「あの時、こうすれば良かった。」
そう思うこと、ありませんか?
「中2の夏、気になるあの子と2人きりになったあの時、手をつなぐことができたら何か変わっていたかもしれない。」
そんな後悔、ありませんか?
過去を変えることができたら、未来はきっと違ったものになっていたはず。
そんな、誰もが思い描くような「もしも」を実現するのが、『ラジアントヒストリア』というゲームです。
主人公・ストックの持つ魔道書「白示録」が、歴史の改変を可能にします。
残念ながら「恋愛フラグ」をどうにかしたりはしませんが、「死亡フラグ」ならとことんへし折れます。
今作は、2010年に発売されたDS『ラジアントヒストリア』のフルリメイク版です。
その「完璧な年表(パーフェクトクロノロジー)」がどのようなものか、レビューいってみます。


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目次
概要
ゲーム内容
ゲーム内容については、こちらの記事でまとめています。
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ラジアントヒストリア パーフェクトクロノロジー ゲーム内容・解説
3DS『ラジアントヒストリア パーフェクトクロノロジー』のゲーム内容を解説します。
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ラジアントヒストリア パーフェクトクロノロジー特別体験版 感想・レビュー byみなと
『ラジアントヒストリア パーフェクトクロノロジー』特別体験版の感想・レビューです。プレイ時間約8時間の贅沢ボリューム。是非プレイしてみましょう。「隠れた名作」を、「みんなが認める名作」に!
良い点
オリジナル版から続投しているシステム
今作の根幹をなす「時間移動」のシステムと、「グリッド移動」を使う戦闘システム。
これらは、やっぱり楽しい。
リメイク版は、これらをさらに堪能できる追加要素もあり、今作を語る上で欠かせない「良い点」。
ドット絵で描かれたグラフィックも、丁寧で良かったです。
それぞれの思惑が見えるシナリオ
「砂漠化する大陸。その土地を巡る戦争。」
これが、今作の舞台設定となっています。
主人公・ストックが属する国「アリステル」が「善」とか言うんじゃなく、戦争している双方にも言い分や正義・悪意があるのが良い。
政治的思惑が交錯する場面も多く、現代に照らし合わせて考えてみるのも、おもしろいです。
「完璧な年表(パーフェクトクロノロジー)」の名の通り、今作の「真エンディング」は全ての問題を完全解決するので、オリジナル版とはまた違う結末を見ることができます。(ちょっと強引だけど)
ストックがカッコイイ
今作の主人公・ストック。
クールで実力があり、頭も良い。
それでいて、仲間想い。
仲間の危機には憤然と立ち向かい、感情的にもなる。
本当の「ヒーロー」だと感じました。

表情とボイス
リメイク版の今作では、キャラクターの顔グラフィックが変化する「表情」が追加されています。
加えて、主要キャラクターには声優さんが付き、フルボイスでしゃべってくれます。
おかげで熱い場面はさらに熱く、悲しい場面はさらに悲しく、感情を盛り上げてくれました。
言葉の発し方で絶妙にニュアンスが変わるところは、ボイスが付かないと伝わらない部分。
賛否はあると思いますが、僕はボイス付きをオススメしたいです。
不満点
キャラクターのイラストが変わってしまった
オリジナル版は、「こにしひろし」氏。
リメイク版は、オリジナル版のイメージをもとに「廣岡正樹」氏によってリファイン。
上がオリジナル版のキャラクターデザインで、下がリメイク版。
男性キャラなどは総じてカッコ良くなり、おおむね良いんですが、女性キャラはオリジナル版の方がやっぱり好き。
追加DLCでオリジナル版に戻すことはできますが、新規キャラや表情差分がありません。
変化するのも会話画面だけで、メニューや戦闘ではリメイク版。
違和感をおぼえるので、結局リメイク版メインで進めました。
ただ、明るい方へ変更されたキャラクターデザインと、追加されたシナリオ全体が、今作を硬派な雰囲気から離してしまっていったのは残念な点。
やや蛇足感が強い追加要素
▼亜伝
「正伝」「異伝」とは異なる、可能性の世界を体験する「亜伝」。
見応えのあるエピソードもあるけど、「必要か?」と思うようなものも多い印象でした。

「真エンディング」のためには、全てクリアせねばならないので、ちとツラかったです。
特に「パロミデス」と戦うエピソードを、本編で雪辱を晴らす前にプレイできるのは、良くありません。
盛り上がりに欠けました。
▼時の牢獄
「時の牢獄」も微妙。
交換できるアイテムは「サポートスキル」を得るもの以外は大したものじゃないうえ、ずいぶんと「モメント」を要求します。
「サポートスキル」は超有用なので交換必須。
ある程度シナリオが進むと「時の牢獄」内にレアモンスターが出現しますが、出現率が低すぎ。
しかも逃げる。
「モメント」を大量に落とします、交換品や出現率を考えると、割に合いません。
ここに登場する敵も、ほぼ全てが通常敵の「色違い」。
そのため目新しさもありません。
「サポートスキル」がランダム発動
リメイク版で追加された「サポートスキル」。
控えのメンバーが乱入してスキルを発動するシステムで、戦闘の味付けにも、個性の強化・控えの有用化にも一役買っています。
基本的には、良システムだと思う。
でも、どのスキルが発動するかはランダム。
正直、使わんでもよろしいスキルで乱入されても意味が無いので、各スキルのON/OFF機能が欲しかった。
プレイ状況
ソフトウェア | パッケージ版 |
プレイ時間 | 51時間 |
購入した追加コンテンツ |
限定版『ラジアントヒストリア パーフェクトクロノロジー』付属DLC 星霜の亡者 |
購入した関連本 | 限定版『ラジアントヒストリア パーフェクトクロノロジー』付属スペシャルアートブック |
所持しているサウンドトラック | 限定版『ラジアントヒストリア パーフェクトクロノロジー』付属コンプリートCD |
シリーズのプレイ状況(みなと) | ラジアントヒストリア(DS) |
総評
「隠れた名作」と言われ、あまり知名度もなかった『ラジアントヒストリア』。
それがこうしてリメイクを果たし、再び世に出たこと自体が、本当に素晴らしいです。
当ブログでもさんざん話題にしましたし、これで少しは知られるようになったでしょうか?
追加要素に蛇足感はあるけれど、元々がとても出来が良い作品なので、充分オススメ。
1周約50時間。
RPGとしては比較的サクッとプレイできる部類です。
ロード時間とかも無いし、全体的に快適ですよ。
レビュー
総合評価 | |
シナリオ | |
操作性 | |
システム | |
キャラクター | |
ビジュアル | |
音楽 |
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ラジアントヒストリア パーフェクトクロノロジー 感想・レビュー byとも / 時空を行き来して歴史を正すRPG
DS『ラジアントヒストリア』のリメイク版、『ラジアントヒストリア パーフェクトクロノロジー』をレビューします。リメイクされて良くなった所は、もちろんあります。しかしリメイクされて、逆に不満に思うところもありました。
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ラジアントヒストリア 感想・レビュー byみなと
「死亡フラグをへし折るRPG」。アトラスの隠れた名作ファンタジー、DS『ラジアントヒストリア』をレビューします。