あのゲー 感想・レビュー byみなと / 広告などでよく見るゲームをゲーム化!しっかり遊べてボリューミー

2023年7月22日

今日のレビューは、23年7月20日に配信された『どこかで見た“あのゲー”ムたちを棒人間で作ってみたけれど、果たしてあなたはクリアできるのか?』です。
長いタイトルですね。

略称は「あのゲー」です。

YoutubeやTwitterなどを見ていると時折流れる、スマホゲームの広告。
気になってダウンロードしてみても、広告と同じゲームは少ししか遊べない。

そんなどこかで見た「あのゲー」を、D3パブリッシャーが実際にたくさんプレイできるミニゲーム集として発売しました。

 

主な良かった点

  • ちゃんとゲームとしておもしろい
  • ゆるい雰囲気

主な不満点

  • ステージ数に偏りがある
  • クリア後に「リトライ」や「次へ」がほしい

それでは詳しく書いていきます。
プレイしたのはSwitch版です。

概要

23年7月22日時点の情報です。

発売日 switch版:2023年7月20日
PS4・PS5版:2024年1月11日
発売元 ディースリーパブリッシャー
開発元 ディースリーパブリッシャー
ハード Nintendo Switch、プレイステーション5
ジャンル パズル、ミニゲーム
プレイ人数 1人
CERO A(全年齢対象)
通常価格(税込) ダウンロードソフト
switch版:1,111円
PS4・PS5版:1,100円
公式サイト あのゲー(D3公式サイト)
画像の出典 画像は全て、ハード本体のスクリーンショット機能で撮影したもの
権利表記 ©2023 D3PUBLISHER

Nintendo Switchの動画撮影機能に対応しています。

 

 

ゲーム内容

『あのゲー』は、用意された5種類のミニゲームをひたすら遊ぶミニゲーム集です。
ステージクリア時には成績によって星がもらえますが、星3つを取れなくてもクリア扱いで次へ行けます。

ちなみに星獲得条件に「10秒↑」となっていた場合、「10秒以内」ではなく「10秒未満」でクリアが条件となります。
10秒ジャストでは星を獲得できません。

 

収録ゲーム紹介

▼ピンぬき

ピンをぬいて障害を取り除き、宝をゲットしたり敵を全滅させたりするゲームです。

 

おそらく一番よく見るやつですね。

配置されているギミックを上手く使って解いていきます。
「別のモンスターを倒してくれるモンスター」などもいるので、上手に使いましょう。

時間制限があり、早く解くほど多く星をもらえます。
全100ステージ。

 

 

▼すうじタワー

プレイヤーの数字より小さい数字の敵を倒すことで、その数字をプレイヤーが吸収し、塔を攻略していくミニゲームです。

 

足し算をするだけの簡単なステージから、割ったり掛けたりも絡む難易度の高いステージもあります。

「必ずすべての階を通らなくてはならない」「1つ目の塔をクリアしてから次の塔へ入る」というルールがあるので、どの階から攻略するか戦略が重要になります。

ちなみに、同じ数字の場合は負けになります。

時間制限があり、早く解くほど多く星をもらえます。
全50ステージ。

 

 

▼クルマだし

駐車場から、すべての車を出すミニゲームです。
車は、前から出してもバックで出してもOKです。

 

操作した車は指示方向にまっすぐ進み、車や障害物に当たると止まります。
周りの道路に出すことができれば、そのまま左上の出口から自動的に出ていきます。

車同士がぶつかっても、特にペナルティはありません。

後半のステージに登場する「ヤンキーくん(↑の画像の紫棒人間)」にぶつかると、即ゲームオーバーです。

時間制限があり、早く解くほど多く星をもらえます。
全25ステージ。

 

 

▼マネーあつめ

自動で歩く棒人間をゴールまで導くミニゲームです。
道中で拾ったマネーを使い、足場を作って障害物を越えていきます。

 

「Aボタン」を押している間はマネーを使って足場を作ります。

障害物に当たるとマネーが減りますし、障害物によっては即ゲームオーバーになります。

後半には通ることでマネーが増減するゲートが登場します。
ギャンブル性のあるゲートもありますので、どのゲートを通るか見極めながら攻略しましょう。

ゴール時に残っているマネーが多いほど、多く星をもらえます。
全25ステージ。

 

