【ゲームゲノム】感想『ペルソナ5』 ~みなとも対談・私たちが感じたこと~

2022年10月13日

はじめに

NHK総合が「ゲーム」を文化として、丁寧に紹介する教養・バラエティー番組『ゲームゲノム』。

MCがゲーム好きの女優・本田翼さん、または歌手・三浦大知さん。
ナレーションが声優・神谷浩史さん、または悠木碧さんです。
そして、タイトルに関連したゲストやゲームクリエイターの方をお迎えして、とことんゲームを深掘りします。

2021年10月15日にパイロット版が放送され、2022年にはレギュラー放送化し、全10回の放送予定です。
水曜日・23:00~23:30の30分番組です。

公式サイト → ゲームゲノム

 

この放送を私たち夫婦が観て感じたことを書いていこうと思います。
特に気になったタイトル、夫婦で語りたいタイトルのみ、取り扱うことにします。

画像は全て、ハード本体のスクリーンショット機能で撮影したものです。
【権利表記 ©ATLUS ©SEGA All rights reserved.】

『ペルソナ5』は私たち夫婦共々、クリア済みです。(『ペルソナ5 ザ・ロイヤル』含む)
なお、各画像はクリックすると拡大します。

『ゲームゲノム』ゲームタイトル一覧

 

 

ゲームゲノム『ペルソナ5』 みなとも対談

 

冒頭

まずは「ペルソナライブ」の映像が流れたね。
あれだけ見ると、アーティストの豪華なライブって感じだよね。
そうだね。
紹介された映像は「PERSONA SUPER LIVE P-SOUND STREET 2019 ~Q番シアターへようこそ~」だね。
まさかNHKで流れるとは、製作スタッフやキャストも思わなかっただろうね。
ナレーションでは「およそ6,000人の若者が熱狂するライブ」って言ってたけど、若者?。
まぁ、若年層をターゲットにしている番組だから、仕方がないかな。
実際は「老若男女」だと思うけどね。
『ペルソナ』を知らない人にとって「まずはライブの映像から入る」っていうのは引き込まれるスタートで良いかもね。
確かにね。
知らない人にとっては「ゲーム音楽で豪華なライブ」ってのはビックリする要素かも。

 

さて『ペルソナ5』の総攻撃の映像が流れたね。
やっぱり、このカッコよさってのは『ペルソナ5』を象徴する要素だし、『スマブラ』のジョーカーの技(最後の切り札)でも採用された演出だもんね。
確かに。
あの総攻撃見たさに、がんばってたところあるもんな。

 

ゲーム紹介

ゲームクリエイターの橋野さんが言ってた、少年少女が大人社会に適応するまでの葛藤を描いているのが「学園ジュブナイル」。

確かに『ペルソナ』シリーズは、そういうテーマで一貫しているね。

『ペルソナ3』から採用されているカレンダーシステムは、まさにそういう1日1日の少年少女の成長を描くのに、すごくマッチしているよね。

あーなるほどね。
高校生がプレイしても、大人がプレイしても、共感を得るのが『ペルソナ3~5』だと思うんだけど、大人社会への不満をゲームが代弁してくれているからスカッとするんだよね。

確かにね。

で、ここから『ペルソナ5』についての詳しい内容に入ったね。
・・・鴨志田はやっぱり嫌われ者なんだね(笑)

いろいろやらかすし、鴨志田が好きっていう人めちゃくちゃ少数派だと思うよ。

一番初めのダンジョン(パレス)の内容だけど、けっこうネタバレだなって思ったな。
覚醒シーンとか、体罰とかね。

けれど『ペルソナ5』を紹介するならここは押さえておくべきダンジョンだし、本当のネタバレは言ってないし。
これからプレイする人にも配慮した紹介だなって思った。
しかも、わかりやすい!

そうだね。

シャドウと会話をして仲間(仲魔)にするっていうシーン。
このシステムって『ペルソナ3』以降だと『ペルソナ5』だけにあるシステムで、むしろ『真・女神転生』寄りなシステムなんだけどね。

そうだね。
このシステムのおかげで、さらに味わい深い作品になったよね。

うんうん。
で、複数のペルソナを付け替えて戦うっていう要素から、橋野さんが心理学用語での「ペルソナ(社交性の仮面)」についての解説をしてくれたね。
相手や状況によって、応対の仕方や顔や人格を変えているっていう話に繋がったね。
これってさっき話題にした「学園ジュブナイル」にもかかってくるんだけど、「少年少女が大人になるにつれて、社会に適応する仮面をいくつも作っていく」っていう過程を描いているとも捉えられるよね。
はー確かにねぇ。
「社会性の仮面」って、誰しもが持っているけれど、それを生み出したり、使い分けができるようになるのって「経験」だと思うな。
失敗や成功も含めてね。

