ゲームレビュー

大神 レビューbyみなと

2017/05/05

概要 

【発売日】
 [PS2]2006年4月20日
 [Wii] 2009年10月15日
【発売元】カプコン
【開発元】
 [PS2] クローバースタジオ
 [Wii] レディアットドーン
【ハード】プレイステーション2、Wii
【必要な周辺機器】[Wii]ヌンチャク
【ジャンル】ネイチャーアドベンチャー
CERO】A(全年齢対象) 
【公式サイト】
 [PS2]http://www.capcom.co.jp/o-kami/ps2/main.html
 [Wii]http://www.capcom.co.jp/o-kami/wii/
画像は全て上記サイトより引用

大神

(C)CAPCOM CO., LTD. 2006, 2008 ALL RIGHTS RESERVED. Wii development by Ready At Dawn Studios LLC.

今回のレビューは、『大神』。
これまでにPS2版、Wii版、PS3版(HDリマスター)が発売されていて、俺がプレイ済みなのは、PS2版とWii版。
ので、レビューはPS2版とWii版についてとなります。

そもそものきっかけは、好きな歌手が今作の主題歌を歌っていたので気になったから。
開発も知らないし、犬が特別好きなわけでもないし、ほとんど衝動買いですな。

主人公は、大神(狼)アマテラス。
コロポックルのイッスンを相棒に、荒廃した世界を妖怪たちから守り、蘇らせる旅に出る。

PSストアのページはこちら
→ 大神 絶景版(PS3)

 

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良い点

ゲームの根幹を成す「筆しらべ」

特徴的なシステムとして「筆しらべ」がある。
画面を紙に見立て、筆で図を描くことで様々な効果をもたらす。
PS2版ではスティックとボタンで、Wii版ではWiiリモコンのポインタを使って「筆しらべ」を行う。

これはかなり秀逸なシステム。
「一」を描けば一刀両断。敵だけでなく、オブジェクトも切れる。
空に「○」で太陽が現れ、瞬時に昼になる。
枯れ木に「○」で花が咲き、水面に「○」で蓮が浮かぶ。
数々の「筆しらべ」を駆使し、謎解きや戦闘をこなしていく。

大神

(C)CAPCOM CO., LTD. 2006, 2008 ALL RIGHTS RESERVED. Wii development by Ready At Dawn Studios LLC.

美しい日本画の世界

冒険の舞台は、墨絵のようなタッチで描かれた世界。
彩りも鮮やかで、アマテラスが走ると草木が芽吹き、ジャンプすると紅葉が舞う。
水の描き方、風の描き方、火の描き方、暗闇や吹雪の表現まで徹底して日本画にこだわっている。
先に述べた「筆しらべ」も、コンセプトの統一に一役買っている。
汚れた土地を一気に浄化する「大神降ろし」は鳥肌必至。

世界を構成する要素に、「昔ばなし」をふんだんに取り入れており、その関係性も面白い。
『浦島太郎』や『舌切り雀』等の物語に、今作ならではの味を取り入れ、メインやサブストーリーの厚みを増している。

シナリオも日本神話の色が強く、なかなか濃密かつ感動的。
特にラストバトルは号泣もの。
涙で画面が見えません。
それでも負ける気がしません。

大神

(C)CAPCOM CO., LTD. 2006, 2008 ALL RIGHTS RESERVED. Wii development by Ready At Dawn Studios LLC.

愛らしいキャラクターたち

主人公のアマテラスは、狼ではあるが、仕草はほぼ犬。
寝そべったり、じゃれたり、穴掘ったり、粗相したり・・・。

人間キャラも個性豊かで、悩んだり喜んだりする動きがコミカルで可愛い。
野生動物に餌やりが出来るが、その餌を食べる仕草もとても可愛い。ハグハグハグ。
敵である妖怪の中にすら、言動が可愛かったり、漢らしかったりするものもいる。

 

上質なBGM

今作のBGMも、コンセプトに違わず和風で、とても心地が良い。
使用する楽器も、琴や鼓などの和楽器が多い。
疾走感のある曲が多く、車内BGMとしてもオススメ。
愉快な曲、艶やかな曲、厳かな曲と、バリエーションも豊か。
ラストバトル関連で流れる曲はどれも傑作と言っていい。

