評価:3.5
社会派ゲームの代表とも言える『ヘッドライナー:ノヴィニュース』を3周クリアしました。
プレイしたのはNintendo Switch版です。
主な良かった点
- メディアが持つ力がわかる
- 作り込まれた世界
主な不満点
- 用語一覧がほしい
- 達成イベント一覧が欲しい
などを感じました。
それでは「ゲーム内容」も含めて、詳しく書いていきます。
スポンサーリンク
目次
概要
ゲーム内容
主人公
主人公は「ノヴィニュース」というネットニュースを扱う会社の編集長です。
最初に名前や見た目、性別などを変えることができます。
弊社使用欄に書かれている『do not fill』は直訳すると「記入しない」の意。
記事
どんな記事を採用するか、不採用にするかで、世論が変わっていきます。
どんな世論にするかは編集長の腕次第。
その他
- タッチ操作に対応しています。
- ゲーム内「14日間」で、1周目が終わります。
- 2周目から新しいキャラクターが登場します。
- 2周目から世論の傾向がわかりやすいように、アプリがデスクに置かれます。
良い点
メディアの重要性が伝わる
どの記事を承諾するか、却下にするか。
とても難しい問題です。
- 会社の犬として記事を選ぶのか。
- 大事な身内を守るために記事を選ぶのか。
- 国民を落ち着かせるために記事を選ぶのか。
- 国民を混沌に陥れるために記事を選ぶのか。
など、編集長が押すハンコ1個で国民は情報の渦に流されていきます。
なにが噂で、なにが真実なのかを見極めながらの作業は一筋縄ではいきませんでした。
とても考えさせられる内容でした。
選択によって変わっていく国民
選択によって国民の生活、治安、社会保障などなどが変わっていきます。
国民にとって良かれと思った選択が、実は誰かを傷つける結果が待っていたりします。
選択によっては驚くような展開もあり、その選択を導いたのが自分だったと気づいた時の後悔は大きなものでした。
その選択によって導かれるルートがいくつも存在していて、かなり作り込まれていると感じました。
上の画像は同じチラシなのに、内容が変わっています。
不満点
用語一覧がほしい
「ノヴィスタン」「ウォルフ」「モッド技術」などなど、聞きなれない名称が出てきます。
- 「ノヴィスタン」は主人公が住んでいる国の名前。
- 「ウォルフ」はノヴィスタンの首相の名前。
- 「モッド技術」は胎児用遺伝子改良技術のこと。
大事な名称なのにも関わらず、用語一覧がありません。
なので1周目は用語を覚えていないがために、話が見えず、苦戦しました。
感覚的にボタン配置が逆
記事を承諾する場合はAボタン。
却下する場合はBボタンです。
2つの記事のどちらかを承諾、却下にしなければならない場面では、右の記事を採用する場合、Bボタン。
左の記事を採用する場合はAボタン。
感覚的には逆です。
また記事をめくる場合でも、右にある記事を読む場合は右ボタン。
左にある記事を読む場合は左ボタンです。
こちらも感覚的には逆です。
しかし、ボタン配置を自由にできるとよかったです。
何度も誤爆しました。
タッチ操作で行うと間違わずにできると思います。
記事が動いて見にくい
まずは下記の動画をご覧ください。
なぜ記事が動くのか。
読みにくいですよね?
私は読みにくい。(とも)#NintendoSwitch #ヘッドライナーノヴィニュース pic.twitter.com/meBG2gjDcJ— ゲーマー夫婦 みなとも (@gamelovebirds) July 26, 2020
読みにくくないですか?
ビシっと止まっていてほしかったです。
達成イベント一覧
どういった達成イベントがあるのがわかる「達成イベント一覧」のようなものはありません。
PS4版やXbox One版ならばトロフィーや実績である程度ならわかると思います。
Switch版ではなにもないので、予想くらいしかできません。
一覧があるとよかったです。
その他の不満点
- ロードが遅い。
- ポリゴンのキャラクターデザインがひどい。
気になった点
ノルマは「2」のはずなのに、本当は「3」!?
記事のノルマは2つと言われる場面。
2つ承諾し
「さぁ後は却下するだけ」
と思ったら
「残り全て承認してノルマ達成して」
と言われ・・・。
だとしたら、重大な間違いだけど・・・。
他の「1~2個の記事を承認して」っていうノルマの時、二者択一の含めて3個にしたけど通ったし・・・。
一応ボスもそんなこと言ってはいたけど・・・。
いずれにせよ、わかりづらい表現だよね。
プレイ状況
ソフトウェア | ダウンロード版 |
プレイ時間 | 約5時間 |
総評
「作品」としてはとても良くできていますが、「ゲーム」としてはイマイチ、という感じでしょうか。
「どういった結末になるのか気になるからプレイする」という感じで、テーマも重いですし「ゲームが楽しい」という感情はあまりありませんでした。
しかし「社会派ゲームここに見参!!」という形で心に残る作品でした。
レビュー
総合評価 | |
シナリオ | |
操作性 | |
システム | |
キャラクター | |
ビジュアル | |
音楽 |
夫からもちょっと言わせてくれ
3周プレイしました。
マスメディアの立場で、世論を操作する。
大変斬新で、攻めたアイディアの作品だと思いました。
内容的には「近未来の架空の国でのお話」ですが、現代におけるナニカを風刺していると感じるところも多いです。
操作性はよくなく、承認は誤爆もしやすかったです。
二者択一の記事は、タッチ操作でハンコをドラッグする方法の方が安全です。
「反乱分子を収容中…」「デマを報道中…」といったロード中の文章はおもしろいですが、ロード時間は長め。
周回プレイが前提の作品にもかかわらず、
- 移動が遅い
- ロードが長い
- 既読スキップができない
- 早送りができない
といった不便な部分がもったいなかったです。
かなり専門用語が出てくるので、少なくとも2周はした方が楽しめるでしょう。
-
【毎月更新】2024年の「フリープレイ」まとめ【PS Plus】
2024年に配信のPS+「フリープレイ」タイトルを紹介します。毎月更新し資料記事にしていきます。