DCコミックで刊行している『バットマン』のゲーム。
シリーズの1作目である『Batman: Arkham Asylum(バットマン アーカム・アサイラム)』は「今までで最も高い評価を得たスーパーヒーローゲーム」として、ギネスに登録されている。
4作目に当たる今作は、前作『Batman: Arkham Origins』の3ヵ月後のお話。
今作は3Dオープンワールドゲームではなく、「ブラックゲート刑務所」内を探索する2.5次元のアクションゲームである。
基本的には左右に進むタイプのゲームであり、特定の場所で前後に移動しながら攻略をすることになる。
日本での発売は PS VITA 版のみだが、海外では3DS版も発売されている。
また、HD化した『Batman: Arkham Origins Blackgate Deluxe Edition』も発売されているが、これも海外のみ。
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概要
発売日 | 2013年12月5日 |
発売元 | ワーナー・ブラザーズ |
開発元 | ワーナー・ブラザーズ |
ハード | PS VITA |
ジャンル | アクション |
CERO | C(15才以上対象) |
公式サイト | |
画像の出典 | 画像は全て、ハード本体のスクリーンショット機能で撮影したもの |
良い点
携帯機最高クラスのグラフィック
もともとこのシリーズは高レベルなグラフィックが魅力の一つではあったが、携帯機でもそのクオリティは維持されている。
アップになったキャラクターなどのグラフィックは、HDのゲームと比べても見劣りしないレベル。
コミック調のムービーシーンも、今作ならではの味が出ていて好印象。
探索が楽しい
広い刑務所内のいたるところに、アイテムや収集物が隠されていて、その探索が非常に楽しい。
VITA の画面をタップすると円形にスキャン操作が可能で、画面内の怪しい場所を調査できる。
刑務所内には「事件捜査」の証拠品があり、これをスキャンしていくと、刑務所内で起きた様々な事件・できごとの詳細が得られ、物語の補完に役立つ。
2.5次元にうまく落としこんだシステム
『アーカム』シリーズの特徴である「コンバット」と「プレデター」。(詳しくは『Batman: Arkham Origins レビューbyみなと』にて)
流石にできることは減っているが、2.5次元の今作でもこの要素は楽しめる。
ガジェットを駆使したボス戦や、捜査モード、暗号シーケンサー等の要素も健在。
不満点
移動が大変
今作の舞台は主に「ブラックゲート刑務所」内。
大きく3つのエリアに分かれ、どこから攻略を開始しても良い。
ただし、1つのエリアの攻略に注力することはできず、ガジェットの不足などで別エリアの探索をせねばならなくなる。
そのため、様々なエリアを行ったり来たりすることになる。
「ワープ」なんて気の利いたものは無く、自分の足で出口ないし裏口から出る必要がある。
エリア内のマップもかなり問題有で、高低差の多い構造なのにマップでは全て平面。
どこを通ればどこに出るのかが非常にわかりづらく、迷いやすい。
シナリオが薄い
ゲーム時間の大半は探索と戦闘で、物語が大きく動くのは一部イベントのみ。
上述の「事件捜査」のファイルを閲覧すればある程度補完できるが、全体的には投げっぱなし&消化不良のシナリオになる。
とはいえ「キャットウーマンとの邂逅」や「スーサイド・スクワッド」の結成を匂わせる展開もあり、魅力が無いわけではない。
プレイ状況
ソフトウェア | ダウンロード版 |
プレイ時間 | 20時間 |
シリーズのプレイ状況(みなと) | Batman: Arkham City(PS3) Batman: Arkham Origins(PS3) Batman: Arkham Knight(PS4) |
トロフィー 状況 | 100% |
トロコン 難易度 | 普通。ただし、一部取得タイミングが限られる難関トロフィーあり |
総評
PS VITA のゲームでは、おそらく最高クラスのグラフィック。
『アーカム』シリーズを携帯機で作るにあたり、どれだけ「らしく」なるか追求したのであろう作り。
十分おもしろいし、シリーズファンならプレイしてみて良いと思う。
が、他の『アーカム』シリーズと比べるとやれることも少ないし、移動も不便。
「バットマンのゲームをやってみたい!」という人に、わざわざ今作をオススメはできない。
ただ、「VITAでやりたい」とか「サクッと終わるやつがいい」という話なら、今作は良いかと。
俺は3周クリア& トロコン して約20時間。
1周目はおそらく8時間くらいでクリアしている。
レビュー
総合評価 | |
シナリオ | |
操作性 | |
システム | |
キャラクター | |
ビジュアル | |
音楽 |