Marvel's Spider-Man(スパイダーマン) 感想・レビュー byみなと / ニューヨークを飛び回る爽快アクション

2019年2月4日

本日のレビューは、『Marvel's Spider-Man』。

「Spider」と「Man」の間は「-(ハイフン)」ですよ。

2018年に発売され、絶大な人気を博したオープンワールドゲームです。

マーベルコミックのスーパーヒーロー『スパイダーマン』。
日本でも複数の映画が公開されていますし、馴染みのあるヒーローですね。

そんなスーパーヒーローになりきれる今作の感想・レビューいってみます。
ストーリーのネタバレなしです。

概要

20年4月25日時点の情報です。

発売日 2018年9月7日
発売元 ソニー・インタラクティブエンタテインメント
開発元 インソムニアックゲームズ
ハード プレイステーション4
ジャンル オープンワールドアクションアドベンチャー
プレイ人数 1人
CERO C(15才以上対象)
通常価格(税込) パッケージ版・ダウンロード版 各4,290円(新価格版)
公式サイト Marvel's Spider-Man 公式サイト
画像の出典 画像は全て、ハード本体のスクリーンショット機能で撮影したもの
権利表記 © 2018 MARVEL
©2018 Sony Interactive Entertainment LLC. Developed by Insomniac Games, Inc.

 

 

ゲーム内容

舞台はニューヨーク。

主人公はスパイダーマン(ピーター・パーカー)です。
愛称はスパイディ

手首から出る蜘蛛の糸(ウェブ・シューター)を駆使して、ニューヨークの街を縦横無尽に飛び回ります。

  • 敵集団をバッタバッタとなぎ倒す格闘戦
  • 静かに敵を仕留めるステルス戦
  • パズル的ミニゲーム

などが楽しめます。

基本的なシステムは、『バットマンアーカム』シリーズに近いです。

『スパイダーマン』という作品の要素が詰まっていますが、ストーリーはゲームオリジナルとなっています。

 

 

良い点

超美麗・爽快なオープンワールド

舞台となるニューヨーク。
この大都市をオープンワールドゲームにしたのは、本当にスゴイです。

↑の画像、見えてる建物全てに登れます。
屋内は別マップ扱いです。

スパイダーマンのウェブスイングは非常に爽快で、ビルの間をギュンギュン飛びまわれます。
使いこなすのには慣れも必要ですが、移動だけでも楽しい

 

ファストトラベルが快適

ファストトラベル(ワープ)のポイントも細かく用意されています。
とっても快適!

ワープ中のロード時間は短いうえに、ロード中に表示される「地下鉄に乗るスパイディの様子」もコミカルなので、気になりません。

 

市民に近いスパイディ

ニューヨークの街は、一般市民も大勢行き交っています。
中には、スパイダーマンとハイタッチをしてくれる市民も(経験値が入る)。

サブクエストも市民からの依頼が多く、「スパイダーマンというキャラクターは、市民に近い存在」というのがよくわかります。

スパイダーマンの性格も軽めで、SNSを使っていたり、親近感わきます。

このあたりは、バットマンとは大きく違いますね。

 

充実のフォトモード

フォトモードでは、とても多くの設定ができます。

「コミック風」や「監視カメラ風」のフレームも用意されていて、撮影が楽しいです。
「自撮り風」では、スパイダーマンがカメラ目線になったりと、細かいこだわりが見えます。

 

ファンが喜ぶ小ネタの数々

登場するヴィラン(悪役)はもちろん、小物やエピソードに原作を彷彿とさせるものがいくつも出てきます。

中には、他のマーベル作品(『アベンジャーズ』等)に関連する物も登場します。

今作は『スパイダーマン』を知らなくても楽しめる作品ですが、ファンならさらに感動する要素が詰まっています。

『スパイダーマン』はそれほど詳しくありませんが、映画で知ったアレコレも登場し、驚きました。

 

 

不満点

リサーチステーション

ストーリーの中盤から挑戦できる「リサーチステーション」。
クリアすると「リサーチトークン」が手に入り、「ファストトラベルのワープ先」にも指定できるようになるので、ぜひクリアしたいところですが億劫でした。

