PS VITA『エビコレ フォトカノKiss』をレビューします。
デジタル一眼レフカメラを手に入れた男子高校生の、学園祭までの2ヵ月を描く、恋愛シミュレーション。
PSP『フォトカノ』のバージョンアップ版で、グラフィックの向上・様々な追加要素を備えています。
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目次
概要
ゲーム内容
恋愛×カメラ
恋愛ゲームに、「写真撮影」という要素を加えることで、今作は非常に個性的な作品となっています。
- ヒロインとの会話で、気分を盛り上げたら「写真撮影」を申し込む
- OKされたら「フォトセッション」の開始
- 様々なポーズ・アングルでヒロインを撮影する
- 仲良くなれば、選択できるポーズも増える
カメラの機能もいくつか用意されており、ズームはもちろん、背景をぼかしたり、カラーレンズを使用したり、 ジャイロ機能 で臨場感あふれる撮影も可能。
ヒロインの表情や目線も指定できます。
ラブラブデイズ
学園祭をダブルブッキングせずに、ヒロインとのエンディングを迎え、エピローグを見る。
すると、そのヒロインとの、その後の1週間「ラブラブデイズ」をプレイできます。
これがもう溶けるほど甘々で、まるでこの世に2人しかいないかのよう。
恋愛ゲームにおいて「恋人になってからの日々」をプレイできることは、なかなか無いと思います。
とろけるような1週間を、ぜひ。
良い点
とても可愛いヒロインたち
6人のメインヒロイン、3人の隠しヒロイン、サブキャラクターに至るまで、とにかく可愛い女の子だらけ。
最初は興味なかった子も、シナリオを進めると魅力に気付き、好きになりました。
膨大かつ高品質なシナリオ
主人公が最初に選択する部活によって、シナリオが変わります。
フォト部なら、純愛ストーリーの「ストーリーLove」(以下、Lルート)。
写真部なら、ドタバタラブコメの「ストーリーHappy」(以下、Hルート)。
メインヒロインの6人は、LルートとHルートで全く別のストーリー。
隠しヒロインのストーリーは、両ルート共通なので、単純計算で15のストーリーが展開されます。
さらに、後述する「ラブラブデイズ」は、9人のヒロイン全員に用意されています。
どのヒロインも選ばなかった場合のエンディングもあります(3パターン)。
しかも、15のストーリーの、エンディングに至るまでにも、好感度の種類によって様々なイベントが用意されています。
日常の会話も、経験したイベントによって話題が増減します。
そして、その全てがボイス付き(主人公以外)。
尋常じゃない文章量です。
しかも、良い話がとても多いです。
おもしろくて、感動的で、愛おしい。
フォトグラフメモリー
各ヒロインとのエンドロールでは、そのヒロインが歌う「フォトグラフメモリー」という曲が流れます。
メロディーは同じですが、歌詞は9人それぞれ違います。(サビは共通)
そのヒロインの心情・境遇・主人公への想いが詰まった歌詞で、とても感動的。
2周目以降のエンドロールをスキップする人にも、ぜひ聞いていただきたいです。
不満点
なにもかも遅い
写真データを取り扱っている以上仕方ない部分もありますが、今作のあらゆる動きが遅いです。
- メニューを開き、項目を選択する
- ヒロインと遭遇、会話の発生
- 画面切り替え
- うさパワーに関するあらゆること
- 撮影時のポーズ選択
どれも、こちらの理想より何呼吸も遅く、イライラしました。
「長いロード」が頻繁に入るわけではありませんが、一つ一つのテンポがとても悪い。
何周もするタイプのゲームなだけに、とても面倒でした。
うさパワー
妹の果音が与えてくれる、「想像上の能力・うさパワー」。
使用することでお目当てのヒロインと確実に会えるようになるのですが、その発動デモがいちいち長い。
「変身シーン」はオプションでOFFにできますが、それ以外はそのまま。
毎回、画面が切り替わり、カードを並べられ×2、魔法的な動作+ピカーン・・・。
意味あるのか「制服」。最初から着てるでしょ。
初期カーソル位置は「うさパワー回復」にしてくれ。
リズムフォトセッション
ゲーム中のいくつかのタイミングで「リズムフォトセッション」という音ゲーが挿入されます。
ヒロインが歌って踊ってるところを撮影してる。
って設定なのですが、写真データは残りません。
明らかにそんなことしないようなヒロインも歌って踊るし・・・モーションは全員同じだし、不自然です。
曲はいいんだけど。
写真部の同級生
写真部には、中川と、東という同級生がいます。
この二人、言動や行動が変態過ぎて気持ちが悪い。
やっていることは主に盗撮。犯罪です。
「ラブラブデイズ」中では、こちらのシャッターチャンスを妨害するし(故意ではないらしい)、ウザいことこの上なし。
よく分からない判定基準
撮影した写真には、ヒロインの写り方によって最大1000ポイントの評価をされます。
評価の種類は「Beautiful」と「Erotic」があり、それぞれの累計ポイントによって、様々な特典が得られます。
ヒロインに写真を見せる場合、「Beautiful」のポイントが高い写真を見せれば好感度が上がり、「Erotic」だと下がります。
この判定基準が、謎。
明らかに下着(パンツ)が写っているような写真でも「Beautiful」判定をされることがあります。
当然、判定が「Beautiful」なので、下着が写っていても、ヒロインに見せると喜ばれます。
逆に、まったくもって健全な写真に「Erotic」判定をされることもあります。
もちろん、判定が「Erotic」なので、ヒロインに見せると怒られます。
不自然な乳袋
胸の大きなヒロインは、服が胸の形になっています。
そういう衣装があってもいいが、全ての服がそれではつまらない。
モブがマネキン
プレイ状況
ソフトウェア | ダウンロード版 |
プレイ時間 | 100時間以上 |
シリーズのプレイ状況(みなと) | エビコレ アマガミ(PSP) |
トロフィー 状況 | 82% |
トロコン 難易度 | 難しくはないが、恐ろしく時間がかかる |
総評
素敵なヒロインたちと、素敵なストーリーは堪能できました。
ですが、とにかくテンポが悪く、周回プレイはなかなかの大変さでした。
今作は、VRにものすごく合っていると思います。
コントローラをカメラに見立てて、ヒロインをバーチャル空間で撮影できると素晴らしいのではないかと。
PS4ならテンポも良いはず。
レビュー
総合評価 | |
シナリオ | |
操作性 | |
システム | |
キャラクター | |
ビジュアル | |
音楽 |
-
エビコレ フォトカノKiss 感想・レビュー byとも / これ以上被害を出さないための警告付きレビュー
『エビコレ フォトカノKiss』のセーブデータが壊れました。傷心の中、レビューを書いていきます。
これからプレイする人がいるなら、少しアドバイス。
「攻略期間は2ヵ月」とありますが、月~金曜日は学校へ行き、日曜日は休日イベント。
土曜日は何も起こらない。というか無いものとされる・・・。
実質攻略期間は40日間なので、そのつもりで。
複数のヒロインを攻略しながらエンディングを個別にこなすのが効率的ですが、学園祭の約束を複数のヒロインと交わしてしまうと、「ラブラブデイズ」が出現しないので、注意。
また、実原のLルートに関しては、「学園祭の約束イベント」が登校時の強制イベントのため、避けられない。
同時攻略の際には、実原の好感度には細心の注意を。
全エンディングを制覇するつもりなら、新見さんのLルートは最後の最後までとっておいた方がいいです。
これを見てしまうと、今後彼女の誘いを断りづらくなります(良心的に)。
データ容量がたくさん必要なので、空き容量を確保しておくのも大事ですよ。