Storyteller(ストーリーテラー) 感想・レビュー byみなと / パーツを配置して解く、お手軽物語作り体験パズル

2023年3月25日

今日のレビューは、23年3月24日に発売した インディーズ のパズルゲーム『Storyteller(ストーリーテラー)』です。

アルゼンチンのゲームデザイナーDaniel Benmergui氏による作品で、アーティスティックな作品を多く手掛けるAnnapurna社から発売されました。

ちなみにSwitchのホーム画面では、「ストーリテラー」と表記されます。

 

主な良かった点

  • 細かく変化するシーンとキャラクター
  • 達成感を得られる

主な不満点

  • 人が死に過ぎる
  • 意外と少ない解答の自由度

それでは詳しく書いていきます。

概要

23年3月24日時点の情報です。

発売日 2023年3月24日
発売元 Annapurna Interactive
開発元 Daniel Benmergui
ハード Nintendo Switch
ジャンル パズル
プレイ人数 1人
IARC 16+(16才以上対象)
通常価格(税込) ダウンロードソフト 1,900円
公式サイト Storyteller(Annapurna公式サイト)
画像の出典 画像は全て、ハード本体のスクリーンショット機能で撮影したもの
権利表記 © 2023 Daniel Benmergui. Published by Annapurna Interactive under exclusive license. All rights reserved.

Nintendo Switchの動画撮影機能に対応しています。

 

 

ゲーム内容

『Storyteller』は、用意された場面や人物を組み合わせて、指定されたお題をクリアしていくパズルゲームです。

セーブスロットは3つあり、オートセーブです。
タッチ操作もボタン操作も可能です。

 

ゲームの流れ

ステージを始めると、上部にタイトルが表示されます。

下のフレームに場面と人物を配置して、タイトルに沿う内容にしましょう。
セリフなどはありません。

ココがポイント

漫画のコマ割りのように配置します。
フレームは左から右へ読みます。
条件さえ達成すれば良いので、ステージによっては複数のクリアパターンがある場合があります。

 

追加条件

ステージによっては「追加条件」として、別の解答を求める場合があります。
ステージをクリアすることにより、追加条件が出現します。

例えば ↑ の画像の問題の場合、死別とは別の方法で心に傷を負うように配置する必要があります。

 

 

良い点

細かく変化するシーンとキャラクター

場面とキャラクター、コマの流れはかなり丁寧に作られており、どのように配置しても適した反応をしてくれます。

例えば、↑の画像のように何の関係性のないレノーラが死んでしまっても、エドガーは悲しみません。

ですが、先に「結婚」を挟むと、エドガーはレノーラの死を悲しむようになります。

このように、前のコマでの出来事によって、後のコマでのキャラクターの反応に細かい変化があるのがおもしろいと思いました。

クリアに関係ない反応もかなり用意しているようなので、いろいろと配置し直してみるのもおもしろいです。

ちなみに

最初からある程度関係性のあるキャラクターもいます。

 

達成感を得られる

全体的な難易度はそれほど高くありませんが、歯ごたえのある問題もあり、解けた時は達成感を得られます。

追加条件がある問題はさらに発想力が必要で、「お~、なるほど」と思うものも多かったです。

 

 

不満点

人が死に過ぎる

ネタバレでもなんでもなく、人が死ぬ・人を殺すお題ばかりです。
絵柄がカワイイので表現はマイルドですが。

既存の文学や戯曲をモチーフにした問題が多いので、そういった展開になるのも致し方ないかもしれません。

ですが、せっかく良いシステムですし、もっと明るい方向性の物語もつむいでみたかったです。
ちなみに今作は「16歳以上対象」です。

 

意外と少ない解答の自由度

悲劇ばかりなのでよけいにそう思うのですが、もっと解答の自由度が高いと良かったです。

もっと喜劇っぽくできたり、哲学っぽくできたり。
『ストーリーテラー』と言うには少し「物語を作っている感じ」は低めです。

追加条件がある問題も多くはありません。

 

 

気になった点

ボリューム

追加条件を含む完全クリアまで、約2時間でした。

ゲーム体験としては斬新でおもしろいですが、1,900円のゲームですし、ちょっと割高感はあるかもしれません。

 

 

プレイ状況

ソフトウェア ダウンロードソフト
プレイ時間 約2時間

 

 

『Storyteller』の総合評価・レビュー

短い作品ではありますが、なかなか密度もあり良質なパズルゲームでした。
BGMは主にクラシックで、作品の雰囲気に合っています。

スキマ時間にサクッと頭の体操にもなるので、値段が気にならなければオススメですよ。

キャラクターにセリフはありませんが、「こんなことをしゃべっているんだろうな」と考えながらプレイするのも楽しいです。

 

レビュー

総合評価
シナリオ
操作性
システム
キャラクター
ビジュアル
音楽

妻からもちょっと言わせてもらいます

夫の言う通り「人が死ぬ」がデフォルトなくらい、死にます。
流血表現がひどいわけではないのですが、明るいお話が多くてもよかったのではないかなと思います。

パズルの難易度は、簡単なものから歯ごたえ十分なものまでそろっています。
ただ「パズル」というよりは想像力を豊かにして答えていくという感じなので、場面を読み取れないとかなり苦戦します。

また、

○○は殺意がある。
○○は地位を求める。

など、登場キャラクターによって性格があるものがあります。
表情などから性格を読み取ることが重要かと思います。

 

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