少年ジャンプにて連載中の人気漫画『ワンピース』と、一騎当千の爽快感が魅力の『無双』シリーズとのコラボ、第二弾。
PS3『ワンピース 海賊無双2』をレビューします。
ハードはPS3版と、 PS VITA 版が出ており、両者はクロスセーブが可能。
VITA版は敵の表示数が減少するなど、若干の違いがある。
俺はPS3版を選択。やはり『無双』シリーズは据置機に限る。
ちなみに、前作『ワンピース 海賊無双』のセーブデータがあれば、今作のPS3版に限り、データ引き継ぎ特典がある。
内容は「500,000ベリー」と「海賊無双2の金コイン」。
絶対必要ってほどのもんではない。
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目次
概要
発売日 | 2013年3月20日 |
発売元 | バンダイナムコゲームス |
開発元 | コーエーテクモゲームス(オメガフォース) |
ハード | プレイステーション3 |
ジャンル | アクションゲーム |
CERO | B(12才以上対象) |
公式サイト | ワンピース 海賊無双2 |
画像の出典 | 画像は全て上記サイトより引用 |
権利表記 | ©尾田栄一郎/集英社・フジテレビ・東映アニメーション ©2013 NBGI |
良い点
大幅に増えたプレイアブルキャラ
プレイヤーが操作できるキャラは、前作の13人から大幅に増え、27人。
能力の違う同一キャラも含めると、37人。
キャラゲーとしても満足のいく人数となった。
それぞれの個性も際立っており、バランスも見直された。
「強キャラ」はいるものの、どのキャラでもそこそこ戦えるし、プレイスタイルに合ったお気に入りのキャラが見つかるかと思う。
オールスター感溢れるオリジナルストーリー
メインのストーリーは、原作にはない、今作だけのオリジナルストーリー。
重要キャラには見せ場が用意されているし、エンディング分岐もある。
原作で印象的なシーンやセリフなんかも、上手く混ぜ込んである。
「夢の共演」や「夢の対決」もいくつか見られる。
特に、黒ひげとモリアのタッグは、相性抜群。
原作でもやればいいのに。
『無双』としてのおもしろさ
前作での不満点は、かなり解消されている。
敵の出現数は『無双』シリーズとしては妥当な量になり、1000人撃破も難なく達成できる。
余計なアスレチックステージは無くなり、 QTE も廃止された。
「スタイルアクション」という新要素も、爽快感がある。
ゲージを溜めて、R1で発動。
- 「自然系」の能力者の場合、敵の攻撃がすり抜ける。
- 「自然系」の能力者に攻撃が当たる。
- 「覇王色の覇気」を持つキャラは、周囲の雑魚を気絶させる。
等、キャラクターの個性が強く出て、おもしろい。
ベリーショップの活用
- レベルの上限を引き上げるアイテム
- ボイス集などのギャラリー要素
- 目当てのコインを獲得しやすくする「地図」
等、ゲーム的に有用な商品が並ぶ。
ゲーム内通貨「ベリー」も、比較的稼ぎやすい。
不満点
盛り上らない演出
前述したように、ストーリー自体は上手く作られている。
しかし、そのストーリーを魅せる演出は、レベルの低いものである。
各戦闘の開始は、 ポリゴン モデルのキャラが左右でリアクション取りながら、しゃべるだけのもの。
恋愛 ADV か。
『無双OROCHI』でも同様の演出だったし、こういうのが好きなのかな?
前作にあった、コマ割りを使った漫画的表現も、無し。
戦闘中のムービーも、悪くはないんだけど、感動もしない。
この辺りは、原作を再現した前作の方が良い。
やはり原作は偉大だということか・・・。
コインを使ったステータスアップ
各戦闘で手に入るコインは、装備することでステータスがアップする。
複数装備でき、コインに描かれたキャラクターやアイテムの組み合わせで、ステータスアップ量が増える。
システム自体はまぁ良いし、組み合わせを探す楽しみもある。
が、一度有用な並びを見つければおしまい。
操作するキャラに合った組み合わせや、特殊な効果持ちのコインとかでもあれば、戦略の幅が広がるのに。
仲間ストライク専用のキャラ
条件がそろえば、「仲間ストライク」という、仲間にしたキャラに手助けしてもらえるシステムがある。
「仲間にしたキャラ」というのは、メインストーリー上で仲間にしたキャラではなく、「仲間エピソード」というモードで仲間にしたキャラである。
「仲間エピソード」はメインストーリーを進行したり、別の「仲間エピソード」をクリアすることで増える。
「仲間ストライク」に設定できるキャラは、全てのプレイアブルキャラと、「仲間ストライク」専用のキャラである。
プレイアブルキャラの場合、「仲間ストライク」はとても有用。
設定したキャラと交代して操作することになり、交代中は無敵。
しかも「スタイルアクション」の恩恵もある。
問題は、「仲間ストライク」専用のキャラ。
プレイアブルキャラ以外の、名のあるキャラ(クリークや、ルッチ等)と交代するのだが、操作不能。
交代して、必殺技をぶっ放して、終わり!
専用キャラって言う割に、使えなさすぎる。
プレイ状況
ソフトウェア | パッケージ版 |
プレイ時間 | 40時間 |
購入した追加コンテンツ | チャレンジシナリオ「絶対絶命包囲網」 |
シリーズのプレイ状況(みなと) | ワンピース 海賊無双(PS3) |
トロフィー 状況 | 89% |
トロコン 難易度 | 難しくはないが、時間がかかる。 |
総評
「使いまわし感」や「出し惜しみ感」もあるが、前作から正当な進化を遂げた。
特に、戦闘の爽快感や、プレイアブルキャラの増加はうれしいところ。
『無双』シリーズのファンも、十分楽しめる作品になった。
反面、オリジナルストーリーを展開する関係上、原作の演出を使えなくなり、演出面での力不足が見えるようになった。
今後のシリーズで、この辺りがどうなるか、気になるところ。
レビュー
総合評価 | |
シナリオ | |
操作性 | |
システム | |
キャラクター | |
ビジュアル | |
音楽 |
妻からもちょっと言わせてもらいます
前作は「感動したけれど、爽快感なし」、今作は「感動しないけれど、爽快感あり」、だと思う。
感動は、原作で十分感動できるので、今作の方が好きです。
良い点は、技のかっこよさです。
一番好きなのは、青キジの「アイス塊 暴雉嘴(アイスブロック フェザントベック)」。
声優、子安武人さんがあてている役の中で青キジが一番好きかも。
声聞きたさに、何度も「アイス塊 暴雉嘴」を発動してたな、ってあれ?
技のかっこよさ、関係なくなってるな。
とにかく、原作での敵キャラが操作できるので、敵キャラばっかり使ってました。
実際、強いですしね。
不満点をあげるならば、コインの設置。
一人ひとり設定しなくてはならず、それが面倒でしたね。