真・女神転生 ディープ ストレンジジャーニー　感想・レビュー byみなと / 本編は易しく、追加要素は過酷になった名作リメイク

2017年10月26日に発売された、3DS『真・女神転生 DEEP STRANGE JOURNEY』。
2009年に発売されたDS『真・女神転生 STRANGE JOURNEY』のリメイク作品です。

3D表示には、非対応。

無事クリアし、エンディングを迎えたので、クリアレビューいってみます。

ルートは「NEUTRAL」で、リメイク版にて追加された新エンディングを選びました。
クリアレベルは、90です。

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概要

ゲーム内容

今作の主なゲーム内容・オリジナル版との変更点は、こちらの記事でまとめてあります。

また、今作で『メガテン』に初めて触れる人のために、『メガテン』シリーズの独自の世界設定やルールをレクチャーし、『メガテンDSJ』をより楽しめるための講座記事を書きました。
序盤に活躍する仲魔のパスワードも記載しています。

良い点

大幅な改善・スムーズな探索

「鬼畜」とまで言われたオリジナル版のマップは、ほぼそのまま使用されています。
ですが、豊富かつ便利なサブアプリ・どこでもセーブ機能など、システム面で大幅な改善がされ、探索のしやすさは劇的に良くなっています。

この辺りは特に便利。
今回は、サブアプリの装備数に制限がないので、新たなサブアプリが開発される度に、どんどん便利になっていきます。
レベルやスキル、仲魔とは別の形でパーティーが強化されるのは、『メガテン』としても新鮮で、おもしろい要素でした。

シビアな難度がお好みなら、サブアプリを制限することもできます。
難易度選択もありますし、初心者でも熟練者でも、楽しめます。

重厚なシナリオ・補完する展開

人類への警鐘を含んだ、重厚なシナリオは健在。
さらに、オリジナル版では語られなかった部分等も、新キャラクターとともに補完。
特に、「オリジナル版をプレイした人」にとって、とても考えさせられる展開となっていました。

ボイス・表情

ボイスや表情が追加されたことで、より印象強く、より感情移入ができるようになったと思います。

「『メガテン』にボイスはいらない」って言う人はOFFにもできます。
が、俺個人としては、ぜひボイスも味わって欲しいですね。

デビルCO-OPが、より強力に

弱点を突くことで、同じスタンスのキャラクターが追撃してくれる「デビルCO-OP」。
リメイク版では、サブアプリを装備することで「デビルCO-OP」の性能もアップします。

オリジナル版では、すこし使い勝手が悪かった「デビルCO-OP」ですが、サブアプリが揃うと非常に頼もしい効果に変わります。
多少スタンスが変わっても、何とかなったり。
「デビルCO-OP」を考慮した作戦も立てやすくなりました。

その他の良い点

不満点

プレイレコードが、ない

「踏破記録」や「横歩きした距離」など、さまざまな記録を見れる「プレイレコード」。
DSのオリジナル版には備わっていましたが、リメイク版では削除されてしまっていました。

好きだったのになぁ・・・。

リメイク版でルートやダンジョンが増えたため、「全ルート制覇」や「全マップ踏破」が非常に難しくなっているので、そのせいでしょうか？

「嘆きの胎」のマップ構成

リメイク版で追加された新ダンジョン「嘆きの胎」。

とても広く、敵も強く、イベントやアイテムも多数。
このダンジョンで追加される悪魔も多く、仲魔がさらに充実します。
場違いに強力な敵とか（『世界中の迷宮』のFOEみたいな）もいて、スリリング。
これらの要素は、とても好きです。

が、ギミック・マップ構成がキツすぎです。

オリジナル版経験者でしたら、「2周目の、あのエリア」といえば伝わるでしょうか？
移動床やワープ、落とし穴、ダメージ床のオンパレード。
比較的序盤のエリアからそんな調子。

これは、オリジナル版経験者でも骨が折れる作りです。
未経験者なら、なおのことでしょう。

少なくとも、メインで未登場のギミックは、待ってほしかったです。
見えない床とか、気づかずに諦める人出てきそう・・・。

新シナリオが、ちょっと無理矢理

新キャラクターとともに、新ダンジョン・新シナリオが追加された今作。
オリジナル版では語られなかった部分や、さらに発展させたシナリオになっている点は、良かったです。

ですが、元々完成度が高かったせいでしょうか・・・。
導入の仕方や、中身の各イベントで、少し「無理矢理感」を感じました。

蛇足・・・とまでは言いませんが、どうも本編と新キャラや新ダンジョンが、それぞれ剥離しているような印象でした。

悪魔合体での不便さ

これは完全にわがままみたいな意見ですが、『真・女神転生4F』の合体システムに慣れていると、今作の合体は不便さがありました。
「検索合体」や「スキル検索」が欲しかった。
デビルソースも、検索機能があると便利でした。

○×を廃止したのは、良かったんですけどね。

気になった点

タッチ操作ができない

メニューのアイコンをタッチ操作で選択できないのは、少し気になりました。
『メガテン4』ではできていましたよね？

不要と判断したのでしょうか・・・。

メッセージをオートにしたい

今作では、比較的長めのイベントがさしこまれます。
その時、メッセージをオートにしたかったです。
いちいち「Aボタン」を押さなければならない。

「バックログ」があると、なおうれしい。

プレイ状況

総評

外伝でありながら、「シリーズ屈指の名作」とも言われる『真・女神転生 STRANGE JOURNEY』。
そのリメイクである今作も、充分「名作」と言っていい作品だと思います。

ダークで絶望的なカラーですが、初心者にも優しい配慮がなされていて（「嘆きの胎」以外ね）、今作から『メガテン』を始める人にもピッタリです。

最初はバケツっぽくてダサい印象の「デモニカスーツ」も、だんだんカッコ良く見えてきますよ！

さて、今はともが今作を進めているところです。
俺も近いうちに2周目を開始し、悪魔全書のコンプリートを目指したいです。
引き継ぎの要素も豊富かつ選択可能なので、2周目はまた違った楽しみが待っていそうです。

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