(ぺこり)
本日は、ケムコ製のホラーサスペンスノベルADV『レイジングループ(Rei-Jin-G-Lu-P)』の感想・レビューをいたします。
先日参加させていただいたオフ会にて紹介され、興味を持ち、購入・プレイしました。
『レイジングループ』は2015年にスマホアプリとして登場し、人気を博し、2017年にPS4版・VITA版・Nintendo Switch版・PC版が発売されました。
今回プレイしたのは、PS4版です。
「人狼ゲーム」をモチーフとした今作。
わたくし・みなとは「人狼ゲーム」について全く知識のない状態でプレイしました。
その点も踏まえて、レビューを読み進めてください。
未プレイの方の楽しみを奪わないよう、ネタバレなしでまいります。
(ぺこり)
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目次
概要
ゲーム内容
『レイジングループ』は、文章を読み進め、途中で出てくる選択肢により物語が分岐するタイプのゲームです。
ただし、選択できる選択肢は後で開放されるものが多く、基本的には一本道となります。
基本システム
- オート機能(自動読み送り)
- 高速スキップ
- バックログ
- チャート機能
- ボイスの個別ON/OFF
などなど、ノベルゲームの基本機能はしっかりと備えています。
いつでもセーブが可能ですし、「次の選択肢までスキップ」なんてことも可能。
バッドエンド・KEY・ヒントコーナー
途中の選択肢で物語が分岐するシステムですが、最初は選択肢を選べない状態がほとんどです。
初回プレイ時は、必ずバッドエンドを見ることになります。
バッドエンドの多くでは、「KEY」と呼ばれるシステムアイテムを入手します。
この「KEY」を持った状態で、その「KEY」で開く選択肢の場所へ行くと、選べなかった選択肢を選ぶことができ、物語が分岐します。
バットエンド時には「ヒントコーナー」を見ることができます。
インターフェイスキャラの「ひつじさん」の軽快なトークで、入手した「KEY」を使う場所を教えてくれます。
チャート機能で該当の場所に飛びましょう。
残酷表現
今作は物語の性質上、凄惨な状況、恐ろしい描写が出てきます。
ただし、あくまで文章として。
画像としては、そういう描写を匂わす表現にとどめていて、直接的なものはありません。
文章に関しても、「残酷表現OFF」という機能があります。
OFFにすると、伏字になります。
配信に関するお願い
ノベルゲームなので、ストーリーが命。
みだらにネタバレをされると、今作の楽しみが薄れてしまいます。
なので、プレイ動画等を配信される場合の、制限を指示しています。
『4.潜入』の『Q.入村方法は』までが、配信可能範囲。
それ以降の配信はご遠慮ください。とのことです。
実際プレイしてみると、そこまででもかなりのボリュームです。
4~5時間くらいはかかりますね。
暴露モード
トゥルーエンドに到達すると、「暴露モード」が解禁されます。
ONにして本編を読み直すと、随所に登場人物の「考えていること」が表示されます。
ここで明かされる謎も、このモードでしかとれないトロフィーもあります。
良い点
非常に緻密な舞台設定
今作は、「人狼ゲーム」と「和風伝奇ホラー」を掛けあわせた舞台設定。
これが、非常によくできていました。
人狼伝説と、それに繋がる・連なる宗教観。
「山奥の集落」というロケーションを活かした、さまざまな仕掛け・人間模様。
そして、それぞれの登場人物が頭をフル回転させて挑む会話戦・心理戦。
どれも高いレベルでまとまっていて、読んでいてひたすら感心させられます。
笑いどころもしっかり用意されていて、ダレません。
先が気になって一気に読んでしまいました。
便利なチャート機能
既読の箇所は、細かくフローチャートになっています。
ゲーム中好きなタイミングでチャートを開き、好きな場所から再開できます。
そのため、「分岐が出る度にセーブ」をする必要がありません。
超親切設計
本編開始前に、めちゃくちゃ丁寧なチュートリアルが入ります。
そこで、今作の基本的なシステムや特徴的なシステムを学べます。
さらに、途中途中の「ヒントコーナー」でも、かなり丁寧な補足が入るので、迷うことなく戸惑うことなく読み進めるかと思います。
不満点
ド下手な声優がいる
「誰が」とは申しませんが、ちょっと聞くに堪えないレベルで下手な声優さんがいました。
全員ではありませんよ。ほんの一部です。
ボイスは個別でON/OFFできるので、気になる人はOFFにしましょう。
「ゲーム」としては?
ほぼ全編「読むだけ」の今作。
「チャート機能」等快適なシステムと、親切なインターフェース、引きこまれるストーリーで魅力は十分なのですが・・・。
「ゲーム」としてはどうなのか?
ほとんど開かない、もしくは総当たりしなくてはならない選択肢があるため、プレイヤーが自由に結末を選ぶ訳ではなく、一本道。
まぁ、全て読まないと意味が繋がらないストーリーではありますが。
「人狼ゲーム」特有と思われる心理戦に、プレイヤーの意思が介入できるところは少ないので、物足りなさはあります。
念を押しておきますが、今作は「人狼ゲーム」自体を楽しむゲームではありません。
「人狼ゲーム」をモチーフとした物語を楽しむゲームです。
プレイ状況
ソフトウェア | パッケージ版 |
プレイ時間 | 約40時間 |
トロフィー 状況 | 100% |
トロコン 難易度 | 簡単 |
総評
山奥の集落を舞台にした、人狼伝説。
「本格ホラーサスペンス」とありますが、ホラー要素は、それほど怖くはありませんでした。
それよりも先が気になって気になって・・・実は、寝る間も惜しんでプレイしてしまいました。
これは危険。
ですが、時間のある方にはぜひプレイしてほしいタイトルです。
まず、超丁寧・親切設計に驚きます。
次に、軽快な会話劇に笑わせられます。
そして、濃厚な舞台設定と高度な心理戦に引きこまれることでしょう。
伏線の回収も見事です。
プレイを終え、俄然「人狼ゲーム」自体にも興味が湧きました。
ケムコが手掛けるADVは初プレイですが、これは新作の『最悪なる災厄人間に捧ぐ』も、気になります!
それでは、今回はここまで。
をち戻り・・・ドン☆
レビュー
総合評価 | |
シナリオ | |
操作性 | |
システム | |
キャラクター | |
ビジュアル | |
音楽 |
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『レイジングループ』の影響で、「人狼ゲーム」を遊んでみたくなりました。でも2人じゃできない。なので、作ってみました。