Stela(ステラ) 感想・レビュー byみなと / 古代遺跡を女性が進む、マイルドな『INSIDE』

2022年1月29日

今日レビューするのは、2022年1月27日にSwitch版が発売された横スクロールアクションアドベンチャー『Stela』です。
開発はカナダの開発社「Skybox Labs」。

デンマークの開発社「Playdead」の代表作『LIMBO』や『INSIDE』に影響を受けたと思われる今作。

特に『INSIDE』に近いですね。
その似ている点と違う点についても書いていきます。

 

主な良かった点

  • 美しい景観
  • ほどよい難易度

主な不満点

  • 眠くなる
  • エラー落ちが多い

それでは詳しく書いていきます。
プレイしたのはSwitch版です。

概要

22年1月28日時点の情報です。

発売日 Xboxシリーズ版:2019年10月17日
Switch版:2022年1月27日
発売元 Phoenixx
開発元 Skybox Labs
ハード Nintendo Switch、Xboxシリーズ
ジャンル アクションアドベンチャー
プレイ人数 1人
IARC 12+(12才以上対象)
通常価格(税込) ダウンロードソフト
Xboxシリーズ版:2,350円
Switch版:2,050円
公式サイト Stela(海外公式サイト)
画像の出典 記事内の画像は全て、ハード本体のスクリーンショット機能で撮影したもの
アイキャッチ画像のみ、『Stela』ストアページから引用
権利表記 © 2021 Skybox Labs Inc.
Published by Phoenixx Inc.

Nintendo Switchの動画撮影機能に対応しています。

画像はクリックすると拡大します。

 

 

ゲーム内容

主人公は「ステラ」という女性。
荒廃した世界で目覚め、右へ右へと進んでいきます。

ステラを襲ってくるような存在もいるので、見つからないように進む場面もあります。

敵に見つかったり、トラップなどにかかると即死。
直前でリスタートするので回避して進む、いわゆる「死にゲー」に当たるゲームデザインです。

ところどころ、頭を使って進むパズルもあります。

 

ゲーム中では、セリフや言語などはありません。
ちなみに「ステラ(Stela)」は「石碑」という意味です。

 

隠し要素「秘密の炎」

主に順路から外れたところに、「秘密の炎」という隠し要素があります。

調べることで対応した「ギャラリー」が見れるようになります。
ギャラリーでは印象的なシーンのジオラマが見られるほか、ストーリーもざっくりと分かるようになっています。

「秘密の炎」は15箇所あります。

 

操作方法

操作方法は画像の通り。
「掴む」は「Yボタン」でも可能です。

タッチ操作には対応していません。

 

 

良い点

美しい景観

全体的にグラフィックは美しく、印象に残る景観が多かったです

オブジェクトやデザインのセンスも良く、「絵になる」シーンがいくつもありました。
スケールも、なかなか壮大です。

 

「秘密の炎」を見つけると見られるようになるジオラマも良い感じです。
基本2Dですが、このジオラマだけカメラを回転させることができます。

 

ほどよい難易度

謎解きの難易度は低めで、比較的サクサク進みます。
ある程度ひらめきが必要なところはありますが、詰まる心配はほとんどないと思います。

失敗しても大きく戻されるわけではないので、ストレスになりづらいです。
奥行きを使った謎解きもあり、楽しめました。

 

マイルドな描写

敵対する恐ろしい存在はいますが、見つかったり追いつかれたりしてもステラが倒れて暗転するだけです。
エグイ欠損表現や血しぶきが出たりはしません。

ホラー寄りかと思っていましたが、全体的にマイルドな表現になっています。

 

 

不満点

眠くなる

セリフやストーリーが明確にあるわけではなく、謎解き難易度も低め、ショッキングな描写や驚きの展開も抑え気味。
1つ1つは悪いわけではありませんが、重なるとメリハリに欠けるようです。

結果、眠くなる。
収集要素回収のために再プレイした時は、なぜか眠くなりませんでしたが。

 

エラー落ちが多い

わずか4時間ほどのゲームプレイで、エラー落ちがなんと4回

これはさすがに「気になった」では済まない頻度です。

めちゃくちゃ戻されるわけではありませんが、それでもやり直しになるのは悲しいです。
エンディング直後に落ちた時はリアルに「ウソでしょ!?」って言ってしまいました。

 

 

気になった点

『INSIDE』を未プレイの人にはピンとこない部分だと思いますが、今作はかなり『INSIDE』に似ています。

フォロワーにしたって、ちょっと似せすぎでは?

と心配になるくらいです。

ネタバレにならない範囲で、「同じ部分」と「違う部分」を明記しますので参考にしてください。

 

『INSIDE』との比較

ココが同じ

  • 即死トラップをさけながら、パズルを解きながら進む横スクロール
  • セリフはなく、ストーリー展開はほぼプレイヤーにゆだねられる
  • 操作方法と、アクションの種類
  • 本筋とは別の収集要素があり、終盤で収集状況を確認できる
  • チャプターごとに写真で選択するロード画面

 

ココが違う

  • 主人公は少年ではなく女性。背が高い分、移動速度が速めでアクションの可動域が広い
  • 主にモノトーンな『INSIDE』より、カラーは多め
  • 近代的な装置や建物は、ほとんど出てこない。主に古代遺跡探索
  • ホラー描写は少なく、残酷な表現にはならない
  • 「ギャラリー」でジオラマが見られて、ある程度のストーリー・コンセプトもわかる
  • 収集要素を集めても隠しエンドが出ない(今のところ、未発見)

 

 

プレイ状況

ソフトウェア ダウンロードソフト
プレイ時間 4時間

 

 

『Stela(ステラ)』の総合評価・レビュー

『INSIDE』そっくり。
ではありますが、細かいところで違いはあります。

全体的に「マイルドにした『INSIDE』」といった印象です。

『INSIDE』の難易度や表現を気に入っている人には物足りないと思いますが、こういった「死にゲー」の入門としては『Stela』はオススメの部類です。

 

レビュー

総合評価
シナリオ
操作性
システム
キャラクター
ビジュアル
音楽

妻からもちょっと言わせてもらいます

敵が奥から手前に走ってくるなど、奥行きを活用している点においては『INSIDE』よりも上回っていると感じました。

ただ

  • モッサリとした動作
  • ハンドルをうまく回せない
  • 場所によっては主人公が小さすぎて、ジャンプの位置を間違えやすい

といった点が不満ではありました。

もうちょっとわかりやすいストーリーでもよかったのでは?とも思いました。

ちなみにエラー落ちは一度も起こりませんでした。

実は夫・みなとは有機ELのSwitchでプレイ。
私は普通のSwitchでプレイしました。
それが原因なのかはわかりませんが、ご参考までに記しておきます。

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