評価:5
今日のレビューは『デイヴ・ザ・ダイバー』です。
韓国のスタジオが贈る、海洋アドベンチャー×寿司屋経営シミュレーションゲームです。
主な良かった点
- こだわりのグラフィック
- 日本文化・オタク文化へのリスペクト
- 要素が盛り盛り
主な不満点
- アクション要素が大変
- ロードや移動が長い

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目次
概要
ゲーム内容
主人公のデイヴは、友人のコブラに誘われて巨大なブルーホールにダイビングし、漁をすることになりました。
そこで獲れた魚介類は、バンチョという寿司職人が夜に店を開き提供します。
デイヴは寿司屋の経営と接客も任されることになります。
ダイビング
基本的に日中はダイビングをして魚介類を獲ります。
午前と午後の2回潜れます。
- 潜れる深さ
- 最大酸素量
- 銛の攻撃力
- 持ち帰れる魚の総量
など、さまざまな要素をアップデートできます。
どんどん深く、よりたくさんの魚を獲り、寿司屋を盛り上げていきましょう。
ブルーホール内では銃器が手に入ります。
銃器は持ち帰れませんが、一定回数拾えば作成が可能になります。
ココがポイント
獲得時の魚の状態により、切り身にできる量が変わります。
死なせると少ししか取れませんし、銛で獲れば多く、眠らせたり網で獲ればさらに多くの食材を確保できます。
ココに注意
酸素量はHPのようなもので、潜っていると少しずつ減っていきます。
ダッシュすると減るスピードが早くなり、攻撃を受けると大きく減ります。
酸素がゼロになるとその時間のダイビングは終了になり、獲得したものを1つだけ持ち帰れます。
寿司屋経営
夜は基本的に寿司屋の経営です。
調理はバンチョがやってくれるので、デイヴは、
- メニューの設定
- お茶出し
- 配膳
- ワサビの補充
- 後片付け
などを請け負います。
料理は、食材を一定数持っているとレベルアップさせることができ、値段や味を強化できます。
ココがポイント
お客さんが増えてくると応対が大変になりますが、スタッフを雇えるようになると楽になります。
採用する際は「詳細」を見て、どのようなスキルを持つスタッフなのか確認しましょう。
ココに注意
メニューとして用意した食材は、営業終了時に破棄されてしまいます。
メニューは営業中でも変更・追加が可能なので、食材を無駄なく使いたい場合はメニューの量に注意しましょう。
一度メニューとして設定したものは変更しても食材を失うため、ゼロになってから変更すると良いです。
その他の要素
- 農場
- レース
- ミニゲーム
- パズル要素
- ボス戦
などなど、ダイビングと寿司屋経営だけではなく様々な要素が登場します。

取り返しのつかない要素はほとんどありませんし、何度も挑戦できるようになっているので、安心して楽しみましょう。
『DREDGE』コラボDLC
2023年12月15日に、クトゥルフ漁業アドベンチャー『DREDGE』とのコラボ DLC が配信されました。
始め方がわからない人もいると思うので、わかる範囲で簡単に解説します。
step
1まずは更新とダウンロード
ゲーム本編のアップデートと、ニンテンドーストアからのダウンロードが必要です。
自動アプデだけでは、コラボDLCはまだ入っていないので、注意しましょう。

step
2霧の日にする
パーティーなどのイベントを終わらせ、霧の日が出る状態にしましょう。
スマホのアプリで2日後までの天気を確認できます。
ストーリー本編クリアが必要かは未検証です。
step
3夜に旅商人が来る
霧の日の夜に『DREDGE』に登場した旅商人が訪れ、イベント開始です。
ボートで変異種が出現する海域に出発します。
step
4渦がある場所でダイビング
特殊海域では、ボートを直接操作します。
カメラ操作の反転ができませんが、自動追従なのでそれほど問題はありません。
潜水ポイントとサルベージポイントがあり、潜水ポイントで潜水すると、その時間の航行は終了となります。
サルベージポイントでは高価で売れる物が手に入るので、まずはサルベージポイントを終わらせてからダイビングすると良いです。
潜水ポイントでは、変異種を獲ることができます。
すべて攻撃的な魚ですので、対策は十分に取って挑みましょう。
新たな武器もあるので、見つけたら拾っておきましょう。
ちなみにカニかごを設置する場所もあります。
ちゃんと変異種が獲れます。
step
5お店に出す
霧の日の夜は、バンチョ寿司に「フードの客」が訪れます。
フードの客は変異種しか食べないので、変異種の寿司を用意しましょう。

一般のお客様も訪れるので、通常メニューも忘れずに。
なお、夜の潜水をした状態での営業なので、営業時間は短くなります。
たくさんメニューに用意しても無駄になってしまうので、注意しましょう。

つまり「次の霧まで保管」はできないので、また霧が出たら漁に出る必要があります。
ただし、「フードの客を来なくする」という機能もあるので、DLCを十分楽しんだらOFFにしてしまうのも手です。
良い点
こだわりのグラフィック
2D横スクロールのゲームですが、今作のグラフィックは3Dと2Dを組み合わせたものです。
2D部分はドット絵で表現されていて、とてもカジュアルで親しみやすいグラフィックでした。

