評価:4.5
今日のレビューは、エクスペリエンス(チームムラマサ)が贈る3Dダンジョン探索RPG『黄泉ヲ裂ク華』です。
『剣の街の異邦人』や『デモンゲイズ』など、ダンジョンRPGのクオリティに定評のあるエクスペリエンスの作品です。
この度裏ボス撃破まで達成できましたので、感想・レビューいきます!
主な良かった点
- 代とファンタジーが混ざったデザイン
- サクサクのスピード感
- 楽しいやりこみ
主な不満点
- 花力
- 蘇生手段
プレイしたのはSwitch版です。
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目次
概要
ゲーム内容
今作は、いわゆる『ウィザードリィ』型の、ダンジョンRPGです。
『世界樹の迷宮』や『真・女神転生ストレンジジャーニー』、『ダンジョントラベラーズ』などに近いジャンルです。
キャラクターの容姿や職業を自由に設定し、パーティーを組みます。
ダンジョンは格子状のマップで構成されていて、一人称視点で探索します。
今作で特徴的だった点にとどめて、紹介します。
舞台設定
今作の舞台は、昭和の日本。
ですが「黄泉(よみ)」と呼ばれる正体不明の巨大建造物が出現したことで、現実世界とは異なる歴史を歩んだ日本となります。
「黄泉」の中は広大なダンジョンとなっており、主人公をはじめとする「探行士」たちは、「黄泉」の中でのみ超人的な力を振るうことができます。
「黄泉」で回収できる特殊エネルギー「アルゲン」は、現代社会でエネルギー問題を解決できるほどのもので、この「アルゲン」を集めることが探行士たちの仕事です。
というところから物語が始まります。
花
ダンジョンの構造は、特定の場所で特定の「黄泉の花」を使用することで構造を変えられます。
例えば、
- 「トビラの花」で扉を作成して壁を突破する
- 「ハシゴの花」でハシゴを作成して上や下の階に行く
など、移動範囲を広げる役割があります。
多くの花は決まった場所でしか使用できませんが、ワープ地点の作成や回復ポイントの作成など、任意の場所に設置できる花もあります。
スイッチブースト
バトルで効果が発揮する能力として、「スイッチブースト」というものがあります。
ターン開始前に「超電」「耐電」「神電」「充電」のいずれかに切り替え、そのターン全員に効果のあるブースト能力が付与されます。(デフォは「充電」)
効果は、
- 「超電」技の威力が上がり(上限あり)、消費MPが0になる
- 「耐電」受けるダメージを半減させ、状態異常を受け付けず、ターン終了時に回復
- 「神電」高速化、神電したターンに敵を全滅させると獲得報酬増加
- 「充電」消費したスイッチブーストの電力を回復する
です。
戦闘開始時には全充電が完了しているので、連戦時でも最初からすべてのスイッチブーストが使用可能です。
「お手軽版」と「やりこみDLC」
今作のダウンロード版は、「お手軽版」と「やりこみ DLC」が別売で用意されています。
「お手軽版」の場合、ストーリークリアまで遊ぶことができます。
クリア後要素を遊ぶ場合には、「やりこみDLC」の別途購入が必要です。
パッケージ版は、最初から「やりこみ」が収録されています。
良い点
現代とファンタジーが混ざったデザイン
黄泉が現れたのは、昭和の日本。
探行士も会社員ですが、黄泉の探索にはファンタジーな装備が必要。
という背景のため、キャラクターデザインは「現代とファンタジーが混ざったもの」となります。
仲間キャラの見た目も、おもしろいものばかり。
実際に運用する職業と見た目が違っても良いので、自由に編成できるのも魅力でした。
サクサクのスピード感
- オートバトルが早い
- スイッチブーストで最初のターンから全力
- 自動移動もさくさく
など、全体的にスピード感のある攻略を楽しめました。
楽しいやりこみ
手に入る装備品にはグレードがあり、同じ装備品でも「金、銀、銅」でランクが付けられます。
当然、「金」の方が強力なので、できればそちらを手に入れたいです。
「必ず宝箱が出る敵シンボル」や「必ず入手アイテムが増加するスイッチブースト」もあるので、
欲しい装備品が出るまでひたすら潜り直す。というプレイをしました。
不満点
花力
拠点でアイテムを作るには、「アルゲン」というエネルギーが必要です。
アルゲンは敵を撃破するともらえますし、アイテムをアルゲンに変換することでも入手できます。
しかし、ダンジョン構造を変えて攻略を進めるのに必要な「黄泉の花」は、「花力」というものを使わないと作れません。
「花力」もアルゲンと同様に、アイテムを変換することで手に入ります。
「全部アルゲンから作る」じゃダメだったのでしょうか?
蘇生手段
道中でパーティーメンバーの体力が尽きた場合、拠点に戻りアルゲンを支払うことで復活できます。
永久ロストといったペナルティはないので良心的ではありますが、いちいち戻るのはきつかったです。
ちなみに拠点には一瞬で戻れます。
ただし、再度ダンジョンにおもむくため、倒した敵の多くは復活していますし、道中は歩き直しです。
死亡回避アイテムはありますが、非常に高価です。
気になった点
全体的にエグい
暗くリアルな雰囲気の作品ですが、作風も暗く、かなりエグい描写もあります。
血みどろや、嫌悪感のある敵、食人や殺人の描写。
直接描かれないものも多いですが、十分想像をかきたてる内容です。
そういった表現が苦手な人は、ご注意を。
プレイ状況
ソフトウェア | パッケージ版 |
プレイ時間 | 約60時間 |
購入した追加コンテンツ | やりこみDLC(パッケージ版付属) |
『黄泉ヲ裂ク華』 の総合評価・レビュー
重厚な見た目で人を選びそうな作品ですが、意外にも難易度は低く、比較的誰でも楽しめる作品だと感じました。
ストーリークリアまでならとても安い「お手軽版」も用意されていますし、作風に抵抗がなければ「ダンジョンRPGのお試し」のつもりでプレイしてみてほしい作品です。
レビュー
総合評価 | |
シナリオ | |
操作性 | |
システム | |
キャラクター | |
ビジュアル | |
音楽 |