はじめに
2022年8月25日に発売されたシリーズ最新作『ソウルハッカーズ2』。
パッケージやPVを観ただけだと、
『メガテン』や『ペルソナ』と、どう違うんだろう?
『ソウルハッカーズ1』の続き?前作やってなきゃダメかな?
と、疑問に思われるかと思います。
そこで今回は、『ソウルハッカーズ2』をプレイしてわかった、過去作との違いや同じところを分析し、紹介していきます。
ぜひ、購入の参考にしてください。
なお、22年8月27日現在絶賛プレイ中ですので、今後追記する可能性があります。
画像はゲーム本体のスクリーンショット機能で撮影したものです。
【権利表記 ©ATLUS ©SEGA All rights reserved.】
なお、画像はクリックすると拡大します。
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目次
『ソウルハッカーズ2』と過去作との共通点
まず、今回の記事で比較として主に取り上げるのは、
- 真・女神転生 DEEP STRANGE JOURNEY
- 真・女神転生Ⅳ
- 真・女神転生Ⅴ
- ペルソナ4 THE GOLDEN
- ペルソナ5
- デビルサマナー ソウルハッカーズ
です。
どの作品にも共通すること
ハードな難易度
作品やシリーズによって差異はありますが、総じて「難易度高め」なアトラス作品。
今作も例にもれず、雑魚敵でも油断できない難易度になっています。
「ジャックフロスト」をはじめとする伝承を基にしたキャラ
『真・女神転生』シリーズでは「悪魔」。
『ペルソナ』シリーズでは「ペルソナ」と呼ばれる、アトラスおなじみのキャラクターが登場します。
これは世界中の伝承からチョイスされた「超常的存在」をキャラクター化したものです。
とりあえず「悪魔は超常的存在の総称で、『ペルソナ』以外では超常的存在そのものが登場する」と認識してください。
『デビルサマナー』シリーズ(『ソウルハッカーズ2』も含む)では、この悪魔を使役する「デビルサマナー」を生業とした人物が話の軸になります。
ちなみに
悪魔デザインは金子一馬さんと土居政之さんが手がけています。
バトルシステム
バトルはターン制のコマンドバトルです。
細かなゲームシステムの違いはありますが、どの作品も弱点属性や補助スキルが重要になる点は変わりありません。
通常攻撃だけを高速で繰り返す「オートアタック」も、どの作品でも登場する機能です。
スキルの名称
- 火炎属性は「アギ」
- 回復は「ディア」
- 蘇生は「リカーム」
など主要スキルの名称は、どのシリーズでも共通です。
ココに注意
ただし、爆弾化を治す「ボムディ(ソウルハッカーズ1)」、核熱属性の「フレイ(ペルソナ1・2・5)」など作品ごとに異なるスキルも登場するので注意が必要です。
『ソウルハッカーズ2』の場合、毒・麻痺・畏縮・爆弾を治療する「ルルド」というスキルが登場します。
合体や全書機能
所持している悪魔と悪魔を掛け合わせて、新たな悪魔を作り出す秘術「悪魔合体」。
そして手にしたことのある悪魔を、お金と引き換えに再度呼び出せる「悪魔全書」。
これらはもちろん登場します。
『メガテン』や『ペルソナ』と共通する点
エンカウントシステム
『ソウルハッカーズ2』はシンボルエンカウントを採用しており、フィールドを徘徊する怪物に触れると戦闘突入になります。
シンボルを攻撃するとダウンさせ、敵を無視することができます。
ダウン状態のシンボルに触れると、有利な状態で戦闘に入る場合があります。
ダウン後に「戦闘」か「回避」かを選択できるのは、今作独自の要素かと思います。
悪魔を装備する
『ソウルハッカーズ2』では、悪魔(仲魔)は連れ歩いてパーティーとして戦う存在ではなく、装備します。
悪魔を装備することで、その悪魔の持つ属性相性やスキルが使えるようになり、パラメーターも変化します。
ざっくり言うと「ペルソナ能力」と、ほぼ同じシステムです。
コマンダースキル
リーダーのみが使える「コマンダースキル」という特殊能力があります。
『メガテンDSJ』や『メガテンⅤ』などにも類似の能力があり、ここぞという時に使うタイプの機能です。
『ソウルハッカーズ2』ではターン経過で発動条件が整うものや、自動的に確率で発動するものなど、何パターンかあるようです。
ターン数は持ち越しできますし、ボス戦まで温存してもOKです。
バッグログと早送り
『ペルソナ4G』以降に導入されたバックログ機能が実装されています。
また、会話やイベントの早送りも可能です。
会話の多い作品なので、あるとうれしい。
ゲーム進行の方式
『ペルソナ』のようなカレンダーシステムではなく、『メガテン』などと同様にメインストーリーが進む場所に行くと進行しそれ以外ではクエストをこなす。
といった方式を採用しています。
と言うか『ペルソナ』が特殊です。
クエストは斡旋所で受けるものや、ダンジョンで悪魔から受けるものなど多岐にわたります。
仲間の過去と向き合い、より互いを知り成長をする「ソウル・マトリクス」という特別なダンジョンとクエストも用意されています。
『デビルサマナー』シリーズと共通する点
まず前提として『デビルサマナー』シリーズの1作目は、『真・女神転生 デビルサマナー』と言います。
名前からわかるとおり、『デビルサマナー』シリーズは『メガテン』シリーズの外伝作品的位置づけでした。
そしてその次作が『デビルサマナー ソウルハッカーズ』。
次に『デビルサマナー 葛葉ライドウ』と繋がっていきます。
ちなみに
