ASSASSIN'S CREED(アサシンクリード) 感想・レビュー byみなと

2017年2月23日

UBIソフトの看板タイトルの1つ、『アサシンクリード』シリーズ。
その1作目をレビューします。

良い点・不満点も、とものレビューとほぼ同一のため、まずはこちらをご覧ください。
→ ASSASSIN'S CREED(アサシンクリード) レビューbyとも

概要

19年9月20日時点の情報です。

発売日 PS3版 2008年1月31日
Xbox360版  2007年11月29日
発売元 ユービーアイソフト
開発元 ユービーアイソフト モントリオール・スタジオ
ハード プレイステーション3、Xbox360
ジャンル ステルスアクションアドベンチャー
プレイ人数 1人
CERO Z(18才以上のみ対象)
通常価格(税込) 【PS3版】パッケージ版不明 ダウンロード版1,620円
【Xbox360】パッケージ版不明 ダウンロード版3,024円
公式サイト ASSASSIN'S CREED(18歳以上対象)
画像の出典 画像は全て上記サイトより引用
権利表記 © 2007 Ubisoft Entertainment. All Rights Reserved. Assassin's Creed, Ubisoft, and the Ubisoft logo are trademarks of Ubisoft Entertainment in the U.S. and/or other countries. Microsoft, Xbox, Xbox 360, Xbox LIVE, and the Xbox logos are trademarks of the Microsoft group of companies.

 

 

ゲーム内容

ゲーム内容については、こちらの記事でまとめています。
→ ASSASSIN'S CREED(アサシンクリード) 感想・レビュー byとも

 

 

良い点

緻密に練られた壮大なシナリオ

12世紀と現代を、「アニムス」という「遺伝子記憶」を追体験する機械で行き来する主人公。
この「遺伝子記憶にアクセスする」というシステムが、今作の「ゲーム的なシステム」と非常にマッチしており、とても自然でした。

テンプル騎士団、アサシン教団、リチャード王とサラディン。
これらの思惑が交錯するシナリオは、史実を基にしつつも大胆に解釈されていておもしろかったです。
特に作中で語られる「歴史書が真実とは限らない」という部分を、上手く「アニムス」の機能と絡ませています。

テンプル騎士団とアサシン教団との物語は、現代でも続いている設定で、これまでの様々な発明や都市伝説なども無関係ではないという解釈。
なかなかそそられるものでした。

 

オープンワールドの街を駆け巡る

今作はエリア毎に区切られたオープンワールドマップを採用。
Wii『ゼノブレイド』みたいな構成です。
エリア内であればシームレスに行動でき、没入感は高いです。

12世紀のエルサレム周辺を再現した街並みはグラフィックも美しく、独特な石造りの建造物は質感まで伝わります。
その街並みをパルクール(フリーランニング)で駆け巡るのはとても気持ちが良かったです。
上手い具合に屋根伝いで動き回れる作りのため、屋根の上を走った方が目的地に早く着きます(敵もいるが)。

 

ビューポイントとイーグルダイブ

街中にはひと際高い建造物がいくつかあり(鷲?が旋回している)、登りきって「シンクロ」することで周辺の地図が判明するようになっています。
これは「ビューポイント」と言い、情報収集ができる場所を割りだしたりする際に有用であり、登った時の達成感やその景観も良かったです。
HP(シンクロバー)が増える恩恵もあります。

この「ビューポイント」や、街中の特定箇所では、藁山に「イーグルダイブ」で無傷で落下できるポイントがあり、その浮遊感が凄まじかったです。

 

 

不満点

物乞いと薬物中毒者と酔っぱらい

妻も不満点に挙げていましたが、たらためて言わせてもらいます。

物乞いたちは、こちらの行動を邪魔する存在で、一般市民扱いなので殺すとペナルティ。
この連中のせいで「敵に見つかる」「騒ぎになる」など日常茶飯事で、重要な場面であるほど遭遇率が高い気がします。
というかストーリーが進むにつれ、増える。

不自然に配置されていて、難度を上げるためだけの存在に見えました。
しかも、こいつらが付きまとうのは主人公のみ

不公平だろ。街の警備兵とかに勝手に絡んでいろよ。
さらに、こいつらの音声ばかりがやたらデカイ。うるさいよ!

あと、この連中以外の一般市民は、主人公の行動に対し色々言ってきます。
「なぜあんなに急いでいるんだ?」「いい歳してあんなことして、まるでガキじゃ」などなど。
余所の街でそう言われるのは仕方ないことかもしれませんが、アサシンの本拠地・マシャフでも言われるのは納得がいかない。

 

単調&戦闘ばかり

ターゲット暗殺までの一連の流れ、というものがあり、それを9回繰り返すことになります。
ターゲット暗殺本番自体はバリエーション豊かですが、そこに至るまでやることは大体一緒で単調。
街並みも、時代考証的には仕方ないですが、どこも似たような見た目。

アサシンである以上、ステルスで行動し、静かに「暗殺」したいところですが、なかなかそうはいかない。
もちろん、上手く決まる場合もあるし、上手く決まれば気持ちいい。

ですが、大体の戦闘は、多数の敵に囲まれた状態。
強制戦闘の場面も非常に多いのです。
戦闘自体もカウンター主体になりがちで、あまりおもしろみもなかったです。

 

白装束

今シリーズを象徴する白装束。
神学者に紛れて行動するのに適している・・・のですが、実際はそんなに神学者がいないため、逆に目立つ。

ちなみに「流血表現ON」でプレイしていましたが(ON/OFF切り替え可)、返り血が全く付かないのも不自然。
返り血が付くとステルス行動に支障があるでしょうし、「血が出辛い戦闘技術」でも確立してるならまだしも、ガンガン出るし。

この辺りは「見た目」を優先して、「リアリティ」は犠牲になった部分でしょうか。
確かに、白装束はカッコいいが。

 

 

プレイ状況

ソフトウェア パッケージ版
プレイ時間 約30時間
シリーズのプレイ状況(みなと
※記事作成時点
なし
トロフィー 状況 未対応ソフト

 

 

総評

シリーズ1作目ということもあり、様々な設定が確立しつつも、アラが目立つ作品。
が、気になるシナリオや、こだわった設定がおもしろく、魅力的な作品。
ちなみに今作、現代編が全くもって解決してません。
『Ⅱ』以降はこれからプレイするのですが・・・解決するのか?

なんにせよ、この1作目をプレイせねば、次以降の物語に繋がらないので、『アサクリ』を始めるなら今作のプレイは必須ですね。
というか、とんでもないシリーズに手を出してしまった感はある。
次もやらないとならないじゃないか。

なお、研究所内に3台のパソコン(アニムスの隣、窓際、会議室)があるのですが、全て見ておくことをオススメします。
多分、エンドクレジット後なら全部見れるはず。(窓際のPCを見るには博士からペンをスる必要があるかも)
今後も関わってきそうなネタが仕込まれてますよ。

 

レビュー

総合評価
シナリオ
操作性
システム
キャラクター
ビジュアル
音楽

『アサクリシリーズ』関連記事はこちら

  • B!

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