ひとつひとつがメチャクチャおもしろいので、必見!
日本文化・オタク文化へのリスペクト
お店の経営は「寿司」ですし、その調理描写や店内レイアウトなどにも日本の寿司屋へのこだわりが見えます。
さらに、
- アニメオタクの再現度
- 『ポケモン』っぽい要素
などなど、日本のゲームやオタク文化へのリスペクトを感じられる作品でした。

『トルネコ』や『龍が如く』に影響を受けたそうです。
今作の開発は日本ではなく、韓国のスタジオ。
ここまで日本リスペクトな内容なのは驚きです。
要素が盛り盛り
ダイビングと寿司屋経営のみならず、ここに書ききれないくらいさまざまな要素を楽しめます。
やりこみ要素も多々あり、息抜きや、攻略の助けになるようなものもあります。

もちろん、メイン部分がおもしろいからこそ脇の要素が光るのですが、その多様さに驚かされました。
個性豊かなキャラクター
キャラの個性がとにかく濃く、どのキャラも印象強かったです。
デイヴも「お人好しのジュゴン体型」という主人公っぽくないキャラですが、今作ではデイヴだからこそ楽しめた部分も大きいです。
優しくてかわいいキャラでした。

その他の良い点
- 種類が豊富でおいしそうな食材・料理
- 食材の絵が墨絵タッチ
- 経営面でもできることが盛りだくさん
- 養殖場からの一括配送・農場自動化などの便利機能
- 図鑑機能もうれしい
- とくに使わない機能がたくさんあるスマホ
不満点
アクション要素が大変
ダイビングでは、主に魚を攻撃して取得しますが、中には攻撃的な魚もいます。
魚の攻撃をよけながら、こちらも攻撃をして倒す必要があり、一筋縄ではいきません。

銃器は残弾数を気にする必要もありますし、バトルが苦手な人にはキツいです。
ボス戦では何度もリトライできるので、少しずつコツを掴めば問題はありません。
まぁそれでも後半のボス相手には苦戦するかもしれませんが・・・。
ペナルティが重い
ダイビング中に酸素量がゼロになった場合、その時に獲得した物から1つだけしか持って帰れません。(ドローン回収は別)
その時間のダイブはほとんど無駄になってしまいます。

あまりにも不毛ですし、できれば半分。
それがダメなら、せめて「積載量の10%」とか持ち帰りたかったです。
ボス戦でリトライできるのは救いでしたが、後半は野良の魚も強いのがいますし、よく死んではロードしていました。
ロードや移動が長い
場所を切り替えるたびにロードが入りますし、ダイビング中もエリアが切り替わるとロードが入ります。
これが、まあまあ長い。

もうちょっと短くできなかったのでしょうか?
いちいちデイヴが左端に行かないと移動できないのも不満です。
デイヴ、足遅いですし。
また、本編中に村に行くことができるのですが、ここがやたら広いため移動に時間がかかります。
一応移動を速める方法もありますが、有料かつ建物に入るとリセット。
不便です。

その他の不満点
- ダイビング中にエコウォッチャーの確認ができない
- 一部のミニゲームはクリア後に再挑戦ができない
- 銛のボタンアクションのサポートが「連打」のみ

「連打」のみオプションで自動化できますが、「スティックがちゃがちゃ」や「指定のボタンを押す」といったアクションは自動化できません。
かなり激しく操作する必要があるため、コントローラーの寿命が縮まらないか、心配です。
プレイ状況
ソフトウェア | ダウンロードソフト |
プレイ時間 | 約50時間 |
『デイヴ・ザ・ダイバー』の総合評価・レビュー
想像を超える楽しさで、時間を忘れるくらい夢中でプレイしていました。
これでもか、これでもかと色々な要素が飛び出し、かなり終盤でも新システムが登場して驚かされました。

登場する魚介類も豊富で、よほどのクオリティでない限り、もう他の海洋アドベンチャーでは満足できないかもしれません。
なお、今作の開発は大企業ネクソンの中にある小規模チームによるものだそうです。
その場合「インディーズ」という形態ではありませんし、当人たちもインディーズとは名乗っていないそうです。

ぜひ、プレイしてみてください。
体験版もありますし、製品版にデータ引き継ぎも可能です。
レビュー
総合評価 | |
シナリオ | |
操作性 | |
システム | |
キャラクター | |
ビジュアル | |
音楽 |
妻からもちょっと言わせてもらいます
これは久しぶりにハマった作品でした。
「潜って魚を獲る→寿司屋で働く」を繰り返すだけでも十分おもしろいのに、要素が徐々に解禁されて、抜け出せなくなりました。
魚の種類も豊富で、

と驚かされました。
また魚を含むすべてのグラフィック、アニメーションの細かさ、キャラクターの濃さなど目を見張るものが多々ありました。

不満点としては、夫も言っていますが、ロードが長いこと。
潜っている最中にエコウォッチャーが確認できないことくらいです。
あと、潜っている最中に、足りない魚はなんなのかわかるとより便利でした。