不満点

簡単すぎる

今作の攻略は大きく分けて、「ダンジョンの謎解き」と「戦闘」。
どちらも「筆しらべ」を活用することになる。
ゼルダの伝説』シリーズに近いシステムだと思う。

しかし、そのどちらも非常に簡単。
「謎解き」は相棒が逐一ヒントを喋るので、考える余地がない。
「戦闘」は、回復アイテムも無敵化アイテムも簡単に手に入り、即時復活の要素まである。
体感的には、通常のプレイがeasyモード。

ただし、それはメインストーリーを追った場合。
サブクエストやミニゲームは、かなり歯ごたえがある。

 

Wiiリモコンの使いづらさ(Wii版)

Wii版の場合、「筆しらべ」はWiiリモコンのポインタを使って行うことになる。
テレビ画面に向かって図を描くことになるので、直観的な操作になり、やりやすくなりそうだと思った。
が、実際はかなり難しい。
思い通りの線が描けないことが多々あり、別の「筆しらべ」が暴発しがち。
今作プレイ時に使っていたリモコンが「Wiiリモコンプラス」でなかったのが、良くなかったのかもしれないが。

 

総評

さほど期待して始めたわけではない今作。
それが、これほどまでに心震わせ、温かい気持ちになり、満ち足りた気分になる作品だとは思いもしなかった。
今作をプレイしてしばらくは「筆しらべ」の感覚が離れなくなり、現実で枯れた街路樹を見つけると「○」を描きたくなった。

開発スタジオはなくなり、今は多くのスタッフが「プラチナゲームズ」に在籍しているらしい。
開発者が同じ『ベヨネッタ』は、今作がきっかけでプレイした。
全然方向性違うけど、『ベヨネッタ』も楽しい!

幸い、PS3にHDリマスターである『絶景版』が発売されている。
とても簡単なので、今からでも、誰にでもオススメできる作品だ。

ただし、謎解きや戦闘にスリルを求める人には向かない。
酷評することであろう。

PSストアのページはこちら
→ 大神 絶景版(PS3)

【ソフトウェア】パッケージ版
【プレイ時間】合わせて200時間以上
【シリーズのプレイ状況】なし
【所持しているサウンドトラック】大神 オリジナルサウンドトラック 

【購入した関連本】大神絵草子 絆 -大神設定画集-
【プレイに使用した周辺機器】[Wii]ヌンチャク

全体評価   ★★★★★

シナリオ   ★★★★☆
操 作 性  ★★★☆☆
システム   ★★★★☆
キャラクター ★★★★★
ビジュアル  ★★★★★
音   楽  ★★★★★

妻からもちょっと言わせてもらいます

「大神」はかなり、やりこみましたね。
やりこみ過ぎて、現実の枯れた木を見て、「あっ!○書いて、咲かせなきゃ」と本気で思ったことがありました。

まず、楽しい。綺麗さに鳥肌が立ち、そして泣ける。
ミニゲームは難しいものもありますが、ストーリーは簡単なので、ライトゲーマーにオススメです。
コアゲーマーにとっても、他のゲームでは味わえない美しさや、深さがあるので、是非プレイしてほしいところ。
まぁ、夫が言っている通り、謎解きや戦闘にスリルはありません。

余談ですが、このゲームの主題歌を平原綾香さんが歌っています。
夫の影響で好きになった歌手で、ライブにも何回か行ってます。
このゲームの主題歌「Reset(リセット)」ですが、「大神」の為の書き下ろしで、雰囲気に合うように琴の音色が聞こえてきます。
この世界にマッチしていてとてもいいんです。
BGM「Reset~ありがとうバージョン~」も素敵なんですよ。

実はデモテープの段階では、和風ではなかったと聞いたことがあります。
「大神」のスタッフから、和風に作り直してほしいと依頼され、今の「Reset」が誕生したと記憶しています。
あと記憶しているのは、「Reset」という言葉は平原綾香さんが付けくわえた言葉で、それを受けて、シナリオライターさんも「リセット」というセリフを付けくわえたという話。
でも、そのどちらも、どこで聞いたか、見たか、忘れてしまいました・・・。

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