通常の攻略とは別の操作性が求められます。
まぁ、それはゲームのメリハリ的には構わないのですが・・・。
数が多いし、他では役に立たないテクニックばかり求められてしまいます。

ストーリー的にもチョット微妙でした。

まず「リサーチステーションを調べた時」に必ず問題が起きるのも不自然です。
問題解決した後のセリフも毎回「これで有用性があると判断するはず」といったもので、「はず」を使いすぎで頼りないと感じました。

 

潜入パート

ストーリーの随所で、スパイダーマンとは別のキャラクターを操作する場面があります。

戦闘能力のない人物なので、敵に見つからないように進むのですが・・・テンポが悪かったです。
緊張感はありますが、ちょっとしたことで見つかりますし、不自然にガラス片ばかり落ちてますし、ストレスになりがちでした。

後半はマシになりましたが、必要なパートだったのかは疑問です。

 

ステルス戦の扱い

全体的に「ステルス戦」は扱いが低いと感じました。

「拠点攻略」という寄り道もあるのですが、最初だけステルスで、あとは格闘戦。

各地の突発的な犯罪も、ほぼ格闘。

「チャレンジ」で登場するステルスも、求められるのはスピードで、多彩な戦法とかは重視されません。

せっかく色々できるのに、もったいなかったです。

同じ場所に何人も吊るしたりもできる(ちょっと怖い)

 

 

ラストに関して

ネタバレというわけではないのですが、ラストに関して少し特筆したいことがあります。

ラスト前に警告が出る

ラストのイベントを始める前に「クリア前に能力をアップデートするラストチャンスですよー」と警告が出ます。
親切。

ちなみにクリア後にアップデートすることはできます。

 

クレジット中にムービーあり!

クリア後はクレジットが流れますが、クレジット中にムービーが差し込まれます。

クレジット(スキップ不可) → ムービー → クレジット(スキップ可) → ムービーという感じです。

ですから、「とりあえず流しとこう」というような感じで放置するのは推奨しません。

スタッフクレジットをスキップしても、ムービーは流れますので、しっかりと見ておきましょう。

 

 

プレイ状況

ソフトウェア パッケージ版
プレイ時間 約30時間
トロフィー 状況 100%
トロコン 難易度 難しめ

 

 

総評

非常に高クオリティで、完成度の高いオープンワールドゲームでした。
『スパイダーマン』を知らなくても、楽しめると思います。

「不満点」を挙げはしましたが、どれも些細なもの。
全体的に満足度は高いです。

少し戦闘難度は高めだと感じたので、アクションに自信のない方は難易度を下げてプレイしましょう。
アップデートで QTE も簡単にできるようになりましたし、誰にでもオススメできる作品です。

 

レビュー

総合評価
シナリオ
操作性
システム
キャラクター
ビジュアル
音楽

妻からもちょっと言わせてもらいます

やはり最初は操作方法がイマイチわからないため、戦闘も自由に飛びまわるのも、つまらなく感じていました。

しかし、だんだんと操作方法を覚えていき、技を覚えて行くと、戦闘も自由に飛びまわるのも、すごく楽しくなりました。

 

特に楽しかったのは「ステルス戦」。
けれど、ステルス戦だけで終わらず、必ずバトルになってしまうのは、残念でした。

またスパイダーマンとの共同での侵入パートは楽しかったですが、単独での潜入パートはイマイチに感じました。
そもそも「あの状況でよく潜入するな」と思ってしまいました。

 

すごいなと感じたのは、グラフィック面やオープンワールドはもちろんのこと、ラジオのジェイムソンの話や、スパイダーマンのあおり文句
すべてをちゃんと訳して、吹き替えて話しているので、かなり膨大な量だったと思います。
素晴らしかったです。

最後にストーリーですが、たくさんのヴィラン(ボスクラスの敵)をよくまとめたストーリーだと感心してしまいました。
スパイダーマンを知らなくても、知っていても楽しめる内容だったと思います。

 

オススメ!
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