今回は、ボーカロイドの「IA」を題材にしたリズムゲーム『IA/VT -COLORFUL- (イア ビジュアルトラックス)』をレビューします。
IAは、初音ミク等のクリプトン製のボカロではなく、1st PLACE社から出ているボーカロイドです。
正式名称は、IA -ARIA ON THE PLANETES-(イア・アリア・オン・ザ・プラネテス)。
長いね。
彼女の単独リズムゲームである今作。
ミクの『project DIVA』シリーズとは、どんな違いがあるのでしょうか?
スポンサーリンク
目次
概要
発売日 | 2015年7月30日 |
発売元 | マーベラス |
開発元 | マーベラス |
ハード | PS VITA |
ジャンル | リズムゲーム |
プレイ人数 | 1人 |
CERO | C(15才以上対象) |
公式サイト | IA/VT -COLORFUL- |
画像の出典 | 画像は上記サイトより引用したものと、ハード本体のスクリーンショット機能で撮影したもの |
権利表記 | Ⓒ2015 Marvelous Inc./1st PLACE Co Ltd. | IA PROJECT |
ゲーム内容
リズムゲームの基本ルール
今作ではリズムゲーム中のスクリーンショットを撮影できないので、公式サイトの画像を引用させていただきます。
中央のサークルに向かってラインが伸びていて、そのラインに沿って「リズムマーカー」が流れてきます。
「リズムマーカー」がサークルに重なった瞬間に、対応するボタンを押します。
対応するボタンは、「○」「△」「□」「×」「十字ボタン」の、8種類。
『DIVA』シリーズと違い、「○」と「右ボタン」等は別のボタン扱いです。
虹色のマーカーは、どのボタンでもOK。
タイミング判定は「COOL」「FINE」「SAFE」「MISS」。
「MISS」以外は成功扱いで、コンボが続きます。
判定は、かなり緩いです。
曲の盛り上がり(サビ等)にさしかかると、サークルが巨大化。
「リズムマーカー」は、内側から放出する形になり、サークルの縁にくるタイミングに合わせてボタンを押します。
基本的には、こんな感じですね。
ミクで言うと、『project MIRAI』と『project DIVA』を合わせたようなシステムです。
楽曲要素の開放
フリーモードでリズムゲームをプレイすると、成績に応じてポイントが加算されます。
このポイントが一定数に達すると、プレイヤーのレベルがアップ。
レベルに応じて、楽曲や衣装等の要素が開放されていきます。
フリーモードでは、曲をクリアすることでPV鑑賞等の要素が開放されるほか、難易度NORMALで「D」以上の成績でクリアすると、その曲の難易度HARDが開放されます。
PVを鑑賞したい曲があるなら、EASYでもいいから1回クリアする必要があります。
デイリープレイ
1日1回オススメ曲が遊べるモードです。
未解放の曲も登場します。
1度始めたら、リトライできません。
ポイント等も得られません。
未開放の曲や、未プレイの曲が優先的に選ばれるようです。
未プレイの曲が減ると、「ミッション」が課せられたリズムゲームをプレイすることになります。
ミッションクリアの際には、ポイントを得られます。
7日間連続でプレイすると得られるトロフィーがあります。
ステップアッププレイモード
「EASY」「NORMAL」「HARD」の難易度ごとに用意された、課題をクリアしていくモード。
- EASYは15ステップ
- NORMALは20ステップ
- HARDは25ステップ
ステップは段階ごとに難しくなっていき、ポイントや衣装等が得られます。
ただし、得られるポイントは、あくまで課題ごとに設定されたポイントです。
例えPERFECTでクリアしたとしても、ポイントが加算されたりはしません。
良い点
キラキラのビジュアル
リズムゲーム部分の操作感は優秀で、音も小気味良く、楽しいです。
曲の盛り上がりに発生する「カラフルセクション」は、見た目でも非常に綺麗で、まさに「カラフル」。
おおらかな難易度
リズムゲームとしての難易度は、かなり低いです。
ボタンを押すタイミングも、多少ずれても問題ありません。
「SAFE」でもコンボが続くため、PERFECTを取りやすい。