 

▼カラーわけ

試験管の中に入っている薬を、同じ色にまとめる(ソートする)ミニゲームです。

 

薬は試験管の上の色だけ移動できます。

空の試験管に移動したり、『試験管に「入れたい量が入るスペース」がある』+「同じ色」で移動ができます。

↑ の画像を例にすると、一番右の試験管に赤を移動。
そうすると一番左の試験管には緑だけ残ります。
その場合、次に移動できるのは右から2番目の緑のみです。

移動できる色がなくなるとゲームオーバー。
すべての色をそろえることができれば、クリアです。

時間制限があり、早く解くほど多く星をもらえます。
全50ステージ。

 

 

ぼうにんげんMEMO

特定のステージをクリアすると、「ぼうにんげんMEMO」を入手します。

ステージやギミックの解説です。
ちょっとした攻略ヒントが書かれている場合もあります。

獲得した「ぼうにんげんMEMO」は、ステージ選択の際に読み直せます。

 

 

ミッション

ゲームプレイの実績に応じて「コイン」や「プレート」、「しょうごう」を得られる「ミッション」という要素があります。

 

日替わりで出される「デイリーミッション」もあります。

 

 

ガシャ

ミニゲームやミッションで得たコインは「ガシャ」で使います。
ガシャでは「しょうごう」や「プレート」をゲットできます。

ガシャは毎日1回目のみ1,000コインで、2回目以降は3,000コインで回せます。

 

 

プレートカスタマイズ

ガシャやミッションで手に入れたプレートや称号は、プレートカスタマイズで編集できます。

 

称号は、前半と後半を別々に設定できます。

この部分もある意味「どこかで見た”あのゲー”」ですね。

設定したプレートは、オンラインランキングを確認する際、別のプレーヤーに見られます。

 

 

オンライン

5種類のミニゲームのうち1つでも「すべてのステージをクリア」できれば、オンラインランキングにチャレンジできるようになります。

挑戦できるのは、全クリしたミニゲームのみです。
すべてのミニゲームで挑戦したい場合や「ぜんぶミックス」に挑戦したい場合は、全ミニゲーム全ステージクリアが必要です。

用意されているミニゲームは「かんたん」「ふつう」「むずかしい」が用意されています。

ミニゲームの内容は「その難易度の中からランダムで3つ(ぜんぶミックスは5つ)」ですので、挑戦するたびに内容は変わります。

ランキングは月毎に集計し直しになります。

 

 

良い点

ちゃんとゲームとしておもしろい

こう言ってはなんですが、広告で流れるあのゲームたち、簡単すぎて楽しそうではありませんでした。
「簡単なのに失敗する」という見せ方なのは、おそらく「俺なら簡単に解ける」と思わせてダウンロードさせる戦略なのでしょうが、個人的には不快でした。

ですが、今作はちゃんとゲームとしておもしろくなるよう工夫されています。

  • 解く時間によって獲得できる星の数が変わる
  • 一筋縄ではいかないギミック
  • 「すべての階を攻略する必要がある」などのルール付け
  • ミッションによる実績解除
  • コインを使ったガチャ要素
  • オンラインランキングへの挑戦

などなど、パズル部分もやりこみ部分もしっかり作ってあり、好感触です。

 

ゆるい雰囲気

棒人間を使ったゲームですし、真剣さやシビアさとは「無縁」っぽさがあります。

途中途中で手に入る「ぼうにんげんMEMO」の内容も、とってもユルくておもしろいです。

めっちゃすき。

 

その他の良い点

  • 演出中でも、いつでもリトライができてサクサク
  • 称号を集めるのがおもしろい
  • ステージ数もやり込み要素もあり、価格に対してリーズナブル

 

 

不満点

ステージ数に偏りがある

今作のミニゲームは、全250ステージ。

内訳は、

  • ピンぬき:100ステージ
  • すうじタワー:50ステージ
  • クルマだし:25ステージ
  • マネーあつめ:25ステージ
  • カラーわけ:50ステージ

です。

さすがに、ちょっと偏りすぎではありませんか?

