今日のレビューは、20年1月16日に配信したSwitch『Degrees of Separation(ディグリーズ オブ セパレーション)』です。
「炎の世界の少女」エンバーと、「氷の世界の少年」ライムが主人公の2Dアクションパズルアドベンチャーです。
2人のキャラを切り替えながら、熱と冷気を利用しながら攻略していきます。
相反する2人が出会い、そしてどこへ向かうのか?
ネタバレなしの感想・レビューいきます。
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目次
概要
ゲーム内容
左がエンバー、右がライムです。
1人プレイの場合は、「Lボタン」で切り替えながらプレイします。
2人の間の「隔たり(セパレーション)」から、エンバー側が炎の世界、ライム側が氷の世界になります。
立ち位置を変えて、温度によって変化するギミックを解きながら攻略します。
操作方法
「Rボタン」で仲間を呼ぶと、操作していない側のキャラがついてきてくれます。
もう一度「Rボタン」を押すと、止まります。
1人プレイでは重要な操作の1つです。
「Bボタン」の「使う」は、ステージによって動作が異なります。
共通して、扉やウェイストーン(高速移動用の中継地点)を使う場合も「Bボタン」です。
キーコンフィグはありません。
ステージ
「神秘の城」というステージにいくつか扉が用意されています。
道中で集めたスカーフの数により、開く扉が増えます。
それぞれの扉から、各ステージに挑戦できます。
ステージによって、2人が使える能力に変化があります。
変化した能力は、そのステージ内でしか効果を発揮しません。
黒いシルクのスカーフ
ステージの至る所に、スカーフが垂れ下がっています。
2人の温度や能力などを使い、パズルを解くとスカーフを獲得できます。
ウェイストーン
画像のオブジェクトは「ウェイストーン」と言い、触れると高速移動の中継地点になります。
ウェイストーンの近くで「Bボタン」を押すとチョウチョに変身し、隣のウェイストーンまで高速移動します。
障害物等を無視して移動できますが、「A地点からE地点に瞬間移動」という使い方はできません。
あくまで、高速移動です。
良い点
非常に美しいグラフィック
『ディグリーズ オブ セパレーション』始めました。
冷と暖の色彩がものすごい。(みなと) #NintendoSwitch pic.twitter.com/Y7T4e2eRcN— ゲーマー夫婦 みなとも (@gamelovebirds) January 15, 2020
グラフィックは非常に美しく、目をみはるほどでした。
特に「冷」と「暖」の色彩表現は一見の価値ありです。
「炎の世界だから真っ赤!」という安直な表現ではなく、きちんと自然なコントラストがハッキリとした色づかいで、感心しました。
2人の立ち位置はめまぐるしく変わります。
それに合わせ、色だけではなく「水が凍る」などリアルタイムに環境が変化する部分の表現も、非常に良かったです。
ほど良い難易度の謎解き
「温度」や「立ち位置」を使った謎解きは、斬新でおもしろかったです。
ステージによって異なる能力も使えるので、全体的にダレることも少なくプレイできました。
能力を利用した謎解きもバリエーション豊かでした。
謎解き難易度も、「簡単に解けるもの」から「試行錯誤して解くもの」まで幅広く、無理の少ないちょうどよい難易度でした。
ちなみにスカーフは、全て取らなくてもエンディングにたどり着けます。
可能であれば、2人プレイ推奨ですね。
不満点
ナレーションが余計
今作では随所にナレーションが挿入されます。
エンバーとライムにセリフはなく、ナレーションでのみ今作の物語を知ることができます。
ただ、ナレーションの挿入頻度はかなり高く、いちいち時代背景説明を入れてきます。
2人の心情変化も事細かく教えてくれますが、正直「余計」だと感じました。
プレイヤーが想像する余地が少ないですし、
そうは思わないんだけどなぁ。
という感想になる部分も多かったです。全てではありませんが。
プレイヤー側が思っている部分と、ナレーションが解説する部分に「隔たり」を感じます。
↑のように、まだスカーフを取っていないのに「取ったと判断したナレーション」が入ってしまうのも、マイナス。
ちなみにナレーションは「OFF」できます。
パズルだけを楽しみたい場合は、「OFF」にしてしまうのも良いかもしれません。
ウェイストーンが各駅停車
高速移動に使える「ウェイストーン」ですが、テレポートではありません。
使うと1つずつ順番に移動することになるので、端まで移動しようとすると時間がかかります。
「指定したウェイストーンにワープ」という仕様の方が使い勝手が良かったと思いました。
達成度がわかりづらい
スカーフを取った直後や、ウェイストーンの側に行くと、そのステージでの「スカーフ獲得状況」が画面上部に表示されます。
まず、これが見づらい。
白い星が「取ったスカーフ」で、黒い星が「未取得のスカーフ」。
背景に溶け込んでしまい、数が把握できません。
また、自分たちがどの位置にいるのかも不明なため、未取得のスカーフが左右のどちらにあるのかも、わかりづらいです。
全スカーフを獲得したと思うのですが、特に何も起きないのでいまいち達成感がないです。
プレイ状況
ソフトウェア | ダウンロード |
プレイ時間 | 13時間 |
総評
「冷」と「暖」を使った斬新なパズルに惹かれて購入した今作。
パズル部分は期待通りで、いろいろなギミックを使ったパズルを楽しめました。
グラフィックや音楽も上質で、「2Dパズルアクションアドベンチャー」としては、十分オススメできる作品です。
ただ、「システムが不便」や「ナレーションに納得がいかない」などの不満点はありました。
また、慣れればどうってことありませんが、「ふわっとしたジャンプ」も好みが分かれそうです。
最後の最後で分岐する形なので、道中は気にせず進めましょう。
レビュー
総合評価 | |
シナリオ | |
操作性 | |
システム | |
キャラクター | |
ビジュアル | |
音楽 |