評価:4.5
2021年10月21日に発売された インディーズ タイトル『Skul: The Hero Slayer』をレビューします。
今作は韓国の開発社「SouthPAW Games」が開発した、2Dローグライク アクションゲームです。
人間に囚われた魔王を救うため、少年スケルトン「スカル」が人間たちに挑みます。
主な良かった点
- 多彩なスカルの能力
- バリエーション豊かなエリア
主な不満点
- ローカライズがダメダメ
プレイしたのはSwitch版です。
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目次
概要
ゲーム内容
主人公は、少年スケルトンの「スカル」。
全5ステージを進む2Dアクションゲームです。
道中で力尽きるとスタート地点に戻されるローグライクゲームでもあります。
ステージ内の構造は毎回変化し、出現する敵や手に入るアイテムも毎回異なります。
頭を取り換える
今作最大の特徴、頭の取り換え。
スカルは道中で手に入れた別のスケルトンの頭を付けることで、さまざまな能力を得られます。
スキルや見た目が変化するだけではなく、固有のゲージや特殊なシステムが追加されるなど、頭によって大きくゲーム性自体が変化します。
持てる頭は2つまでで、持てない分は「骨の粉」にできます。
「骨の粉」が一定数あれば、要所要所にいるアラクネに渡し、装着している頭を強化してもらえます。
強化状態は、冒険に失敗すると初期化されます。
スタート地点でできること
能力強化
スタート地点「魔王城」にいる魔女に話しかけると、道中で手に入れた「魔石」を使った能力強化が可能です。
「魔石」と、この能力強化は死んでも初期化されません。
それ以外のお金や骨の粉、入手したアイテムや強化した骨などはすべて初期化されます。
頭やアイテムの入手
ゲーム進行に応じて、魔王城には味方キャラが増えていきます。
- 取り換え用のスカル(頭)の入手
- 装備アイテムの入手
- 一時的に追加能力を得られる
- 魔王城の修繕
といったことができるようになります。
頭とアイテムは、1つ目は無料で、2つ目は魔石を10個で入手できます。
冒険を始める前に、まずは入手すると良いでしょう。
優先度は低いです。
冒険の流れ
- 魔王城からスタート
- いくつかのエリアを攻略
- お店
- 中ボス戦(冒険者)
- いくつかのエリアを攻略
- お店
- いくつかのエリアを攻略
- ステージボス戦
- 次のステージへ
大まかに書くと、このように進行します。
基本的には、すべての敵を倒すことで先に進めるようになります。
攻略エリアは、扉の色であるていど判断できるようになっています。
一例として、
- 金の扉 → 装備アイテムが手に入る
- 骨が描かれている → 骨が手に入る
- 赤い炎 → お金が手に入る
- 看板 → お店
という感じです。
お店
お店には必ず回復アイテムが売っていて、装備アイテムも売っています。
- 魔石で買うアイテム
- 精髄
- 骨
は、置いていない場合もあります。
装備アイテム
画像はクリックすると拡大します。
装備アイテムは、そのアイテム固有の能力+追加効果が2種付属されています。
追加効果は、別の装備品も同じ効果を持っていれば効果が強化されます。
救出
道中には人間に捕まっているモンスターがいることがあります。
彼らを救出すると、アイテムや骨を入手できたりします。
お金やHPを要求する人もいます。
操作方法
今作はキーコンフィグが可能です。
「精髄」は必殺技のような能力で、拾ったり買ったりして装備して使います。
良い点
多彩なスカルの能力
スカルは、その装着した頭によってさまざまな姿に変身できます。
「兵士」や「盗賊」といったものから、「ライダー」や「ピエロ」といった変わり種まで。
能力も『Dead Cells』っぽさを全面に出していて、楽しかったです。
おもしろいのは、その能力によって戦い方が大きく変わるところ。
例えば「墓守」だと、新たに無害な亡霊が湧くようになり、攻撃すると墓になり、スキルを使うと墓から戦士を呼び出します。
例えば「チャンピオン」だと、攻撃によって溜まるゲージが新たに追加され、ゲージMAXになると高速攻撃が可能に。
このように、装備する頭によってプレイスタイルが大きく変わります。
さらに成長させることによって能力が増える骨もあり、楽しめました。
拾うアイテムによっても戦い方が変わるので、常に新鮮な気持ちでプレイできました。
バリエーション豊かなエリア
画像はクリックすると拡大します。
敵を倒して進むエリアがほとんどですが、たまに「ステルスっぽいエリア」や「カギを探すエリア」などの変わったエリアも登場します。
無視して進むことも可能ですし、いろいろなバリエーションが用意されていて好感触でした。
ストーリー
ステージの初回クリア時に、魔女目線でのストーリーが進行します。
魔女目線では「過去に何が起こったのか」が順を追って語られます。
スカルが主人公の現在進行形の物語と合わせて楽しむことができ、展開の見せ方が上手いです。
その他の良い点
- 高精細なドット絵
- 音楽(特に最初のステージ)
- こだわりが見える女性キャラ
不満点
ローカライズがダメダメ
海外インディーにはよくあることですが、日本語翻訳がかなり怪しいです。
- 口調が定まらない
- 誤字脱字
- 文節がおかしい
というのがいたるところに。
不具合
バグに遭遇。
中ボスを倒しても報酬が出ず、扉も開かず進行不能に。【対処法】
Switchのホーム画面でゲームを終了して、再度起動。
ただし、ボス戦はやり直しになります。(みなと)#Skul #NintendoSwitch pic.twitter.com/z0Uo2dCGmp
— ゲーマー夫婦 みなとも (@gamelovebirds) October 24, 2021
進行できないバグに遭遇しました。
ボスを倒しても報酬が出ずに、扉も出現しない状態に。
ゲームを終了して再開すると、ボスと再戦にはなりましたが、進行できました。
他にも「お店に価格が表示されているけど、商品がない」というバグもあり、少し不安定だと感じました。
気になった点
激ムズ
今作は、かなり難しいです。
ノーマルモードで始めましたが、2ステージ目のボスすら突破できないので「ルーキーモード(イージーモード)」に変更してクリアしました。
かなりの高難度ゲーだと感じました。
まず敵の物量がスゴイですし、ボスの攻撃も苛烈です。
ルーキーモードは受けるダメージが半分になりますが、それでもかなり難しく感じました。
ノーマルモード=ベリーハードな印象です。
ちょっとズルいですが、発見した裏ワザを総合評価の後に書いておきますので、よろしければご覧ください。
プレイ状況
ソフトウェア | ダウンロードソフト |
プレイ時間 | 約30時間 |
『Skul: The Hero Slayer』の総合評価・レビュー
あまりの難しさにクリアできるか不安でしたが、なんとかクリアしました。
難しさとローカライズ以外に大きな不満はなく、バリエーション豊かなエリアやプレイスタイルで熱中してプレイができました。
繰り返し繰り返しプレイすれば、おそらく何とかなる作りなのだと思います。
レビュー
総合評価 | |
シナリオ | |
操作性 | |
システム | |
キャラクター | |
ビジュアル | |
音楽 |
裏ワザ
先ほど書いたバグ対策の際に発見したことなのですが、今作は「ゲームを終了して再開すると、そのエリアの最初から」という仕様になっているようです。
そのエリアに入った最初の状態です。
なので、負けそうになる or 体力を大きく消耗してしまったら、ゲームを終了して再開するとやり直しができる。
ということ。
固有ゲージなどは初期化してしまうようですが、それでも大きく難易度は下がると思います。
「どうしても」という場合は、試してみては?
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