ポータル 感想・レビュー byみなと / 待望のリマスター!「どこでもドア体験FPS」パズル【Portal:コンパニオンコレクション】

2022年7月10日

今日のレビューは、『Portal(ポータル)』。
Steamの運営会社としても有名な「Valve」が手掛けた、一人称視点のパズルアクションゲームです。

オリジナル版は2007年にPC用に発売されていて、2022年6月28日に『Portal』と『Portal2』がセットになった『Portal:コンパニオンコレクション』としてSwitch用にリマスターされました。

主な良かった点

  • 奥深いパズル
  • 研究施設の怪しさとユーモア

主な不満点

  • 酔いやすい
  • アクション技術を求められる

それでは詳しく書いていきます。
今回は『Portal1』の方のレビューです。

次作『Portal2』のレビューはこちら

次作レビュー
ポータル2 感想・レビュー byみなと / 「どこでもドア体験」は、よりドラマチックに!【Portal:コンパニオンコレクション】

パズルのバリエーションも、ボリュームもアップ!展開にも引き込まれる上質一人称パズルアクション『Portal2』の感想・レビューです。

概要

22年7月10日時点の情報です。

発売日 2022年6月28日
発売元 Valve Corporation
開発元 Valve Corporation
ハード Nintendo Switch
ジャンル パズルアクション(FPS)
プレイ人数 1人
CERO Portal:B(12才以上対象)
Portal2:A(全年齢対象)
通常価格(税込) 1,950円
公式サイト Portal:コンパニオンコレクション(任天堂公式サイト)
画像の出典 画像は全て、ハード本体のスクリーンショット機能で撮影したもの
権利表記 © 2022 Valve Corporation

Nintendo Switchの動画撮影機能に対応しています。

『Portal:コンパニオンコレクション』を購入すると、Switchのホーム画面には『Portal』と『Portal2』が別々のソフトとしてダウンロードされます。
2作は完全に別のソフト扱いで、「セーブデータお預かり機能」なども別のものとして扱われます。

 

 

ゲーム内容

研究施設のようなところで目覚めた主人公は、流れる機械音声に従って用意されたテストを解いていきます。

今作は、空間を繋げる「ポータルガン」という特殊な銃を使ってパズルを解き、先のステージに進む、一人称視点のパズルアクションです。

 

ポータルガンの効果

ステージがある程度進むと、2種類のポータルを設置できるようになります。

「ZRボタン」で青いポータルを、「ZLボタン」でオレンジのポータルを作れます。
この2つのポータル間で、空間を無視して行き来できるようになります。

ドラえもんの「どこでもドア」を壁に設置するような感じです。
どちらが入り口とかでもなく、行き来できます。

勘違いしそうですが、「通り抜けフープ」ではありません
壁の向こうに行ける穴ではないのです。

このポータルガンには殺傷能力はなく、ポータル自体も無害です。
このポータル機能を使って、各ステージのパズルを攻略していきます。

ポータルを設置できるのは、たいらな白い壁や床のみです。
例えば↑の画像で言うと、中央奥の黒い壁には設置できませんし、壁の隅にも設置できません。

 

操作方法

メニュー画面の「コントローラー」で、今作の操作方法を確認できます。
キーコンフィグ可能です。
振動の強度も変更できます。

また、今作はジャイロ操作にも対応しており、「オン」にするとJoy-Conの傾きで照準を合わせることができます。

 

実績

Switchなので「トロフィー」や「実績」がアカウント側で保存はされませんが、ゲーム内には「実績」が用意されています。

クリアするだけで取れるものや、変わったプレイをすることで取れるものなど、多数用意されています。

 

 

良い点

奥深いパズル

2つのポータルを使ったパズルは非常に高度で奥深く、その発想に驚きました。

  • ブロックを運ぶ
  • エネルギー弾を誘導する
  • タレット(銃を装備した固定ロボット)の銃撃を避ける

などのさまざまなギミックもあり、「ポータル」という独自システムを軸に、バリエーション豊かなパズルを楽しめました。

ちなみにクリア後には「上級者モード」も用意されていますし、「少ない歩数」や「少ないポータル数」でクリアを目指したり、やり込みできる要素もあります。

 

研究施設の怪しさとユーモア

ネタバレにならない範囲で書きますが、パズルの舞台になる研究施設は、ただパズルを進めるだけのゲームとはちょっと違いました。

キレイで整然とされたステージですが、ちょっとバックヤードを除くとサビだらけだったり。
聞こえてくる機械音声も妙なことを言ったり、比較的序盤でも研究施設の異質さに気づくかと思います。

銃撃してくるタレットは、転倒させると「いたい!」って言います。
パズル達成のご褒美はケーキらしいですし、不思議なユーモアも感じられる作品でした。

エンドロールもセンスとユーモアにあふれています。
セリフがそのまま歌になっているんです。

 

オーディオコメンタリー

スタート画面で「開発者による解説」を選択すると、各ステージに↑のような吹き出しマークが現れます。

これを調べると、開発者が音声で「このステージはどういった狙いなのか、どういったところに気を付けたのか」などの開発秘話を語ってくれます。

DVDなどの特典でよくある「オーディオコメンタリー」みたいな要素ですね。

「ポータルの機能が理解しやすいように部屋の構造を吟味した」といった興味深い話が多く、とてもおもしろかったです。

 

 

不満点

酔いやすい

一人称視点に慣れていないからかもしれませんが、今作は酔いやすいと感じました。
特に「落下中にポータルに入った時の上下感覚の変化」が大きいです。

高所からポータルに入ると、その落下の勢いのままもうひとつのポータルから出ます。
そのテクニックを使ったパズルが多く出るのですが、ポータル間を移動する際に自分にとっての「下」が変化するので、それに合わせてカメラも大きく動いてしまいます。

ポータルを設置した向きによっても変わりますし、どっちがどっちやらわからなくなり、酔ってしまいます。
プレイしているうちにある程度慣れましたが、酔いやすい人にはオススメできません。

「ワープ後即座に狙い直してポータルガンを撃つ」といった解き方が必要な場面もあり、大変でした。

上級問題で、それができずに解けていないところもあります。

 

アクション技術を求められる

上でも述べたように、即座にポータルガンを撃って解く「アクション技術やエイム(照準)技術を求められるパズル」が、そこそこ登場します。

解き方はわかっているのに、腕が悪いために解けないという情けない事態に。
失敗を重ねながらもエンディングまでは行きましたが、やり込みまでできる気がしません。

エイムが得意な人にとっては問題のないところでしょうが、個人的には「パズル」にそこまでアクション技術を求めてほしくなかったです。

 

 

プレイ状況

ソフトウェア ダウンロードソフト
プレイ時間 約10時間
シリーズのプレイ状況(みなと
※記事作成時点
なし

 

 

『Portal』の総合評価・レビュー

「名作パズル」として名高い『Portal』。
気にはなっていましたが、プレイする手段がなく諦めていたタイトルでした。

それがこのたびNintendo Switchでリマスター。
念願かなってプレイしてみると、評判にも納得の良質なパズルでした。

パズルの難易度は高く、一人称視点ですし人を選ぶとは思いますが、パズル好きにはオススメしたいです。

 

レビュー

総合評価
シナリオ
操作性
システム
キャラクター
ビジュアル
音楽
次作レビュー
ポータル2 感想・レビュー byみなと / 「どこでもドア体験」は、よりドラマチックに!【Portal:コンパニオンコレクション】

パズルのバリエーションも、ボリュームもアップ!展開にも引き込まれる上質一人称パズルアクション『Portal2』の感想・レビューです。

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