ゲームレビュー

Batman: Arkham Knight(バットマン:アーカム・ナイト) レビューbyみなと

2017/07/31

Batman: Arkham Knight(バットマン:アーカム・ナイト)

DCコミックで刊行している『バットマン』のゲーム。
シリーズの一作目である『Batman: Arkham Asylum(バットマン アーカム・アサイラム)』は「今までで最も高い評価を得たスーパーヒーローゲーム」として、ギネスに登録されている。

今作は、その『Batman: Arkham Asylum(バットマン アーカム・アサイラム)』と、その続編『Batman: Arkham City(バットマン アーカム・シティ)』のシステムを踏襲したオープンワールドゲームである。

今作は『アーカム・シティ』の直接的な続編にあたり、『アサイラム』、『シティ』、そして『ナイト』の三部作で物語が終結する。
『アサイラム』と『シティ』に関しては、セットになったPS4版の『バットマン:リターン・トゥ・アーカム』が17年2月23日に発売される。
気になる方はこちらからプレイしても良いかと。

なお今シリーズは、原作『バットマン』のキャラクターと設定を使ったオリジナルストーリーで展開される。
コミックスとも、映画とも話の繋がりはない。
ただし、原作の要素や映画での小ネタもふんだんに使われているため、知っているとより楽しめる。
知らなくても、作中で丁寧な資料を読めるので問題はない。

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概要

発売日 2015年7月16日
発売元 ワーナー・ブラザーズ
開発元 ロックステディ・スタジオ
ハード プレイステーション4
ジャンル アクション
CERO D(17才以上対象)
公式サイト Batman: Arkham Knight
画像の出典 画像は全て、ハード本体のスクリーンショット機能で撮影したもの
PSストアのページ バットマン:アーカム・ナイト スペシャル・エディション(PS4)

 

ゲーム内容

シリーズ共通の戦闘システムは、複数の敵と格闘戦を繰り広げる「コンバット」。
銃火器を持った見張りを、静かにステルスで撃退する「プレデター」がある。

さらに、今作で新たに加わったバットマンの専用車「バットモービル」。
この「バットモービル」を使った戦闘・謎解き・レース等が用意されている。

「バットモービル」そしてバットマン自身の戦闘能力・探偵能力を駆使し「ゴッサム・シティ」をヴィラン(悪役)達から救うのが目的。

なお、今作は沢山の DLC が配信されている。
非常に濃い内容で、未だ攻略中のため、DLCに関しては日をあらためて記事にします。

[追記]
今作のDLCをレビューしました。
→ Batman: Arkham Knight ダウンロードコンテンツ レビューbyみなと

Batman: Arkham Knight(バットマン:アーカム・ナイト)

 

これからプレイする方への注意点

「これからプレイをする」という方のために、少しだけ「見落としがちな要素」について触れておきます。

▼スライディング

作中で特に説明は無いが、走りながらR2で「スライディング」ができる。
コツはR2を短く押すこと。
通気口の蓋はこの「スライディング」だと一瞬で開くが、音は鳴る。
敵を転ばせたりもできる。

 

▼リモート・エレクトリカル・チャージ

警察署内の「証拠品保管庫」で、ガジェット「リモート・エレクトリカル・チャージ」が手に入る。
ストーリー上では終盤まで必要のないガジェットだが、戦闘に役立つし、「リドラートロフィー」の獲得には必須。
署内に入れるようになったら直ぐに取った方が良い。
ガラスは殴って割りましょう。

 

▼フリーズ・ブラスト

「Panessaスタジオ」という施設に入り、エレベーターを降り、左手にガジェット「フリーズ・ブラスト」がある。
ストーリー上で必要になる場面は無いため、最後まで見落としがち。
だがこのガジェットも戦闘で強力な効果を発揮するし、「リドラートロフィー」の獲得に必須。
このガジェットがあると攻略が楽になる場面もある。
「Panessaスタジオ」に入るのは中盤だが、忘れずに入手しておこう。

 

▼音声・字幕

スタートメニューの「オーディオオプション」で、今作の音声や字幕の設定ができる。 
日本語音声にもできるが、一部ダウンロードコンテンツは英語音声のみなので注意。
もし、この画面の「オリジナル版英語音声」の項目が変更できない場合、今作のアップデートを実行するか、再起動すると設定できるようになるはず。

Batman: Arkham Knight(バットマン:アーカム・ナイト)

 

良い点

舞台はついに「ゴッサム・シティ」に!

