リメイク版 Demon's Souls(デモンズ・ソウル)感想・レビュー byみなと / 当時のプレイ感を損なわない、原作リスペクトリメイク

今日のレビューは、『Demon's Souls(デモンズ・ソウル)』のPS5リメイク版です。

2009年にPS3用として発売された『デモンズ・ソウル』。
その革新的なシステムと高難度で、多くのプレイヤーを魅了したアクションRPGです。

その『デモンズ』が、PS5発売と同時にフルリメイクで復活。

発売からしばらく経ちましたが、このたびクリアしたので、レビュー記事を書いていきます。

主な良かった点

  • フォトモード
  • オリジナル版の不満をある程度解消

主な不満点

  • ボスの再戦が大変
  • 所持重量

それでは詳しく書いていきます。
オリジナル版(PS3版)はクリア済みですが、詳しく覚えてはいません。

概要

22年6月1日時点の情報です。

発売日 2020年11月12日
発売元 ソニー・インタラクティブエンタテインメント
開発元 フロム・ソフトウェア
PlayStation Studios
Bluepoint Games
ハード プレイステーション5
ジャンル アクションRPG
プレイ人数 1人
CERO D(17才以上対象)
通常価格(税込) パッケージ版・ダウンロード版 各8,690円
公式サイト Demon's Souls(PS公式サイト)
画像の出典 画像は全て、ハード本体のスクリーンショット機能で撮影したもの
権利表記 ©2009-2020 Sony Interactive Entertainment Inc.

画像はクリックすると拡大します。

 

ゲーム内容

  • 一撃が重く、道中も難しく、油断をするとすぐに死ぬ難易度
  • 敵を倒すとソウル(経験値・お金)を得られ、死ぬと全て失う
  • 失ったソウルは、死んだ場所に行けばすべて回収できる
  • 成長度や入手したアイテムは失わない
  • 荒廃したダークファンタジーの世界
  • キャラメイク

といった、「フロムソフトウェアの高難度RPG定番の要素」の元祖となる作品です。

オープンワールドではなく、ステージクリア型のアクションRPGです。

オリジナル版のレビューはこちら

レビュー
Demon's Souls(デモンズ・ソウル) 感想・レビュー byみなと / いちジャンルを築いた高難度RPG

必要なのは、「折れない心」。PS3『Demon's Souls(デモンズ・ソウル)』をレビューします。

 

オリジナル版(PS3版)との主な違い

  • フォトモードの実装
  • 頭装備の非表示設定
  • いくつかの装備品の追加
  • グラフィックの向上、UI の変更
  • 所持品や拾うアイテムを、直接拠点に送れるようになった
  • クリア後にギャラリーを閲覧可能

など。

ダンジョン構成や敵配置など、基本的なプレイ感はオリジナル版と変わりません。

 

 

良い点

基本的な「良い点」は、オリジナル版と変わりません。
ここでは追加された要素に限定して書いていきます。

フォトモード

 

今作には、他のフロム作品ではほとんど見られない「フォトモード」が実装されています。

実行には何テンポか必要ですが、ボス戦でもイベント中でもフォトモードにできます。(侵入中やムービー中は不可)

フォトモード中は時間が止まり、カメラをかなり自由に動かせるので、ダンジョン構造を観察する使い方もできます。

フルリメイクされ、とても美しく荒廃した世界を堪能できる作品だけに、フォトモードの実装はうれしいかぎりです。

 

オリジナル版の不満をある程度解消

オリジナル版で「不満点」に挙げた要素は、ある程度解消されました。

キャラメイクはパーツ選択制になり、自由度は下がりましたがイメージと違う顔にもなりづらくなりました。
兜表示も消せるので、せっかく作った顔が埋もれることもありません。

攻撃の暴発は、PS5のコントローラー自体が「L2R2ボタン」が暴発しづらい作りなので、大丈夫になりました。

 