 

 

パレス

ダンジョン攻略の舞台であるパレスについて、より深く切り込んでいたね。
パレスの主である、悪人の心を理解することで攻略できるようになるっていうところとか。
紹介されていた「宝玉輪」は正直、金城にあげたくないけどね(笑)
まぁ、あれは攻略が楽になるギミックの1つであって、無理に使わなくても勝てなくはないんだよ。
どういう影響があるか見てみるのも、面白味の1つだけどね。

どうしてパレスっていうダンジョンを思いついたかっていう話になったけど、「人によって見えている世界や物事の捉え方が違ったりする。」っていうのをゲーム的にダンジョンに落とし込んだわけだよね。
それすごくわかる。

実際生活していると「あーこの人は物の見方が自分とは違うな。合わないな」ってことあるよね。

大いにある!!

だから付き合い減らしたいなって思う人もいるけれど、それを橋野さんは「おもしろい」と言った。
「見方を変えるとおもしろい世界が広がっている」っていう発想はなかったな。

「見えている世界が違うな」って思った人でも、その心の内面を見てみると、本当は共感できる部分とか理解できる部分もあるかもしれないってことだよね。
まぁもちろん、どうしても相容れない人もいると思うけど。

 

 

日常生活

他人と心を通わせることで、自分の心の力が強化される要素。
そして、人間性のパラメータを成長させると、パレス攻略にも役立つ。

これってゲームだけじゃなくて、現実での他者との交流や自分磨きも同じだよね。

うん。
他者と関わることで、自分自身の新たな側面が見えてきたり、自分磨きをすることで、心の成長に繋がるよね。

コープ(他者との関わり)もパラメータも、ほんとよくできたシステムだよ。

現実の普通の学生生活では小さいコミュニティに限定してしまうけど、ゲームでは色んな人と関わって成長していくシステムなんだよね。
それって普段関わらないような人と関わることで、刺激になったり、成長につながるっていう部分を表しているわけだね。

橋野さんの話だね。
大きくうなづいてしまったわ。

ホントに色んな人と関わったことで今の自分があるもの。
内にこもっていないで、外に目を向ける大事さを改めて感じたな。

 

 

魅力的なエピソード

双葉のパレスが紹介されたね。
自分自身と向き合う双葉。
これはゲームをプレイした時も、泣いたけど、放送でも泣いた。

私も泣いた。これは泣くよ。

「本作珠玉のエピソード」ってナレーション入ったけど、それを丸裸というか、ほぼほぼネタバレしたけどね。

そうなんよね。
まぁネタバレしたとしても「これだけ魅力的なエピソードがあるんだぞ」ってことは伝わったんじゃないかな。

確かにね。

私自身、歪んだ部分はまだまだあるんだけど、それでも色んな人と関わることで、歪みが解消していったり、歪みと共存する道を選んだりと自分の成長につながったんだよね。
双葉も最終的には自分の力だったけど、それでも主人公たちと関わることで、打ち勝てたんだよね。

悩みがあるのなら、積極的に他者と関わった方がいいのかな。

そうだね、ホントにそう思うよ。

本田翼さんが言っていた「悪い意味で捉えられがちな『ペルソナ(仮面)』を肯定してもらえる気がする」っていうのはめっちゃわかる!

自分自身のペルソナを産み育て、使い分けて、人生を謳歌していきたいね。

 

 

まとめへと

超常的な力を使った自分の手の届かないヒーローの話じゃなくて、なにかしら自分の生活や抱えている問題、考え方とかに関わってくるゲームなんだということを伝えたかったんだよね。
うん。
『ペルソナ5』をプレイ、クリアして、心が突き動かされるところが多々あったんだよね。
それは他人事じゃなくて、自分自身にも関わる話だったからだったんだね。

そうだね。
『ペルソナ5』を通じて、自分自身の心の成長とか、他者との関りあいの仕方とかを見つめ直すきっかけになったよね。
橋野さんが最後に言っていた「世界も見方一つで捨てたもんじゃなくなる」は救いの言葉だなって思ったよ。

 

 

レビュー記事
ペルソナ5 ザ・ロイヤル 感想・レビュー byとも / P5ファンこそプレイすべき!

クリア&トロコンしました!アトラスの名作RPG『ペルソナ5』がパワーアップ!「マイパレス」で感動!新要素が盛りだくさんでオリジナル版をクリア済みでも大満足の『P5R』です。

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