『バットマン』に登場する、人口数百万クラスの大都市「ゴッサム・シティ」。
今までのシリーズでは、刑務所内や、ゴッサムの一区画が舞台だったが、今作ではついにゴッサム全域に。(前作のエリアには行けない)

Batman: Arkham Knight(バットマン:アーカム・ナイト)

その広大さ、超高層ビル群の迫力は、素晴らしいの一言。
完全なオープンワールドゲームであり、移動の際にロードは発生しない。
屋内に入る際も画面の切り替わりは無い。
さらに細かいディティールにもこだわっており、海面や看板、小物に至るまで丁寧に作られている。
しかも、雨が降っている。
PS4のパワーを痛感した。

Batman: Arkham Knight(バットマン:アーカム・ナイト)

海は荒れています

ちなみに、ヴィランのテロ行為により、市民のほとんどは街から避難している。

広くなったマップに伴い、バットマンの飛行能力もパワーアップした。
何より「バットモービル」での高速移動もあり、ファストトラベル(ワープ)機能こそ無いが、移動のストレスは少ない。

思えば『アーカム・シティ』をプレイ中、「次作では『ゴッサム・シティ』全体が舞台になったりしないかな」なんて思っていた。
しかし、『シティ』プレイ中に海の向こうに見えるゴッサムの超高層ビル群を見て、「ありゃ無理そう」と諦めていたが、実現するもんだ・・・。

Batman: Arkham Knight(バットマン:アーカム・ナイト)

TANAGA DOJOのポスター。田永さんかな?

 

パワーアップした「コンバット」「プレデター」

新たなバットスーツ・ガジェットの入手に伴い、戦闘能力・表現もパワーアップした。

「コンバット」では、周辺のオブジェクトを利用した必殺技が追加された。
発電機や、電灯、コンテナなどを使って敵を倒せるのだが、そのモーションもいちいちカッコいい。
「ズームして電灯をぶつけているだけ」なのに、カッコいい。

実現可能なシーンは限られるが、仲間と協力して闘う「デュアルプレイ」が追加。
その際は、L1ボタンで操作を切り替えながら戦えるし、協力して敵を仕留める「デュアル・チーム・テイクダウン」が可能に。
これもかなりカッコいい。

『アーカム・ビギンズ』で大活躍した「ショック・グローブ」は廃止。残念・・・。

Batman: Arkham Knight(バットマン:アーカム・ナイト)

 

「プレデター」では、かたまった敵集団を一瞬で仕留める「フィアー・マルチ・テイクダウン」が追加。
これは超便利なので、獲得したら早々にアップデートで「1度に5人まで倒せる」状態までするべき。

新ガジェット「ボイス・シンセサイザー」を使って敵兵を騙し、有利な位置に誘導したりもできる。

Batman: Arkham Knight(バットマン:アーカム・ナイト)

 

万能なバットモービル

今作で追加された新要素「バットモービル」は、新要素とは思えないくらい完成度が高い。

高速走行はもちろん、L2押しっぱなしで戦車形態に変形し、敵戦車(主にドローン)と戦うことも可能。
パワーウインチを使って物を引っ張ったり、電力を送ったりと、仕掛けを解くのにも活躍する。

道路にいればL1ボタン一発で簡単に呼び出すことができて、マリオカート並に頑丈。
遠隔操作もできる。

場所によっては、「バットモービルが進入できるように道を作り、バットモービルで一気に敵殲滅」といった攻略ができる。
もう別のゲームのようだ。

Batman: Arkham Knight(バットマン:アーカム・ナイト)

 

ジョーカーの扱い

ネタバレになるため詳しくは書けないが、前作『アーカム・シティ』にて「今後どういう風に扱うのか難しい状態」になる、バットマンの宿敵ヴィラン・ジョーカー。
それが今作では見事なアイデアと表現手法によって、バットマンを苦しめることになる。
実に「ジョーカーらしく」、そして実に「バットマンらしい」新たな関係性は、今作の見どころの一つだ。

Batman: Arkham Knight(バットマン:アーカム・ナイト)

 

濃厚なシナリオ 数多のヴィランとの因縁

ジョーカーにまつわる話も含め、今作のシナリオはとても濃厚。
メインストーリーに関わるヴィランたちはもちろん、過去作で登場したヴィラン達も数多く登場し、『アーカム』シリーズの集大成にふさわしい。

Batman: Arkham Knight(バットマン:アーカム・ナイト)

今作オリジナルのヴィラン「アーカム・ナイト」

 

