フロム・ソフトウェアが開発・発売した、ダークファンタジー・アクションRPG『ダークソウル』をレビューします。
2011年に発売されたPS3版をプレイしました。
オンラインに繋げてはいましたが、侵入(黒ファントム)や協力(白ファントム)といった「積極的に他人の世界へ介入する」プレイは行わなかったため、そういった部分については書けません。
2018年にはHDリマスター版が発売。
PS3版とは違うところもあるかもしれませんが、この記事も参考になるかと思います。
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目次
概要
ゲーム内容
PS3『Demon's Souls(デモンズ・ソウル)』から続く「ソウルシリーズ」として、共通するシステムを採用。
キャラメイクや戦闘システム、「ソウル」を用いた成長システム、死亡した場所に所持ソウルを落とすシステム、など特徴的なシステムを継承しています。
ステージ攻略型だった『デモンズ』と異なり、今作はオープンワード型で、ほとんどの場所にシームレスで訪れることができます。
いわゆる「オープンワールド」です。
『デモンズ』での魔法はMP制ですが、今作では使用回数が設定されています。
体力回復も薬草等のアイテムではなく、「エスト瓶」を使用することで回復。
フィールドの各所にある「篝火(かがりび)」を灯すことがで、そこが休憩場所になります。
「篝火」で休むことで、体力・魔法使用回数・エスト瓶が回復し、倒した雑魚敵が復活します。
良い点
『Demon's Souls』の良い点を継承
- 緊張感がある戦闘システム
- 「死んで覚える」ステージ構成
- 「メッセージ」や対人プレイなどのネットワーク要素
- 硬派なダークファンタジーの世界
- 作り込まれたマップを探索
どの要素も今作では健在、もしくはパワーアップしており、非常に魅力的です。
恐ろしく、美しい情景
『デモンズソウル』からグラフィック面もパワーアップしており、とても美しいです。
暗く陰鬱な地下道や、鬱蒼とした森、壮厳な佇まいの書庫など、ロケーションも様々。
そして、その多くの場所はシームレスに、切り変えなしで移動できるため、没入感も強いです。
快適で自由なオープンワールド
これだけ高精細で広大な世界を冒険するゲームでありながら、ロード時間はかなり早い。
死亡後のリスタートも早いし、「タイトル画面へ戻る」→「そこからの再開」も早い。
また、ロード中はアイテムの説明文が表示されるため、それを読んでいればさらに気になりません。
オープンワールドになったことで攻略の自由度も増し、裏道やショートカットも多数存在します。
戦う必要のないボスもいて、進行の仕方によっては敵対する NPC も。
「誓約」という、「何を信じ誰と協力するか選ぶシステム」もあり(これもゲームクリアに必須ではない)、ロールプレイ(なりきりプレイ)が非常に楽しい。
NPCの白ファントム
「白ファントム」とは、サインを残すことで、それに触れた他のプレイヤーの世界に登場し、一緒に攻略する「オンライン協力プレイ」のシステム。
ボスを一緒に攻略すれば非常に心強いですが、「他人と協力プレイをすること」に抵抗がある人にとっては敬遠するシステムです(俺とか)。
しかし今作には、 NPC がそのサインを残してくれる場合があります。
それに触れれば、NPCの「白ファントム」を呼び出すことができて、一緒に戦ってくれます。
流石にプレイヤーが操る「白ファントム」ほど強くも、賢くもありませんが、ボスが複数の時など、非常に頼りになります。
攻略に失敗しても、条件が合えばいつでも呼び出せますし、NPCなので気兼ねする必要もありません。
豪華で、作り込まれたダウンロードコンテンツ
今作の DLC は、「過去のウーラシール」という独立した世界を冒険するもの。
条件を満たすと、本編内のとある場所から行くことができます。
- 新規で書きおろした広大なマップ
- 大量の新規敵、複数体のボス
- 新たな武器防具や、新たな魔法
- 本編では意味深なテキストでのみ登場する「王の四騎士」のメンバーに関する掘り下げ
など、非常に豪華でやり応えのある内容となっています。
このDLCを同梱したパッケージ版も発売されていますよ。
不満点
「落下死」しやすい
狭い足場や、通路、橋などが多く、とても落下しやすい作りです。
落ちたらほぼ即死で、攻略難度が変に上がっている要因でもあります。
そのうえ、こちらの状況などお構いなしに攻撃してくる敵も多く、腹立たしくなりました。
「篝火ワープ」の解禁が遅い
条件を満たせば、各「篝火」間を瞬間移動できる「篝火ワープ」が使えます。
オープンワールド型のゲームには必須の機能だと思いますが、この解禁が遅い。
一応各エリアへの近道や、ショートカットが用意されてはいますが、それでも移動は大変です。
複数の敵と戦う必要があるボス戦
いくつかのボス戦は、1対1ではなく、複数体の敵を相手にしなくてはならない場合があります。
このシリーズは敵に囲まれたり連続攻撃を浴びると一気に不利になるシステムのため、1対多の戦闘は非常に難易度が高くなってしまいます。
「白ファントム」を呼ぶことで楽にはなりますが、ソロプレイで頑張りたい場合は実にキツイです。
「北の不死院」へ戻るための試練
今作の最序盤で攻略する「北の不死院」。
ここをクリアすると、本格的に冒険の地へ降り立ちますが、本編を進めるとこの「北の不死院」に戻ることができます。
戻った際には新たな敵や、取れなかった宝などを回収できますが、この「戻る」ことが非常に困難。
戦闘が難しいとかではなく、操作が難しいのです。
ローリングとジャンプを駆使し、やたら狭い足場に飛び移ることで、「戻る」ためのルートに乗ることができます。
この操作がとても難しく、何度も何度も失敗をしました。
俺が下手なせいもありますが、「北の不死院」へ戻りたくなったら、毎回その試練を越えなくてはならないため、かなり面倒でした。
さいわい、「北の不死院」に戻ること自体、ゲームクリアに必要なことではないので、無視はできます。
プレイ状況
ソフトウェア | パッケージ版 |
プレイ時間 | 120時間 |
購入した追加コンテンツ | 『ARTORIAS OF THE ABYSS』 |
シリーズのプレイ状況(みなと) | Demon's Souls(PS3) DARK SOULSⅢ(PS4) |
トロフィー 状況 | 100% |
トロコン 難易度 | 非常に難しい |
総評
難易度は『デモンズ』よりさらに高くなっているし、理不尽な要素も増えました。
しかし、シームレスな世界を冒険できる没入感や自由度は増し、アイテム集めもやりやすくなり、ハマります。
万人にオススメできるゲームではありませんが、歯ごたえのあるアクションRPGをご所望なら、今作はうってつけだと思います。
なお、オンラインアップデートにより各段に遊びやすくなるので、PS3版をプレイする際は、アップデートは必須です。
レビュー
総合評価 | |
シナリオ | |
操作性 | |
システム | |
キャラクター | |
ビジュアル | |
音楽 |