズに慣れ親しんでいる人
進め!キノピオ隊長
- 子どもや、アクションがあまり得意ではない人(クリア自体は凄く簡単)
- 1人でじっくり楽しみたい人
- 探索・収集要素が好きな人
- パズル要素や、攻略手順を思考するのが好きな人
- 可愛いキャラクターが好きな人
まとめ
いかがでしたか?
新しい発見はあったでしょうか。
参考になるとうれしいです。
関連記事はこちら
→ スーパーマリオ 3Dワールド 感想・レビューbyみなと
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