今日のレビューは、『バリアント ハート ザ グレイト ウォー』。
第一次世界大戦中のヨーロッパ。
特にフランスとドイツの戦争が、今作の舞台です。
銃を撃ちあうタイプのゲームではなく、仕掛けを解いて戦場を生き抜くパズルアドベンチャーゲームです。
ストーリーのネタバレなしで、感想・レビューいきます。
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目次
概要
ゲーム内容
今作はコミックタッチで描かれる、2Dのパズルアドベンチャーです。
ステージやシーンによって操作キャラが異なります。
- スイッチを操作する
- アイテムを投げつける
- カギを探し出す
- NPCにアイテムを渡す
などの方法で道を切りひらいて、攻略していくゲームです。
シーンやキャラクターによって、「犬を誘導して攻略する」「タイミングよくボタンを押して攻略する」といった要素もあります。
歴史的事実
今作のストーリー自体はフィクションですが、時代背景や戦闘の記録などは史実を基に作られています。
当時の写真や、当時使われていたアイテムが登場します。
アイテムは、コレクションアイテムとしてステージ内に点在します。
これらの解説を読むことで、第一次世界大戦中の事実が分かるようになっています。
良い点
「戦争の事実」を知ることができる
「戦争のゲーム」と聞いて思い浮かぶのは、どのようなゲームでしょうか?
主人公は軍人で、銃を撃ち敵を倒す。
そんな感じの作品ではありませんか?
今作のメイン主人公は、農夫のエミール。
戦争がはじまり、軍隊に召集されてしまった、普通のおじさんです。
普通の生活をしていた人が、急に非日常に駆り出される。
家族と離れ離れになる。
戦況にほんろうされ、家族のことがずっと気がかり。
そんな等身大の「リアル」が、今作にはありました。
加えて、第一次世界大戦当時の資料を基にした、丁寧な時代描写。
ステージギミックやアイテムも当時の物を再現していて、リアリティがあります。

コミカルでありながら哀愁のあるデザイン
リアルな舞台設定に反し、デザインはコミック調です。
ずんぐりしたおじさんがピョコピョコ頑張る姿は、コミカルでありながら哀愁も感じられ、大変良かったです。
今作をツラくなりすぎずに最後までプレイできたのは、このアートワークのおかげかと思います。
シーンに合わせた音楽
ちょいちょいセンスの良い音楽の使い方。(みなと)#ヴァリアントハート #PS4sharehttps://t.co/a5VTBt86pv pic.twitter.com/6NVbEwGY0v
— ゲーマー夫婦 みなとも (@gamelovebirds) January 19, 2020
シーンに合わせ、クラシック曲が挿入されたりしました。
ゲームプレイとも合っていて、大変センスの良い使い方だと思いました。
資料を閲覧している時の曲も大変すばらしく、音楽だけでも泣けてしまうほどです。

不満点
資料やコレクションアイテムを一覧で観たい
資料やコレクションアイテムは、基本的にそのステージの物を閲覧できます。
「前のステージの資料」を読みたいときは、タイトル画面に戻る必要があるので、少し不便でした。
ゲームプレイに直接支障があるわけではありませんが、「資料一覧」みたいなものに直接アクセスできると良かったです。

なので、なおさらそう思いました。
プレイ状況
ソフトウェア | ダウンロードソフト |
プレイ時間 | 約7時間 |
トロフィー 状況(記事作成時現在) | 76% |
トロコン 難易度 | 普通 一部難しいものあり |
総評
- 資料的価値
- パズル要素
- 良質な音楽
「戦争の事実」をゲームを通して学べる、大変挑戦的な作品でした。
大きな不満点もなく、プレイ時間もちょうど良かったです。
注意点としましては、題材が題材だけに「非常に重くてツラい作品」ということ。
愛らしいグラフィックに助けられていますが、資料を読んでいるだけで胸が締め付けられるほどです。
あと、若くて魅力的な女性も出てきますが、基本的にはおじさんが主役という点は、好みが分かれそうです。
ストーリーに関してはネタバレを避けるため多くを語れませんが、「家族愛」を強く感じることができ、個人的には高く評価したいです。
レビュー
総合評価 | |
シナリオ | |
操作性 | |
システム | |
キャラクター | |
ビジュアル | |
音楽 |