評価:3.5
2017年6月のフリープレイとして配信された『Badland(バッドランド): Game of the Year Edition』。
フィンランドの開発会社「Frogmind Oy」が手掛ける、横スクロールアクションアドベンチャーゲームです。
スマホアプリとして配信され、2013年の「アップルが選ぶゲーム」としてのゲームオブザイヤーを受賞。
ローカルマルチプレイモード等を搭載し、配信と同時にフリープレイとなりました。
プレイヤーキャラクターである上の生き物の名前は、とりあえず「クローン」として話をすすめますね。
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目次
概要
というわけでSwitch版の情報を記載します。
ゲーム内容
ゲーム内容はこちらの記事でまとめています。
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Badland(バッドランド): Game of the Year Edition ゲーム内容
『Badland: Game of the Year Edition』(バッドランド)。クリアしたので、レビューの前に「どんなゲームか」「アイテムの効果」「ステージギミック」を解説します。
良い点
簡単操作で骨太アクション
- ×ボタン(Rボタン)を押し続けることで、上昇
- 離すと、下降
- 左スティックで、左右に動く
ステージ中での操作は、たったこれだけ。
弾を発射したり、シールドを張ったりはできない。
そもそもシューティングゲームではない。
道中のアイテムを拾ったり、ギミックを避けたり利用したりして、ゴールを目指すだけ。
「操作が複雑」ってことは一切ない。
かといって「簡単か」というと、そんなことはない。
骨太で歯ごたえのある難易度だ。
今作は「死んで覚えるゲーム」。
道中のさまざまな仕掛けを実際に体験して、挙動や避け方を試行錯誤するのが楽しい。
チェックポイントは細かく設定されているし、リトライも早いので、何度でもトライしたくなる。
非常に中毒性の高いゲームだ。
計算されたステージ構成
アイテムやギミックの配置など、ステージ構成は非常に計算されている。
攻略に必須のアイテムや、コンセプトに必須のアイテムは、必ず通る場所に置いてある。
謎解きのキーになるアイテムや、攻略が楽になるアイテムは絶妙に拾いづらい配置。
ギミックやオブジェクトも同様で、「初見殺し」は多いが、ちゃんと観察していれば利用の仕方・避け方が判るようになっている。
ステージのコンセプトもさまざまで、
- 謎解きがメイン
- 駆け抜けるようなスピードで攻略
- 避けゲー
- クローンの数に物をいわせてゴリ押す
など、バリエーション豊か。
DAY1 | 40ステージ |
DAY2 | 40ステージ |
白昼夢 | 10ステージ |
終末の日 | 10ステージ |
合計100ステージ用意されている。
リプレイ機能
クリア済みのステージをもう一度クリアすると、リザルト画面(上の画像)が出る。
ここで「リプレイ」を選択すると、そのステージをおさらいできる。
リプレイ中は再生スピードを変えられて、好きなところでストップできる。
「ミッション」攻略の際は、取りのがしたアイテムなどを確認できるので便利。
撮影もしやすいので、記事を書くのに世話になった。
「早戻し」があれば、もっと良かったなぁ。
不満点
「ミッション」が理不尽
ステージをクリアすることで、そのステージに課せられてる「ミッション」を確認できる。
この達成は、かなり厳しい。
特に「1回目の挑戦で生き残る」。
多くのステージで、1~3回の挑戦回数でのクリアが「ミッション」になっているが、そもそも今作は「死にゲー」。
ステージ構成をすみずみまで把握する必要がある。
もちろん、覚えるだけで何とかなるなら良いが、そうもいかない。
今作のギミックやオブジェクトの動きは、物理演算がきいている。
つまり当たる強さや角度が少しでも違うだけで、全然違う動きをする場合がある。ということ。
手順が分かっているのに、手順どおりに動いたのに、少し触れた場所が違うだけで失敗。
こういうことが多々起きる。
これは、理不尽。
単にクリアするだけなら、何度失敗してもリトライは早いし、むしろ楽しい。
が、「ミッション」の達成を意識すると、同じステージを最初から何度もプレイしなくてはならないし、運も絡む。
もうちょい現実的な条件にしてほしかった。
ちなみに「パワーアップをすべて集める」などの「ミッション」は、チェックポイントまでクリアした分は記録されているため、その部分は親切。
それでも「ホントに達成可能か?」と思うものもあるが・・・。
ただ「ミッション」クリア時の賞賛の言葉が、やたら種類があるのはおもしろい。
- 凄すぎて言葉もない!
- ワオ!
- 信じられない!
- お見事!
- さすが!
- クローンの救世主!
などなど。
全体の雰囲気
今作は、クローンを始めステージ中の多くのものは「シルエット」で表現されている。
背景には、なにやら荒廃した雰囲気と、ものものしい機械が動いている様子が見える。
ステージギミックの多くも、そういったものものしい機械群である。
どういう状況なのか、作中で語られることはないし、語る必要もないかもしれないが、俺は別に好きでもないなぁ。
多分、作者の趣味かな?
「わざわざ雰囲気を暗くして、とっつきづらい印象にしなくてもいいのに」とは思う。
ちなみに、背景の色はステージのカテゴリー毎に異なる。
上の画像「夜」のステージは、非常に見づらい。
ステージ100は多すぎ
ステージごとのバリエーションは豊かではあるが、さすがに100ともなると似たようなステージは多くなる。
地味に長いステージも多いので、それこそ「ミッション」の達成のために何度もプレイするとなると、けっこうキツい。
ステージの数を減らすか、1つ1つをもう少し短めにしてほしかった。
トロフィー
今作の トロフィー は、難しすぎる。
ほとんど全てのトロフィーが「超レア(取得率5%未満)」。
「ミッション」のコンプリート(全300個)はもちろん、かなりの難度。
協力プレイモードにもトロフィーが用意されているため、その取得も困難を極める。
一応、協力プレイモードでも、1人で画面をタップすればクリアできなくは無いかもしれないが・・・。
「協力モードで300個のミッションをクリアする」なんて、不可能じゃないか?
プラチナトロフィー取得者も0.1%いるようだが、何者だ?
プレイ状況
ソフトウェア | ダウンロード |
プレイ時間 | 13時間 |
トロフィー 状況 | 31% |
トロコン 難易度 | 非常に難しい |
総評
「ミッション」や「トロフィー」に目を向けると、その鬼畜難度に驚かされます。
しかし、ゲームクリアまでは非常におもしろい。
シンプルなゲームデザインで、練り込まれてやり応えがあります。
「死にゲー」ですが、ストレスはあまり感じません。
もう1回、もう1回と、何度もチャレンジしたくなる中毒性がありました。
レビュー
総合評価 | |
シナリオ | ----- |
操作性 | |
システム | |
キャラクター | |
ビジュアル | |
音楽 |
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Badland(バッドランド): Game of the Year Edition ゲーム内容
『Badland: Game of the Year Edition』(バッドランド)。クリアしたので、レビューの前に「どんなゲームか」「アイテムの効果」「ステージギミック」を解説します。