人気がありそうな「ピンぬき」を多めにしたいのもわかりますが、いくつか似たようなステージもありましたし、こんなに必要なかった気がします。

「クルマだし」や「マネーあつめ」が特別気に入っているわけではありませんが、もう少しステージ数があればいろいろなギミックを楽しめたかなとも思います。

 

クリア後に「リトライ」や「次へ」がほしい

ステージクリア時のリザルト画面がこちら。
「OK」を押すと、ステージ選択画面に戻ります。

これが少し不満で、欲を言うと、

今の結果、気に入らなかったなぁ。
リトライして星3つをめざしたい。

という時や、

よしクリア!!
次だ、次!

という場合があります。

いちいちステージ選択画面に戻らず、例えば「リトライ」「ステージ選択にもどる」「次のステージへ」といったボタンが並んでいると良かったです。

 

誤タッチしがち

今作はタッチ操作に対応しています。
タッチ操作の方が解きやすいステージもありますが、いくつか問題があります。

特に「ピンぬき」に多いのですが、抜くべきピンが近すぎて、タッチの場合間違えて抜くことがあります。

ボタン操作ですと間違えることなく抜けますが、スピード勝負の場合タッチの方が早いですからね・・・。
もうちょっと配置を考えてほしかったです。

また、「クルマだし」でもタッチの感度が悪かったりします。
こちらはタイミングが命ですし、パッと反応してほしかったです。

 

その他の不満点

  • 「カラーわけ」の薬の色が見づらい
  • 「クルマだし」のヤンキーの動きがわかりづらい

 

 

プレイ状況

ソフトウェア ダウンロードソフト
プレイ時間 約7時間

 

 

『どこかで見た“あのゲー”ムたちを棒人間で作ってみたけれど、果たしてあなたはクリアできるのか?』の総合評価・レビュー

どこかで見た、人によっては「親の顔よりも見た」かもしれない”あのゲー”たち。
それがちゃんと、買いきりで、課金要素も詐欺も広告もなくプレイできます。

もうそのコンセプトの時点で「勝ち」ですね。
さすがディースリーです。

ゲームとしてもなかなかおもしろく、「これがやりたかったんだよね」となること請け合いです。

このノリで、「パズルを解いてゾンビを倒すゲーム」や「おじさんを庭から救い出すゲーム」もよろしくお願いします!

 

レビュー

総合評価
シナリオ -----
操作性
システム
キャラクター
ビジュアル
音楽

妻からもちょっと言わせてもらいます

待望のゲームが発売してうれしい限りでした。

問題数も多く、単純な作りなのでわかりやすかったです。

おおむね良かったのですが、指でのタッチ操作もタッチペンでの操作も反応がイマイチでした。
ちゃんと本体設定しているにも関わらず、です。

タッチ操作の方が絶対早くクリアできるのですが、反応が悪いせいでより遅くなったので、がんばってボタン操作をしていました。

あと、リザルト画面では星が「ピュンピュンピュン」と飛んでくる演出なのですが、

早く次に行きたーい!

と思っていたので、別な演出の方が良かったです。

ちなみに一番気に入ったのは「クルマだし」です。
オススメ
There Is No Game:Wrong Dimension 感想・レビュー byとも / 笑えるヒラメキゲーム。アイディアの数々に脱帽!

ゲームをさせてくれないプログラム「ゲーム」。謎解きや脱出ゲームに近いゲームです。ヒント集も書きました。

  • B!

おすすめ記事

1

「ゲーマー夫婦 みなとも」のゲームレビュー記事一覧です。検索・ソート機能付きで目的の記事を探しやすい!

2

ゴールデンウィーク!! 1人でどっぷり、ガッツリはまれるゲームを紹介します。中毒性の高い作品、ボリューム満点の作品、揃っています!

3

長い休み。子どもと一緒になにか楽しみたい、そんな時「テレビゲーム」という選択肢はいかがでしょう?「テレビゲーム」を理解し、子どもとの距離をグッと近づけるため「一緒に遊べるテレビゲームのオススメ」を紹介します。

4

私たち夫婦にとって、特別なメーカーである「アトラス」。アトラスが出しているゲームから、特にオススメしたい作品をご紹介します!

5

値段が安いのに、おもしろい!長時間楽しめる!そんなインディーゲームをご紹介。「コストパフォーマンス」の観点からゲームをおすすめします。