見やすく、わかりやすいインターフェース
楽曲選択画面は、上のように表にできます。
成績やPERFECTの達成状況もわかりやすいです。
リズムゲーム以外の場面では、タッチ操作も可能です。
不満点
選曲
今作に収録されている楽曲は、なんと約60曲。
IAオンリーの作品ですし、1作目でこれだけの曲数を用意できたのは、凄いです。
ただ、個人的には趣味に合う曲はとても少なかったです。
キンキンした高音を多用する曲や、タイトルや歌詞にばかり注力して音楽がなっていない曲とか・・・。
とにかく今作の選曲担当と、俺とは好みが随分違うと感じました。
また、今作の収録曲のうち、13曲が「じん」氏作。
これは流石に多すぎ。
じんの連作である「カゲロウプロジェクト」の関連曲も多いのですが・・・。
「カゲプロ」自体、設定はおもしろいと思いますが、曲は好みではありません。
じんファン、カゲプロファンには、うれしい選曲ではあると思います。
アイテム入手
リズムゲームをクリアしていくと、衣装等の報酬アイテムが開放されていきます。
ですが、開放されただけで入手はしていません。
メインメニューの「ITEM」から、追加されたアイテムを入手しなくてはなりません。
これ、別に入手の際にポイントを消費したり、買い物的な要素はないのです。
開放と同時に、勝手に入手すれば良かったのに。
ボタンのアイコン
リズムゲーム中に流れてくる「リズムマーカー」。
今作では「○」「△」「□」「×」「十字ボタン」の、8種のボタンを駆使してプレイするのですが、
- 「○」と「右」
- 「△」と「上」
- 「□」と「左」
- 「×」と「下」
これらは別のボタンとして扱っているのに、色が一緒。
間違えて押してしまいます。
ゲームを進め、リズムスキン「キュート」を手に入れれば、この色の問題は解決します。
レベル31までは、辛抱せねばなりませんでした。
お気に入りの収録曲
総評の前に、今作に収録されている曲の中から、気に入った曲を5つだけ厳選して、紹介します。
▼如月アテンション / じん
「じん」で一番好きな・・・いや、もしかしたら唯一好きな曲。
可愛くて聞きやすい歌声がツボ。
この曲の主人公・如月モモが「人目を引いてしまう」という特殊能力持ちであると理解していないと、意味が分からない曲ではあります。
▼夢見心地 / にお
IAの特色、透き通って美しい歌声が堪能できます。
内容は暗いですが。
▼リズの内心革命 / じっぷす
可愛らしくてリズミックな曲が好み。
PVもイイですね。制服のデザインも素敵。
▼延命治療 / Neru
Neruといえば、カッコいいロックサウンド。
どのフレーズを切り取ってもカッコいいのは、さすが。
▼Party Party / コモリタミノル
今作一番の収穫かもしれない。
とってもノリノリな、楽しい曲です。
プレイ状況
ソフトウェア | ダウンロード版 |
プレイ時間 | 10時間半 |
トロフィー 状況 | 45% |
トロコン 難易度 | 挑戦中 |
総評
とってもきらびやかで、色鮮やか。
IAの美しさを堪能できますが、選曲は俺好みではありませんでした。
リズムゲームは繰り返しプレイするものですし、各難易度もがんばりたい。
でも、曲が好みでないとモチベーションも上がりません。
そういえば、今作のプロデューサーは、「爆乳プロデューサー」でお馴染みの高木 謙一郎さん。
うーん、好みは合う気がするんですけどね・・・。
初音ミクの『project DIVA』シリーズとの、主な違いは以下の通りです。
- リズムゲームの判定は緩い
- 難易度は「EASY」「NORMAL」「HARD」の3種
- 8ボタンを使う
- キャラクターと触れあったりする要素はない
- リズムゲームのエディットはできない
- ゲーム内通貨みたいな要素はない
- オリジナルPV等が背景の楽曲がある
- 課題をクリアするモードがある
- 参加ボカロは、IAただ1人
あと、「オンラインランキング」を見ることができますが、『DIVA』でも可能だったかは覚えていません・・・。
レビュー
総合評価 | |
シナリオ | ----- |
操作性 | |
システム | |
キャラクター | |
ビジュアル | |
音楽 |