壮大なシリーズとなる、アサシンクリードの第3作目。
シリーズのストーリーは全て繋がっているため、『アサシンクリード』『アサシンクリードⅡ』をプレイ後、この作品をプレイした方がいい。
2012年の現代を生きるバーテンダーのデズモンド。
そして、ルネサンス期のイタリアを生きる、エツィオ。
その二つの時代を交差しながら、物語は進む。
厳密にはデズモンドの先祖である、エツィオの人生を追体験するという構造になっているので、アクション部分は主にエツィオ。
だが、今作はデズモンドのアクションも、多めである。
今作は、17年2月23日に発売された『アサシンクリード エツィオコレクション』(PS4)でプレイ。
これは『アサシンクリードⅡ』の3部作をまとめたもので、PS4版にリマスターされている。
『アサシンクリード Ⅱ』『アサシンクリード ブラザーフッド』『アサシンクリード リベレーション』さらに、各ダウンロードコンテンツも収録。
さらに短編映画『アサシンクリード リネージ』、短編アニメーション『アサシンクリード エンバース』も収録。
しかし、マルチプレイモードは未収録。
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目次
概要
ゲーム内容
『ASSASSIN'S CREEDⅡ』から『BROTHERHOOD』の変更点
基本操作は『アサシンクリードⅡ』(以下『Ⅱ』)と同じだが、『アサシンクリード』(以下『無印』)にあったシステムが、『ブラザーフッド』で復活したものもある。
特筆すべき点をまとめたので、参考にしてほしい。
▼トンネル
前作まで移動ステーションによって、移動(ワープ)していたが、今作では、地下に掘ってあるトンネルで、市内市外を自由に行き来できる。
なお、トンネルを使うには、個別にトンネルを再建させる必要がある。
▼DNAで、何度でもやり直し可能
過去にプレイしたストーリーを、何度もプレイ可能。
また、ミッションとして出される「フルシンクロ条件」。
このフルシンクロ条件を満たさずにクリアすると、シンクロ率は50%に留まる。
100%にするには、条件の通りにクリアしなければいけない。
▼戦闘とエクスキューションストリーク
○ボタンで捕まり解除。
×ボタンで防御崩し。
次々と敵を倒せるエクスキューションストリークを採用。
連続で10人をエクスキューションで倒すという トロフィー もある。
▼武器
新たにクロスボウが登場。
また、剣とピストル、短剣と投げナイフの併用ができるようになった。
武器のショートカット(十字キー)も自分の好みにできるようになったし、銃の補充も早くなった。
槍などを遠くまで投げられるようにもなった。
▼支配地と復興
ボルジアに支配された地域。
その地域のボルジア軍の隊長と、ボルジアの塔を壊すことによって、その地域は開放される。
開放後は、エツィオがポケットマネーで、お店やランドマークなどを復興させていく。
ちなみに塔に火を放つと、自動的にビューをしたことになっている。
▼アサシンのスカウト・育成
ストーリーを進めるとできるようになる。
困っている市民を救出すると、アサシンに志願してくる。
コントラクトという、新人アサシン専用ミッションに送り、弟子を育てる。
なお、街中で弟子を呼ぶことで、エツィオの代わりに暗殺を行ってもくれる。
街中で読んでも、経験値が入る。
▼ミッション
暗殺ミッションはもちろんのこと、盗賊ミッション、娼婦ミッションが増えた。
またクリスティーナ・ミッションも増えた。
こちらは「クリスティーナ・ミッション」で。
▼パラシュート
どんなに高い場所から落ちても、大丈夫。
パラシュートがあればね。
▼その他の変更点
- 街の中でも馬に乗れる。また○ボタンで馬を奪え、△ボタンで馬を呼べる。
- 昇降機の登場。
- 地図のエツィオがどちらを向いているか矢印が出る。
- 「メモリー再スタート」の選択が増えた。
- ムービーがスキップ可能に。(ムービー中にOPTIONSボタンを押し、スキップを選択)
- 歩いている群衆の中に紛れると、自動で移動してくれる。これは『無印』の神学者の時と同じシステム。