『デビルサマナー』→『ソウルハッカーズ』は地続きの世界が舞台ですが、共通する登場人物はわずかです。
『葛葉ライドウ』は『デビルサマナー』よりずっと過去の話になるので、シリーズとしてそれほど物語の繋がりを意識する必要はありません。
今回の『ソウルハッカーズ2』は、『2』と言えど前作(『デビルサマナー ソウルハッカーズ』)から物語が続いているわけではないので、今作からプレイしても問題はありません。
近未来が舞台
今より少し未来、テクノロジーがある程度発達した世界が舞台です。
『デビルサマナー ソウルハッカーズ』では「仮想空間」が物語のキーとなっていました。
2022年現在ではバーチャルやメタバースは当たり前になりつつありますが、前作が開発された当時はそんなことはありません。
「先見の明」がある作品とも言えます。
大人の物語
高校生が主人公になることが多い『メガテン』や『ペルソナ』と異なり、『デビルサマナー』シリーズは大人が中心になったストーリーが多いです。
年齢に合わせたハードボイルドな物語展開が多いのも、このシリーズの特徴です。
『デビルサマナー』シリーズの用語
- 悪魔召喚士 → デビルサマナー
- 悪魔を悪用する召喚士 → ダークサマナー
- 悪魔を悪用する組織 → ファントムソサエティ
- 国防を担う霊的機関 → ヤタガラス
- 人造悪魔 → 造魔
- 悪魔合体をする施設 → 業魔殿
- 業魔殿の主 → ヴィクトル
- サマナーの仕事を斡旋する謎の人物 → マダム銀子
といった、シリーズ特有の用語・人物がいくつか存在します。
他にも、シリーズ経験者が「ニヤリ」とする要素はあります。
どこでもセーブ
『ソウルハッカーズ2』では、どこでもセーブが可能です。
ダンジョンでも街でも、メニュー画面が開けるところなら「システム」→「セーブ」で手動セーブができます。
オートセーブもあります。
前作『ソウルハッカーズ』には「バックアッパー」というCOMPのインストールソフトを適用することで「どこでもセーブ」を実現できる要素がありました。
今作の場合、COMPとは無関係で「どこでもセーブ」が可能です。
『ソウルハッカーズ2』が過去作と違う点
主人公がしゃべる
『ペルソナ』シリーズを含め、悪魔が出るタイプのアトラス作品は、主人公は無口な場合がほとんど。
選択肢ではセリフはありますが、基本的には音声付きのセリフがありません。
ですが、『ソウルハッカーズ2』のリンゴは、よくしゃべります。
仲魔による探索
ダンジョンに入ると自動的に仲魔たちが散開し、ダンジョン内のあちこちでリンゴを待ちます。
話しかけると、
- 回復してくれる
- 拾ったアイテムやお金をくれる
- クエストアイテムをくれる
- 交渉できる悪魔を紹介してくれる
といったプレゼントを用意してくれています。
ちなみに
この時もらえるクエストアイテムは、この悪魔探索でのみ獲得できるアイテムです。
散開した悪魔に話しかけると、また探索に行ってくれます。
仲魔の増やし方
今作では戦闘中の悪魔会話はありません。
↑で書いたように、悪魔探索で仲魔が見つけてくれた悪魔と交渉することで、新たな仲魔にできます。
また、これまでの作品と同様に、主人公より高レベルの悪魔は仲魔になってくれませんし、ストックに同じ悪魔がいる場合も仲魔にはなりません。
サバト
今作のバトルは、従来通り弱点を突く点が重要なのは同じですが、ターンが増えたりダウンを取ったりはしません。
弱点を突くとストックの仲魔が敵の背後に待機し(スタック)、ターン終了時に全体攻撃をしかける「サバト」というシステムが登場しました。
リンゴの能力やコマンダースキルでスタック数は増減し、仲魔のスキルによっては追加効果もあります。
クリティカルや無効・反射が過去作ほど恐ろしくはありません。
キャラクターデザイン
今作のキャラクターデザインは、三輪士郎さんです。
アトラス作品では初めて起用される方ですね。
元々漫画家さんで代表作は、『DOGS / BULLETS & CARNAGE』など。
イラストとしての仕事は
- PSP『セブンスドラゴン2020』のキャラクターデザイン
- アニメ『ジョーカー・ゲーム』のキャラクター原案
などが有名どころでしょうか。
supercellの楽曲に使われている絵やアルバムジャケットを、多く担当されています。
サウンド
今作の楽曲は「MONACA」という楽曲制作会社が担当しています。
代表は岡部啓一さんです。
岡部啓一さんやMONACAの代表作は、
ゲームでは、
- 鉄拳シリーズ
- リッジレーサーシリーズ
- ニーア オートマタ
など。
その他の映像作品では、
- アニメ『アイカツ!』
- アニメ『サマータイムレンダ』
- ドラマ『ちむどんどん』
などです。
おわりに
わかる範囲で、これまでの作品との違いや共通点を書いてみました。
『ソウルハッカーズ2』という作品がどういうものか、すこし伝わったのではないでしょうか?
簡単にまとめると、
過去作・関連作の要素を織り交ぜアレンジしつつ、新要素も加えた新規タイトル
という感じの作品です。
『ソウルハッカーズ1』の要素もありますが、『2』からプレイしても問題ありません。
逆に『ペルソナ』や『メガテン』をプレイ済みの人でも、すんなりシステムを理解してプレイできるタイトルでもあります。
ですが新規のキャラデザインや主人公のキャラクター性に抵抗がある場合は、少しオススメしづらいかもしれません。
購入の参考になれば、さいわいです。
さて、今回の【週刊アトラス】はいかがでしたか?
それでは、コンゴトモヨロシクお願いします。