21年6月11日発売のSwitch『ナビつき! つくってわかる はじめてゲームプログラミング』を購入しました。
任天堂の開発室から生まれたゲームプログラミングソフトで、ナビにしたがって操作することで、誰でも簡単にゲーム作りが楽しめる作品です。
『Nintendo Laboシリーズ』と同じ開発室の作品で、『VR KIT』に収録されていた「Toy-Conガレージ」を発展・進化させて1つのプログラミングソフトにしたものです。
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目次
概要
ゲーム内容
今作は、ナビにしたがってプログラムを設定していくことで、誰でも簡単にゲーム作りが体験できるプログラミングソフトです。
プログラミングのあらゆる設定を「ノードン」というキャラクターに置き換え、そのノードンたちをつなげたり配置したりすることでプログラミングを視覚的に理解しやすいようにしています。
ノードン
- 置いたオブジェクト
- 動かすキャラクター
- ボタン操作
- 流すBGM
などなど、ゲームを構成するあらゆる要素を、顔と性格を付けたボックス状のキャラクターに置き換えたもの。
それが「ノードン」です。
このノードンたちを配置したり、繋げたりしてゲームを作り上げていきます。
ナビつきレッスン
ゲームを起動後、まずプレイしておきたい「ナビつきレッスン」。
指示に従ってプログラムを配置・設定するだけでゲームが完成します。
それぞれのレッスンは複数のステップを踏むことで、無理なく段階的に、わかりやすく学べるようにできています。
レッスンで作成するゲームは、
名前 | ジャンル | 作成時間のめやす |
二人対戦!おにごっこバトル | 対戦アクション | 40分 |
コロコロボール | かたむきアクション | 50分 |
ALIEN SHOOTING | シューティング | 70分 |
GO!GO!アスレチック | 横スクロールアクション | 80分 |
謎解きの部屋 | 謎解き | 80分 |
エキサイトレーシング | レース | 60分 |
3Dアスレチックワールド | 3Dアクション | 90分 |
各レッスン、ステップは飛ばして作成することはできません。
必ず、順番通りに作る必要があります。
▼チェックポイント
レッスンの合間にはチェックポイントが用意されています。
パズルを通じて、直前のレッスンで登場したノードンたちの機能をおさらいする場所です。
フリープログラミング
ゲームを1から作りたい時は「フリープログラミング」で。
「ナビつきレッスン」で作成したゲームも、ここに保存されます。
インターネットを通じて、他の人が作ったゲームを受け取ることも可能です。(ゲームIDまたはプログラマーIDを公開している人から限定)
ポーズメニュー
どのモードでも「-ボタン」を押すことでポーズメニューが開きます。
ポーズメニューでは、
- 使用ノードン数・ワイヤー数の確認
- バックログ(ナビつきレッスン)
- ゲームタイトルをつける(フリープログラミング)
- おわる(現在のステップやモードから退出する)
- 操作設定
- リファレンス
ができます。
▼リファレンス
リファレンスでは、収録されている全てのノードンの詳しい機能を読むことができます。
プログラミング中にノードンの設定をする際、「本のマーク」を選択することでもリファレンスを開けます。
ノードンガイド
「ナビつきレッスン」で登場したノードンの機能を、さらにしっかり学べるモードです。
レッスンとはまた違った使い方を知ることができます。
「ナビつきレッスン」を進めることで、項目が追加されていきます。
感想・気にいった点
超丁寧でユーモアがあるレッスン
「ナビつきレッスン」では、
- 何をどこに配置するか
- 大きさや色
- ノードンの機能や繋げ方
などなど、何もかも丁寧親切に教えてくれます。
本当に指示通りやれば誰でもゲームが作れます。
ちょっと自由がないように思いますが、ちょっとしたミスや見落としなんかもそのまま実行し、そこを突っ込んで修正することで実際に起こりそうな失敗も学べる作りになっています。
個性豊かなノードンたち
ナビつきレッスンに登場するノードンたちは、それぞれその機能や効果にのっとった見た目や性格をしています。
例えば↑の「ゲーム画面ノードン」は、カメラのような見た目で業界人のような口調でしゃべります。
こんな感じに、それぞれ個性的な性格をしていておもしろいです。
「完成させるよろこび」を感じられる
指示通り作成すれば完成に至る「ナビつきレッスン」ですが、「作っていて楽しい」と思わせる配慮がたくさん詰まっています。
個性豊かなノードンや丁寧なナビもそうですが、
- 細かいステップで段階的に学べる
- チェックポイントでパズル感覚でおさらいできる
- 完成したらノードンたちが喜んでくれる
- 「マスターアップ!」とでかでかと出してくれる
といった細かい配慮やこだわりで、プレイヤーを盛り立ててくれます。
でも「完成させる」というのがものすごく大事。
今作はとにかく「完成させる」に特化した作りなのだと感じました。
BGMの設定
けっこうな驚きポイントなのですが、今作ではBGMの設定を細かくできます。
ベースの曲は11種類ですが、
- メロディ
- メイン伴奏
- サブ伴奏
- リズム
の楽器を3種類+無音にそれぞれ変更することができます。
例えば↑の「ワクワク」という曲の場合「アコーディオンのメロディだけ残してあとは無音」という設定にすることもできます。
数字を出力するノードンに繋げれば音量や速度も変えられますし、想像以上に自由なBGMを設定できます。
ノードンふりかえりカード
パッケージ版には最初から「ノードンふりかえりカード」が付属しています。
これはゲーム内に登場する84体のノードンたちの機能が書かれたカードで、ゲーム作成中や構想中などでおさらいに使えるカードです。
- どんな場面で使えるか
- どのレッスンで出てきたか
がすぐに分かるので、実際にプログラミングをする時にも重宝しそうです。
ただ、1枚ずつしかないので、カードだけで構想を完成させようとするのは無理がありますが。
細かい機能や種類なども書かれていないので、あくまでおさらいや発想の助けにする用ですね。
ちなみにマイニンテンドーストアでカードセット単体での購入も可能です。
1箱500円(税込)です。
感想・気になった点
ノードン数、ワイヤー数の上限
フリープログラミングの際、使えるノードン数は512体まで。
ワイヤー数は1024本まで。
という制限があります。
この制限のせいで納得のいく作品が作れない事態になるようなら、少し残念なポイントかもしれません。
制限があるからこそ工夫が生まれる側面もありますので、一概に「良くないところ」とは言えないですが。
プレイ状況
ソフトウェア | パッケージ版 |
プレイ時間 | 約3時間 |
まとめ
親切・丁寧。
至れり尽くせりなプログラミングソフトです。
小学生でも問題なくプレイできますし、簡単なものならすぐに完成させることもできます。
慣れれば応用もできそうですし、発想次第でおもしろいゲームも生まれるかもしれません。
すでにSNSでゲームIDを公開している人もいます。
まずは「ナビつきレッスン」で、最高のおもてなしを味わってください。