- ギルドチャレンジが登場。各ギルドにあるお題をクリアしていくと、開放される武器などがある。
- サイコロゲーム「ハザードゲーム」で遊べる。
- 競争する時、次の目標がどこにあるか、矢印付きのチェックポイントになった。
『BROTHERHOOD』をプレイする前に
▼商品クエスト
テベル島の隠れ家の辺りの、美術商、鍛冶屋、医者、仕立て屋に、ストーリーを進めると商品クエストが来るようになる。
例えば、絹を8個と緋色の染料を5個。
それが用意できたなら、矢筒Lをアンロック、という具合。
それらのアイテムは、宝箱にお金と一緒に入っていたり、ならず者(百目団)から奪えたりできる。
かなり貴重なアイテムもあるので、まずは売らないで、しまっておいた方がいい。
▼登はん用手袋
今まで通り、壁に登ったり、壁移動をすると、違和感がある。
エツィオが急に機敏でなくなったのである。
まるで『無印』をプレイしているような動きなのである。
「なぜ劣化?」と首をかしげていた。
しかし、なんてことない。
ストーリー中盤で、レオナルドに作ってもらえる「登はん用手袋」があれば、今まで通りの機敏な動きに戻れる。
不便だろうが、今しばらくの我慢である。
▼バーチャルトレーニング
今作から新しく、バーチャルトレーニングというものが登場。
バーチャルの中で、暗殺の練習やフリーランの練習などができ、クリア時間に応じて金、銀、銅メダルがもらえる。
このバーチャルトレーニングをプレイしていなかったのだが、後半にプレイしてビックリした。
実は、フリーランのトレーニングで、フリーランのチュートリアルコースがあるのだ。
このチュートリアルコースは、まず始めにやるべきだったのでは?と思った。
やり込み要素
やり込み要素は色々あるのですが、その中でも4つを特筆します。
1・羽集め
ローマに点在している。全部で10枚。
今回は、羽の位置の地図が美術商にて売り出されるので、わかりやすい。
2・旗集め
『無印』にあった旗集めが復活。
ローマとヴァティカンに83本。
秘密の場所にそれぞれ3本ずつ。合計101本。ちゃんと トロフィー 対応。
今回は、旗の位置の地図が、美術商にて売り出されるので、わかりやすいが、秘密の場所の旗はマップには表示されない。
しかし、タカの目で見ておくことで、マップに表示されるので、後回しで取る場合は、タカの目で見ておくといい。
3・秘密の場所の発見と攻略
今回の秘密の場所は、ロムルス教徒のアジト。
今作もその場所で、戦闘をしたり、謎解き(主にどうやって目的の場所に行くか)をしたりする。
ロムルス教徒のアジトは全部で6箇所。
1箇所はストーリー中に出てくる。
全ての箇所を攻略すると、お宝を手に入れられる部屋のカギをゲットできる。
4・隠された真実の発見と攻略
名所に隠された穴があり、タカの目で見ることができる。
発見後、パズルなどを攻略しなくてはいけない。
最初から難易度が高い。
建物の場所は発見済みだが、まだ、隠された穴は見つけていないという場合、メニューから「データベース」→「場所」→△ボタンを押して、ソートし、フィルターを「被検体16号」に合わせる。
場所を決定し、○ボタンを押すと、その建物がある、おおよその場所をマーカーセットできる。
良い点
エクスキューション
瞬時に、複数の敵を次から次へと倒していく、エクスキューション。
途中まで、イマイチやり方がわからず、無視してました。
でも、できるようになると、これがとってもかっこいいし、楽しい。
まるで『バットマン』のようでした。
育成ゲーム
まさか、アサシンクリードシリーズで、アサシンを育てるとは思いもよりませんでした。
弟子も男性ばかりでなく、女性もいて、うれしかったですね。
「1人じゃなにもできなかった、あやつが、一人前にでかい仕事終わらせてきおって」なんて、親のような、師匠のような気持ちになりました。
ちなみに弟子の経験値が3500XPに達すると、「アサシーノ」にランクが上がる。
「テベル島の隠れ家」へ行くと「アサシンの儀式」が自動的に行われるのだが、トンネルから隠れ家へ来た場合は、この儀式は発生しない。
一度外へ出て、あらためて入ると行われる。
やり直せるシステム
今までのシリーズだと、一度過ぎたストーリーは戻れませんでした。
