曹操編をクリアしました。
他のキャラも少しずつ進行していますが、このタイミングでレビューを書くことにします。
賛否両論・・・というか、比較的酷評が目立つ今作ですが、当ブログなりに「良い点」と「不満点」を挙げ、公正に評価しようと思います。
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目次
概要
ゲーム内容
今作の主なゲーム内容は、以下のファーストレビューにまとめています。
→ オープンワールド無双とは!? これまでとは別物!『真・三國無双8』ファースト レビュー byみなと
初見時点での感想も、上記の記事に含まれています。
良い点
オープンワールドによって見える、中国の地理
今作は無双シリーズで初めて「オープンワールド」を採用しました。
中国全土を一枚マップで再現しようとした気概は素晴らしいです。
これにより、これまでの無双ではわかりづらかった中国の地理が、とても理解しやすくなりました。
- 「荊州」がなぜ重要なのか
- 「赤壁」時の各陣営の位置関係
- 万里の長城の場所
などなど、実際に歩くことでわかることが多々ありました。
まぁ、厳密には、かなり縮小されていますし、正しい広さではありませんが。
晩年の曹操が東西をあっちこっち行った時とか、「そりゃあこの距離走ったら身体も壊すわ」と納得がいきました。
またワープポイントは非常に多いので、移動に関しては面倒くさくはありません。
マンネリを打破
オープンワールドを採用したり、これまでの「チャージ攻撃」を廃した新たなバトルシステムの採用など、挑戦的な改変をしています。
無双シリーズ全体に漂っていた「マンネリ感」の打破をしたと感じました。
完成度はまだまだ足りないと思いますが、この路線で発展していってほしいです。
キャラが増えたことで、物語に深みが増した
今作に登場するキャラクター数は、90を超えます。
華雄や曹休、袁術など、これまでもよく登場していた人物もモブではなくなり、きちんと話に絡むようになったので、情勢や思惑がよく分かるようになりました。
90を超えるキャラクター一人一人にストーリーを用意した点は、単純に「凄い」。
まぁ、全員分プレイする人がいるかは疑問ですが。
その他の「良い点」
- 馬の「オートラン」が便利
- ワープポイントがとても多い
- ミッションクリアによって、別のミッションの推奨レベルが変化する点
- 熊の走ってくるスピードがリアルでいい
不満点
便利すぎる鉤縄
壁際で「R1ボタン」。
これで、ほぼ全ての壁や城壁を乗り越えることができます。
とても便利ではありますが、この鉤縄のせいで無双としてのゲーム性は壊滅状態。
敵陣に火を放つ「火計」も、扉を壊す「衝車」も、城壁にハシゴをかける「雲梯」も、鉤縄の前では無意味です。
鉤縄で城壁を乗り越え、敵の総大将の元へ一直線。
そして、奇襲なり力押しなりで倒して終了。
ほとんどのミッションは、それでクリアしてしまいます。
ほとんどアサシンの戦い方です。
「鉤縄は登山にだけ使える」とか、「クリアしたキャラでのみ使える」とかにすべきだと思います。
「それなら、使わなきゃいいじゃん」と思いますか?
序盤はそうしてプレイしていましたが、1回1回の戦がかなり長いので、どうしても短縮したくなり、使わないとやってけません。
1キャラあたりの物語が長い
今作は、90キャラそれぞれのストーリーをプレイすることになります。
プレイしたキャラが活躍した時代から、登場しなくなる時代まで、ずっとです。
そのため、1~2章で終了するキャラもいれば、かなり長いことプレイしなくてはクリアできないキャラもいます。
しかも、特に目立った活躍をしていない時代も、存在していればプレイする羽目に。
なので、ストーリーが非常に長いわりに薄いキャラも出てきてしまいます。
この点に関しては「勢力ごとの時系列にそって、その時活躍した武将にスポットをあててプレイ」という『真・三國無双6』や『真・三國無双7』のシステムの方が良かったです。
赤壁で敵陣に切り込む曹操とか、変でしょ。
フリーモードならまだしも。
船上戦でイライラ
これまでのシリーズでもありましたが、船の上で戦う状況になることがあります。
この時の敵は、船から落下してしまうと、何事もなかったように船上に再出現。
自分が落ちた場合は、はい上がるしかない。
しかも船自体、ずいぶん小さい。
なので、敵も自分も落ち放題。
凄くテンポが悪いし、イライラしてしまいました。
狩猟や釣りが淡白
素材アイテムやお金稼ぎに有用な「狩猟」や「釣り」ですが、おまけ感が強いです。
まず「狩猟」は、狩猟できる動物の種類が非常に少ないです。
好事家に交換してもらえる狩猟ポイントの報酬も1度きり。
狩った動物を記録したりできると、まだ楽しめたのに。
「釣り」はもっと不満。
釣っている時のアクションが味気ないですし、魚も「上質な魚」とか、もはや種類ですらない。
中国でどんな魚が釣れるか興味あったのに・・・。
その他の「不満点」
- オープンワールドとしては、なにもない場所が多く、スカスカの印象
- 武器の種類が減った
- キャラ棒立ちのイベント
プレイ状況
ソフトウェア | パッケージ版 |
プレイ時間 | 約35時間 |
シリーズのプレイ状況(みなと) | 真・三國無双4(PS2) 真・三國無双6(PS3) 真・三國無双7(PS3) 戦国無双2(PS2) 無双OROCHI Z(PS3) 無双OROCHI 2(PS3) 無双OROCHI 2 Ultimate(VITA) |
総評
これまでの無双と、ガラリと作風を変えた今作。
とても挑戦的で好感が持てますが、その仕上がりは雑な部分がありました。
オープンワールドとしての最低限のシステムは組まれていますが、その密度は薄く、完成度は低いです。
「無双」としての爽快感も削がれ、どっちつかずになってしまった印象です。
ですが、オープンワールドになったことで三国志のリアリティが増しましたし、「戦闘」以外の楽しみの可能性が見えてきました。
この路線、かなり不満も集まったと思いますが諦めずに、今後も精練させて取り組んでいって欲しいです。
レビュー
総合評価 | |
シナリオ | |
操作性 | |
システム | |
キャラクター | |
ビジュアル | |
音楽 |