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ゲームレビュー

大神 感想・レビュー byみなと / 美しい日本画の世界を救う神様になれる名作

2016年10月5日

大神

今回のレビューは、『大神』。

これまで(2016年時点)にPS2版、Wii版、PS3版(HDリマスター)が発売されていて、僕がプレイ済みなのは、PS2版とWii版。
なので、レビューはPS2版とWii版についてとなります。

そもそものきっかけは、好きな歌手が今作の主題歌を歌っていたので気になったからです。

開発も知らないし、犬が特別好きなわけでもないし、ほとんど衝動買いですね。

主人公は、大神(狼)アマテラス。
コロポックルのイッスンを相棒に、荒廃した世界を妖怪たちから守り、蘇らせる旅に出る。

主な良かった点

  • ゲームの根幹を成す「筆しらべ」
  • 美しい日本画の世界
  • 上質なBGM

主な不満点

  • 簡単すぎる

 

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概要

 

 

ゲーム内容

狼の姿をしたアマテラス(天照大神)を操作し、冒険をするアクションアドベンチャーです。

妖怪とのバトルや、筆しらべを活用したパズル要素を楽しめます。

近いのは『ゼルダの伝説シリーズ』ですかね。

 

筆しらべ

アマテラスが本来持っていた神通力で、画面を神に見立てて筆で図形を描くことでさまざまな効果をもたらします。

PS2版ではスティックとボタンで、Wii版ではWiiリモコンのポインタを使って「筆しらべ」をおこないます。

ゲーム開始時点ではほとんどの筆しらべを使えず、ゲーム進行で取り戻していくことになります。
取り戻すごとに使える能力が増え、戦闘や謎解きに活用できるようになります。

 

 

良い点

ゲームの根幹を成す「筆しらべ」

特徴的なシステム「筆しらべ」。
これはかなり秀逸なシステムでした。

「一」を描けば一刀両断。
敵だけでなく、オブジェクトも切れます。

空に「○」で太陽が現れ、瞬時に昼になります。
枯れ木に「○」で花が咲き、水面に「○」で蓮が浮かびます。

数々の「筆しらべ」を駆使し、謎解きや戦闘をこなしていきます。

大神

これが非常に楽しく、世界観とも相まった素晴らしいシステムでした。
筆しらべ中は時間が止まるのも良かったです。

 

美しい日本画の世界

冒険の舞台は、墨絵のようなタッチで描かれた世界。
彩りも鮮やかで、アマテラスが走ると草木が芽吹き、ジャンプすると紅葉が舞います。

水の描き方、風の描き方、火の描き方、暗闇や吹雪の表現まで徹底して日本画にこだわっています。
先に述べた「筆しらべ」も、コンセプトの統一に一役買っています。

汚れた土地を一気に浄化する「大神降ろし」は鳥肌必至。

世界を構成する要素に、「昔ばなし」をふんだんに取り入れており、その関係性もおもしろかったです。
『浦島太郎』や『舌切り雀』等の物語に、今作ならではの味を取り入れ、メインやサブストーリーの厚みを増しています。

シナリオも日本神話の色が強く、なかなか濃密かつ感動的でした。

大神

 

愛らしいキャラクターたち

主人公のアマテラスは、狼ではありますが、仕草はほぼ犬。
寝そべったり、じゃれたり、穴掘ったり、粗相したり・・・。

人間キャラも個性豊かで、悩んだり喜んだりする動きがコミカルで可愛いかったです。
野生動物に餌やりができますが、その餌を食べる仕草もとても可愛いです。ハグハグハグ。

敵である妖怪の中にすら、言動が可愛かったり、漢らしかったりするものもいました。

 

上質なBGM

今作のBGMも、コンセプトに違わず和風で、とても心地が良かったです。
使用する楽器も、琴や鼓などの和楽器が多いです。

疾走感のある曲が多く、車内BGMとしてもオススメ。

愉快な曲、艶やかな曲、厳かな曲と、バリエーションも豊か。
ラストバトル関連で流れる曲はどれも「傑作」と言っていいです。

 