『エルデンリング』を彷彿とさせる要素

フロムソフトウェアの新作である『エルデンリング』とは、直接の繋がりはありません。
ですが、随所に『エルデンリング』にも見られた要素がありました。

  • 4本腕の女王(↑の画像は、その女王を模した偶像)
  • 金仮面
  • 絵画が描かれた盾

など。
もちろんファンサービスの一環かもしれませんが、「おっ?」と思う点が見られました。

今作では死ぬと最大HPが減った状態(ソウル体)になるのですが、アイテムで元の状態に戻せます。
ある意味、『エルデンリング』の「ルーンの弧」に似たシステムかもしれません。
  • パッチというキャラクター
  • 豪気な NPC
  • 橋を焼き払うドラゴン

などといった、シリーズ定番の要素も健在です。

 

 

 

不満点

今回挙げる「不満点」は、オリジナル版にもあった要素です。

オリジナル版をプレイした時はそれほど気にならなかったのですが、後年の作品をプレイした上で今作をプレイすると見えてきた不満点がありました。

 

ボスの再戦が大変

後年の作品に比べ、ボス戦の難易度はかなり易しい作品です。
ですが、要石(チェックポイント)は限られた数しかなく、冒険の再開は必ず要石からなので、エリアの再挑戦も実質「最初から」になってしまいます。

ある程度はショートカットも開通できますが、ショートカットでもそこそこ距離があります。
ショートカットがないステージすらあります。

ボス戦が易しいとはいえ、初見撃破できるとは限りません。
ステージによっては、ボスとの再戦のためにダンジョンの攻略をし直すはめになりますし、大変でした。

ちなみに、リメイクでショートカットが追加された部分もあります。
できることなら、もう少し足してほしかったところです。

 

所持重量

アクションのスピードやスタミナ消費に関連する「装備重量」という要素があります。
これはシリーズ共通の要素で、かけひきでも重要な要素ですし、大事なところ。

ですが今作にはさらに「所持重量」というものも設定されています。
つまり、なんでもかんでも持つことはできないのです。

そりゃまぁ、その方がリアルではありますが、かなり不便です。
装備品の比較とかもしづらいですし。

所持重量を超えてしまう場合は、その場で拠点に送ってしまうことができます。
この機能はリメイク版で追加されたようですが、これは助かりました。

 

その他の不満点

  • 「ソウル傾向」のシステムがわかりづらい
  • 狭く暗いエリアが多い
  • 気持ちの悪い見た目の敵が出てくる
  • 鍛冶屋が面倒な場所にある

 

 

プレイ状況

ソフトウェア パッケージ版
プレイ時間 約40時間
シリーズのプレイ状況(みなと
※記事作成時点
デモンズソウル(PS3)
ダークソウル(PS3)
ブラッドボーン(PS4)
ダークソウル3(PS4)
SEKIRO(PS4)
ELDEN RING(PS5)
トロフィー 状況(記事作成時現在) 42%
トロコン 難易度 かなり難しい
オンラインプレイ必須のトロフィーあり

 

 

『Demon's Souls』の総合評価・レビュー

フルリメイクで生まれ変わった、高難度RPGの立役者。
リメイク開発担当はフロムソフトウェアではありませんが、原作のプレイ感を損なわないように丁寧に作られた作品だと感じました。

単体ですと傑作ですが、どうしても後年の作品に比べると「遊びづらいところ」「洗練されていないところ」が出てきてしまいました。
いくつかはリメイクで改善されてはいますが、それでもキツイところはキツイです。

高難度RPGとしては簡単な部類ですので、今までシリーズをプレイしてこなかった人には、入り口として非常にオススメです。

見た目がキモチワルイ敵も多いので、そういった要素が平気であったほうが楽しめるかと思いますが。

 

レビュー

総合評価
シナリオ
操作性
システム
キャラクター
ビジュアル
音楽

  • B!

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