The Wonderful 101: Remastered 感想・レビュー byみなと / キャラが増えてからが本番!しり上がりなヒーローゲーム

2021年4月29日

総員、ユナイトアップ!

プラチナゲームズがクラウドファンディングを経て復活させた『The Wonderful 101: Remastered(ザ・ワンダフル ワン・オー・ワン)』をレビューします。

2013年にWiiU専用ソフトとして世に出た『The Wonderful 101』。
時を経て、プラチナゲームズが自社でパブリッシングし、SwitchとPS4でリマスター版がリリース。

WiiU版は未プレイですが、ずっと気になっていたタイトルです。

主な良かった点

  • 熱いストーリー
  • ワラワラ楽しい群体アクション

主な不満点

  • QTEが多い
  • サブ画面が使いづらい

それでは詳しく書いていきます。
プレイしたのは、Switch版です。

概要

21年4月29日時点の情報です。

発売日 2020年6月11日
発売元 プラチナゲームズ株式会社
開発元 プラチナゲームズ株式会社
ハード Nintendo Switch、プレイステーション4
ジャンル ユナイト・アクション
プレイ人数 スイッチ版 1〜5人
PS4版 1~4人
CERO B(12才以上対象)
通常価格(税込) パッケージ版 5,478円
ダウンロード版 4,378円
公式サイト THE WONDERFUL 101: REMASTERED(プラチナゲームズ公式サイト)
画像の出典 画像は全て、ハード本体のスクリーンショット機能で撮影したもの
権利表記 © PlatinumGames Inc.

Nintendo Switchの動画撮影機能に対応しています。

 

 

ゲーム内容

『The Wonderful 101: Remastered』は、ステージクリア型の3Dアクションゲームです。
「3D」とは言っても視点をグリグリ動かすタイプではなく、主に見下ろし視点で進行します。

ステージ中にはいくつもミッションが用意されていて、ミッションごとに評価(リザルト)が下されます。

自動セーブです。

 

サブ画面

WiiU版ではゲームパッドに表示されていた部分が、一画面に表示されます。
このサブ画面はON・OFF可能で、サイズを変更したりメイン画面と横並びに使ったりも可能です。

 

ユナイト・モーフ

今作の大きな特徴、ユナイト・モーフ。

右スティックやタッチ操作で○や直線などの図形を描くと、対応するヒーローがリーダーとなって固有の攻撃を繰り出せるようになるシステムです。
図形は大きく書けば書くほど威力が上がります。

イメージ的には、『大神』の「筆しらべ」に近いです。

 

ワンダフル・コード

タイトル画面やメニュー画面から「ワンダフル・コード」という「隠しコマンド」を入力できます。

正しい言葉を入力できると、本編には登場しないヒーローやユナイトモーフなどが使えるようになります。

「ワンダフル・コード」は、こちらの公式サイトで公開されています。

ワンダフル・コード

 

 

良い点

熱いストーリー

ストーリーは「変身ヒーローもの」の王道を行く、熱い熱いストーリー。

ダイナミックな演出とBGMで、非常に盛り上がります。

特に演出面は「さすがプラチナゲームズ」と言いたくなるほどで、怒涛の展開が畳みかけるように起こります。

ちょっと泣けるところもありました。
101人目のヒーローはキミだ!

 

グラフィック

ラテックスっぽいヒーロースーツのテラテラ感や、ジオラマ風の街並み、宇宙人の超技術マシーンなど、グラフィック表現もハイレベル。

100人のヒーローにはそれぞれロゴマークもデザインされていて(↑の画像の右上)、こだわりっぷりもスゴイです。

ワンダ・シスターかっこいい!

 

ワラワラ楽しい群体アクション

ステージ攻略中は常に何十人ものキャラクターを同時に動かすことになります。
道中で助けた一般人も一時的にチームに加わるため、そのワラワラ感はかなりのもの。

キャラではなく塊を動かす。
という、なかなか珍しい操作感がおもしろいです。

ユナイト・モーフで戦法をどんどん変えながらのバトルも斬新で、色彩も鮮やかで見てるだけでも楽しいです。

評価(リザルト)は下がってしまいますが、アクションが苦手な人用のお助けシステムもあるので、誰でも簡単に遊ぶことができます。

 

ユニークな会話劇

ストーリー展開は王道ヒーローものですが、細かい会話劇はむしろギャグマンガ的。
「大笑い」とまでは行きませんが、クスリと笑えるやりとりが楽しめます。

キャラクターそれぞれは記号的ではありますが、とても味付けが濃く個性的。

街などがスゴイ勢いでぶっ壊れますが、多分みんな大丈夫。
そう思わせるくらいのギャグ加減です。

 

 

不満点

QTEが多い

バトル中もイベント中も、ガンガン QTE が入ります。

失敗すると評価(リザルト)が下がるうえ、判定はまぁまぁシビア。
特に「連打系」は求めてくる速さが異常で、かなり頑張って連打しないと間に合わないくらいです。

QTEがあったほうが盛り上がるところがあるのはわかりますが、ちょっと多すぎですね・・・。
連打の難易度だけは、どうにかしてほしいところです。

 

サブ画面が使いづらい

もともとはWiiUで出たソフトなので、ゲームパッドを使ったサブ画面のシステムがそのまま。
1画面になったリマスター版で、なんとかサブ画面のシステムを入れていますが正直使いづらさは否めませんでした。

会話にサブ画面がかかってしまったり、リーダーを変えたい時にパッとできなかったり・・・。

メニュー画面の切り替えで使えたら良かったかも。

 

違うゲーム性のシーン

プラチナゲームズの作品によくある「アクション以外のゲーム性のシーン」が、今作でも多々あります。

奥スクロールや横スクロールのシューティングっぽいところもあり、こちらの失敗も評価(リザルト)に直結。

別のゲーム性をこれだけ盛り込めるのはスゴイですし、飽きさせない工夫なのだと思います。
ただ、あまりシューティングが得意ではないので、こういうところでストレスが溜まります。

 

収集要素の確認ができない

  • 救出していないヒーロー
  • 集めていないファイル
  • 手に入れていないフィギュア

などがミッション選択時に確認できません。

せめてクリアしたミッションには「ファイル 1/3」みたいに収集度を表示してくれれば、再チャレンジしたいミッションも判別ができるのに。

 

 

プレイ状況

ソフトウェア パッケージ版
プレイ時間 約20時間

 

 

『The Wonderful 101: Remastered』の総合評価・レビュー

プレイし始めの時は、

ワラワラしすぎて見づらいし、どう動かせばいいのかわからないな・・・。

という印象でしたが、キャラが増え戦法が増え、操作方法に慣れてきて楽しさが増していきました。

かなり「しり上がり」な作品なので、最初は印象が良くなくても、もう少しプレイしてみてほしい作品ですね。
「ワンダフル・コード」でベヨネッタだけでも開放しておくと、序盤の攻略難易度は変わるかと思います。

ワンダフル・コード

逆にベヨネッタ以外も開放してしまうと、ゲームのバランスだけではなくストーリー的な楽しみも損なうかもしれませんので、ご利用は計画的に。

ひとつアドバイスをするならば、「まずは評価(リザルト)は全無視でクリアした方が楽しい」ですね。
初見で高評価を出すのは至難の業ですし、低評価を気にしていると楽しめないです。

指令のため息は気にするな!

 

レビュー

総合評価
シナリオ
操作性
システム
キャラクター
ビジュアル
音楽
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