 

不満点

簡単すぎる

今作の攻略は大きく分けて、「ダンジョンの謎解き」と「戦闘」。
どちらも「筆しらべ」を活用することになります。

ゼルダの伝説』シリーズに近いシステムです。

しかし、そのどちらも非常に簡単。
「謎解き」は相棒が逐一ヒントをしゃべるので、考える余地がありません。
「戦闘」は、回復アイテムも無敵化アイテムも簡単に手に入り、即時復活の要素まであります。

体感的には、通常のプレイがeasyモード。

サブクエストやミニゲームは、かなり歯ごたえがありますのでそういった点では歯ごたえはあります。

 

Wiiリモコンの使いづらさ(Wii版)

Wii版の場合、「筆しらべ」はWiiリモコンのポインタを使って行うことになります。

テレビ画面に向かって図を描くことになるので、直観的な操作になり、やりやすくなりそうだと思いました。
ですが、実際はかなり難しいです。

思い通りの線が描けないことが多々あり、別の「筆しらべ」が暴発しがち。

今作プレイ時に使っていたリモコンが「Wiiリモコンプラス」でなかったのが、良くなかったのかもしれませんが・・・。

 

 

プレイ状況

ソフトウェア パッケージ版
プレイ時間 合わせて200時間以上
購入した関連本 大神絵草子 絆 -大神設定画集-
所持しているサウンドトラック 大神 オリジナルサウンドトラック 
シリーズのプレイ状況(みなと
※記事作成時点
なし

 

 

総評

さほど期待して始めたわけではない今作。
それが、これほどまでに心震わせ、温かい気持ちになり、満ち足りた気分になる作品だとは思いもしませんでした。

今作をプレイしてしばらくは「筆しらべ」の感覚が離れなくなり、現実で枯れた街路樹を見つけると「○」を描きたくなりました。

開発スタジオはなくなり、今は多くのスタッフが「プラチナゲームズ」に在籍しています。
開発者が同じ『ベヨネッタ』は、今作がきっかけでプレイしました。

全然方向性違うけど、『ベヨネッタ』も楽しい!

 

レビュー

総合評価
シナリオ
操作性
システム
キャラクター
ビジュアル
音楽

妻からもちょっと言わせてもらいます

「大神」はかなり、やりこみましたね。
やりこみ過ぎて、現実の枯れた木を見て

あっ!○書いて、咲かせなきゃ

と本気で思ったことがありました。

 

まず、楽しい。
綺麗さに鳥肌が立ち、そして泣ける。

ミニゲームは難しいものもありますが、ストーリーは簡単なので、ライトゲーマーにオススメです。
コアゲーマーにとっても、他のゲームでは味わえない美しさや深さがあるので、ぜひプレイしてほしいところ。

まぁ、夫が言っている通り、謎解きや戦闘にスリルはありません。

 

余談ですが、このゲームの主題歌を平原綾香さんが歌っています。
夫の影響で好きになった歌手で、ライブにも何回か行ってます。

このゲームの主題歌「Reset(リセット)」ですが、「大神」のための書き下ろしで、雰囲気に合うように琴の音色が聞こえてきます。
この世界にマッチしていてとてもいいんです。
BGM「Reset~ありがとうバージョン~」も素敵なんですよ。

実はデモテープの段階では、和風ではなかったと聞いたことがあります。
「大神」のスタッフから、和風に作り直してほしいと依頼され、今の「Reset」が誕生したと記憶しています。

あと記憶しているのは「Reset」という言葉は平原綾香さんが付けくわえた言葉で、それを受けて、シナリオライターさんも「リセット」というセリフを付けくわえたという話。
でも、そのどちらも、どこで聞いたか見たか忘れてしまいました・・・。

 

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