パスパルトゥー2:あるアーティストのキセキ 感想・レビュー byみなと / 方向性を大きく変えた絵描きゲームの続編

2023年11月4日

今日のレビューは『パスパルトゥー2:あるアーティストのキセキ』です。

お絵描きシミュレーション『パスパルトゥー』の続編ですが、ゲームシステムを大きく変えています。

 

主な良かった点

  • 依頼を通した住人との交流
  • 紙以外にも描ける

主な不満点

  • クエストの一覧がない
  • 移動が不便

それでは詳しく書いていきます。

概要

23年11月4日時点の情報です。

発売日 2023年10月19日
発売元 ハピネット
開発元 Flamebait
ハード Nintendo Switch
ジャンル シミュレーションアドベンチャー
プレイ人数 1人
CERO A(全年齢対象)
通常価格(税込) パッケージ版:3,850円
ダウンロード版:3,000円
公式サイト パスパルトゥー2(ハピネット公式サイト)
画像の出典 画像は全て、ハード本体のスクリーンショット機能で撮影したもの
権利表記 © Flamebait AB, all rights reserved. Licensed to and Published in Japan by HAPPINET CORPORATION.

Nintendo Switchの動画撮影機能に対応しています。

 

 

ゲーム内容

主人公のパスパルトゥーは、すべての画材と家を失い「フェニックス」という町で一からキャリアを積むことになります。

前作のキャラも登場しますが、前作を未プレイでもまったく問題はありません。

 

依頼を受ける

ひたすら絵を描き、売っていた前作とは異なり、今作では街の中を歩き回って住人と交流することができます。

中には主人公に依頼をしてくる住人もいます。

依頼内容は、

  • 旗のデザイン
  • チラシデザイン
  • 物集め

などなど、基本的には「絵を描ける人」に頼むような内容の依頼です。

依頼をクリアすることで画材やお金などを獲得できます。

 

絵を描く

街中で平らな場所であれば、どこでもイーゼルを出して絵を描くことができます。

カンバスは消耗品で、種類があります。
画材屋さんで買ったり、依頼をこなして手に入れましょう。

ゴミ箱に入っていることもあります。

絵を描く筆などのツールも、ゲーム進行や依頼達成などで増えていきます。

 

絵を売る

イーゼルと同様に、絵を展示するためのテーブルもフィールド上に置けます。

絵を置くと、周囲の住人が見に来て、気に入ったら買ってくれます。

テーブルを置く場所によって見に来る住人が変わりますし、その人によって出してくれる金額も変わります。
自分のアトリエに展示すると、色んな場所の人が見に来ます。

 

 

良い点

依頼を通した住人との交流

街を歩き回り、住人と交流し、時には絵を通した依頼をこなす。

前作にはなかった部分ですが、こういったやりとりはおもしろかったです。

「親交度」といったシステムはありませんが、少しずつ顔見知りになっていくのはうれしいところでした。

 

紙以外にも描ける

依頼の中には、車などの立体物に絵を描くものもあります。

全面を好きな色にしてOKですし、模様を色々考えるのもアリです。

こうして描いたデザインが、街中で実物として見ることもできます。
自分の成果が形になっている感じが良いですね。

 

動きが良い

絵を描く時の筆運びと、キャラクターの動きは連動しています。
前作でもそうでしたが、この仕様は良いですね。

また、建物に入る時に壁と屋根が持ち上がるのですが、その演出は珍しいし好きでした。

 

 

不満点

クエストの一覧がない

依頼を受けても、どんな依頼を受けたのかを確認することができません。
絵であれば色の好みとかも言ってきますし、どこの誰が依頼したかも覚える必要があります。

受けた直後ならまだよいのですが、受けてからしばらく経つとどんな依頼だったか忘れてしまいますし、この仕様は不便でした。

 

移動が不便

街中を移動することになった今作。

ですが、移動速度は決して速くはありません。
ワープなどの機能もありません。

移動は不便でした。
そこまで街が広くないのはさいわいですが。

 

ペイントツールとして

肝であるペイントツールですが、ここもいくつか不便なところがありました。

まず「拡大・縮小」がない。
かなり細かく描きたい時でも、拡大ができず思ったように描けないことが多かったです。

「一手戻る」がないのも不満でした。
リアルな創作を表現しているのかと思いますが、ちょっとした失敗もやり直せないのはツラいところです。

「白」で塗り直せばいいんですがね。
カンバスの地の色を活かしたい時もありますし、もうちょっとゲームらしくても良かったのでは。

また、描いた絵や売った絵の記録が見れないのも不満です。
どんな絵を描いたのか、誰がいくらで買ったのか、そういった記録が見られると良かったです。

 

 

気になった点

不安定なところがある

プレイ中、動作が遅くなることがありました。
筆を走らせているのに、一歩遅れて線が描かれたりします。

頻発するわけではありませんが、絵を描くゲームでこれは困ります。

あと、これは川なのでしょうか?
ずっとこの状態なのでそういう色の川なのか、描画できていないのかわからないです。

 

 

プレイ状況

ソフトウェア パッケージ版(スペシャルエディション)
プレイ時間 8時間
所持しているサウンドトラック スペシャルエディション同梱サントラCD
シリーズのプレイ状況(みなと
※記事作成時点
パスパルトゥー:アーティストの描いた夢(Switch)

 

 

『パスパルトゥー2:あるアーティストのキセキ』の総合評価・レビュー

前作よりはゲームとしてかなり遊べる作品になりました。
反面、今までやらなかったクエスト周りで、洗練されていない部分も目立っています。

お絵描きツールとしては筆の種類も増え、かなり描きやすくなりました。
「拡大・縮小」や「一手戻る」など、まだまだほしい機能も多いですが、「絵描きのストーリーのあるゲーム」として完成度は高まった印象です。

 

レビュー

総合評価
シナリオ
操作性
システム
キャラクター
ビジュアル
音楽

 

前作レビュー
パスパルトゥー:アーティストの描いた夢 感想・レビュー byみなと / ある意味リアルな絵画ゲー

創作活動の苦しみを味わえる!?絵を描きまくって売りまくるシミュレーション『パスパルトゥー』の感想・レビューです。

  • B!

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