しかし今作は、何度でもプレイ可能。
シンクロ率を100%にするためでもいいし、好きだからという理由でもいい。
まぁ、ほどんどが、シンクロ率100%を目指すためでしょうが、よかったです。
地図
羽と旗の位置の地図が売られるようになる。
このことによって、シリーズで初めて、羽、旗、共にコンプリートしました。
これは、かなりうれしかったです。
宝箱の地図も売りだされます。
やり込み要素
やり込み要素がかなり増えた。
いや、増え過ぎだろうか・・・。
でも、自分の気が済む所まで、プレイできればいいのかなとも思います。
表情と人々の生活
ムービー時の表情がよくなった。
なにを考えているのかとか、表情だけでわかるように。
また、人々の生活が多種多様になった。
以前は、止まっている、話している、歩いているなど、単純なものばかりだったが、今作は、泣いているとかプロポーズしているとか、逢引しているとか、かなり増えた気がする。
昼と夜でも、人々の生活が違っていて、よりリアルになった。
詳しくは、最下部の「写真集」にて。
クリスティーナ・ミッション
『Ⅱ』に出てきた、エツィオの恋人クリスティーナ。
『Ⅱ』の冒頭でのみ登場したきり、いっさい見かけなかったので、どうしているだろうと気になっていた。
そんな声に応えてくれたのか、今作に「クリスティーナ・ミッション」があり、クリスティーナの出会いから、今までの思い出ミッションがプレイ可能。
その他の良い点
- 流血表現のON/OFF機能(私はOFFにしてプレイ)
- トンネルシステム
- ビューポイントのシステム
- 支配地からの解放
- ムービースキップができる
- 群衆に紛れた際の自動移動
不満点
地図のアイコンのON/OFF
地図の表示がかなり増えた。
それに伴い、個別に、地図のアイコンをオンオフできるようになった。
これはとてもうれしいのだが、ゲームを終わらせるたびに、リセットされてしまう。
なぜ。
ダ・ヴィンチ失踪・・・していない!
『エツィオコレクション』の特徴の1つである、 DLC 収録。
今作のDLCは、「コペルニクス・ミッション」と「ダ・ヴィンチ、失踪」の2つ。
ストーリーを進んでいくと、地図に発生アイコンが載る。
で、この「ダ・ヴィンチ、失踪」。
なにも知らず、発生させると、ダ・ヴィンチが失踪した、という。
それは困ったねぇと思っていたら、ストーリーで普通に、ダ・ヴィンチ登場。
「いや、君、失踪中でしょ?のんきにこんな場所にいたらダメだよ」と思った。
うーん。せめてクリア後にDLCができるようにすればよかったのにと思う。
その他の不満点
- 隠れ家で、武器や防具を替えようとすると、表示は「○装備する ×戻る」なのに、実際は逆で「○で戻る ×で装備する」になっている。
これは不具合として、報告済みです。 - タカの目を使用中でも、ミニマップを見れると良かった。
- 隠された真実の攻略の1つ。チェス。
チェスはまったくできないので、夫にまかせた。
日本では馴染みが薄いよ。・・・かといって将棋もできなかったわ、私。
プレイ状況
ソフトウェア | パッケージ版 |
プレイ時間 | 34時間 |
所持しているサウンドトラック | アサシンクリード エツィオコレクション特典サウンドトラック |
シリーズのプレイ状況(とも) | ASSASSIN'S CREED(PS3) ASSASSIN'S CREEDⅡ(PS4) ASSASSIN'S CREED REVELATIONS(PS4) |
トロフィー 状況 | 86%(17年3月17日時点) |
トロコン 難易度 | 難易度は普通だが、「シークエンス全てでシンクロ率100%」がかなり難しい |
総評
育成ゲームあり、サイコロゲームあり、追いかけたり、倒したり・・・。
西洋版の『龍が如く』のようでした。
どこを掴んで、どのように移動していくかが、一種のパズルのようで、だんだん、移動が楽しくなってきた。
さて、最後に今作で撮れた、今作の住民やおもしろいスクショを最下部にまとめました。どうぞ。
レビュー
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