「フォトモード」で自由な写真撮影

プレイ中はいつでも、optionボタンのメインメニューで「フォトモード」を起動できる。

今作のカッコいい戦闘シーン。
ドラマティックなイベントシーン。
手に汗握るカーチェイス。
どんなシーンでも一時停止できて、写真効果の変更もできて、場面によっては角度も変えて撮影が可能。

Batman: Arkham Knight(バットマン:アーカム・ナイト)

 

不満点

しつこい「バットモービル」推し

「バットモービル」を使った戦闘や、走行、謎解きは完成度が高い。
高いのは良いんだが、あらゆる場面で「バットモービル」が活躍しすぎ。

数多くのイベントや収集要素が用意されている今作だが、「またバットモービルか・・・」というくらい使用する。

しかもこの「バットモービル」の操作は、他の戦闘より一段階難度が高い。
まぁ、これまでのシリーズで慣れている「コンバット」や「プレデター」とは大分操作感が違うので、そのせいでもあるのだが。

Batman: Arkham Knight(バットマン:アーカム・ナイト)

 

ボス戦がつまらない

そもそも「ボス戦」といえるような戦闘が数えるほどしかないのだが・・・。
その数えるほどの「ボス戦」も、「バットモービル」を使った戦闘が幅をきかせている。

過去作で熱い戦いを繰り広げたボスも、今作では「バットモービル」での戦闘になってしまい、盛り上がりに欠ける。
反面、「デュアルプレイ」でのボス戦は超楽しい。

 

「真のエンディング」を見るための条件が厳しい

ゴッサムを襲うテロを解決すると、物語は一応終わる。
だが、今作の「真のエンディング」、ひいては『アーカム』シリーズの「本当の終わり」を見るためには、条件がある。
全てのサイドミッションをクリアせねばならないのだ。

ほとんどのサイドミッションは問題なくクリアできると思うが、いくつか難しいのが。

▼爆弾解除大作戦 ▼道路を制圧せよ ▼ゴッサム占領

いずれもゴッサムを占拠している特殊軍に関連するミッションだが、数が多く、該当箇所を自力で見つける必要がある。

 

▼リドラーの復讐

毎度おなじみのリドラーのミッション。
各地に隠された「リドラートロフィー」の獲得。
これは現物として置いてあるものや、謎解きで獲得するもの、破壊可能なオブジェクトを破壊することで獲得するものなど、多種・243個にものぼる。
リドラーのアジトや、リドラーが設計したレースコースなどの攻略も必要で、大ボリューム。
暇なのかリドラー。
この一連のミッションだけでも、ゲーム一本分のボリュームはある。
一つ一つの完成度は当然高いし、謎解きも非常に楽しいものだが、これを「真エンディング」の条件にするのは意地が悪い。

Batman: Arkham Knight(バットマン:アーカム・ナイト)

 

プレイ状況

ソフトウェア パッケージ版
プレイ時間 58時間
購入した追加コンテンツ
(無料のも含む)
『家族の問題』
『ハーレークィンストーリー』
『レッドフードストーリー』
『ゴッサム市警封鎖』
『キャットウーマンの復讐』
『コイン投げ』
『シーズン・オブ・インファミー』
『2008 タンブラーバットモービルパック』
『2008年映画版バットマン スキン』
※他、追加チャレンジやスキンなど
シリーズのプレイ状況(みなと Batman: Arkham City(PS3)
Batman: Arkham Origins(PS3)
Batman: Arkham Origins BLACKGATEPS VITA
トロフィー 状況 82%
トロコン 難易度 とても難しい

 

総評

Batman: Arkham Knight(バットマン:アーカム・ナイト)

執拗な「バットモービル」推しには辟易するが、全体的な作りは妥協していなくて本当に物凄い。
これまでのシリーズの要素を、あらゆる面でパワーアップした今作。
「キャラゲー」としては文句なくトップクラスの完成度だし、「アクションゲーム」としても傑作である。

これまでの様々な因縁を、しっかり解決させている。
『アーカム』シリーズの終結を、ぜひ体験しよう。

関連記事はこちら
→ Batman: Arkham Knight ダウンロードコンテンツ レビューbyみなと

PSストアのページはこちら
→ バットマン:アーカム・ナイト スペシャル・エディション(PS4)

全体評価   ★★★★★

シナリオ   ★★★★★
操 作 性  ★★★★☆
システム   ★★★★☆
キャラクター ★★★★★
ビジュアル  ★★★★★
音   楽  ★★★★☆

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