『スーパーマリオブラザーズ』は2020年で35周年を迎えました。
その特別タイトルとして、バトルロイヤルとなったSwitch『スーパーマリオブラザーズ35』が期間限定で配信開始されました。
配信後、さっそくプレイしてみました。
主な良かった点
- おくりあいバトル
- 戦略的に勝ちに行く
主な不満点
- 同じコースが繰り返されがち
- 観戦中はアカウント名が見えてしまう
なお、この記事はゲーム内容・解説記事をレビュー記事にリライト(再編集)したものです。
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概要
ゲーム内容 ~メインメニュー解説~
まずはメインメニューの解説からお伝えします。
35人バトル
その名の通り、オンラインで「35人でバトル」します。
詳しくはのちほど。
スペシャルバトル
期間限定で行われるバトル。
運営側が指定したコースや条件の中で対戦しますが、基本的には「35人バトル」と同じです。
コースれんしゅう
その名の通り、1人で練習することができます。
希望するコースや開始条件を決めることができます。
練習ですので、制限時間がありません。
しかし、獲得したコインはちゃんと獲得したことになっていますので、総合計コイン数に加算されます。
ステータス
▼プレイ時間
- トータルプレイ時間
- トータルプレイ回数
- 最高順位
- 最大獲得コイン
- トータルジャンプ回数
- こうらで一度に倒した数の最大数
などなどのプレイ記録を見ることができます。
▼倒した敵リスト
どの敵を何体倒したかがわかります。
▼最近の結果
プレイした順位がグラフで表示されます。
なお、「35人バトル」と「スペシャルバトル」の区別はされていません。
オプション
▼移動設定
- 十字キータイプ(初期設定)
- スティックタイプ
のいずれかから選びます。
▼ボタン設定
- ダッシュYボタン、ジャンプBボタン(初期設定)
- ダッシュBボタン、ジャンプAボタン
のいずれかから選びます。
デイリーミッション
毎日AM12時に更新されるミッション。
ミッションをクリアするとミッションに応じたコインがもらえます。
ランクとアイコン変更
ランク(Rank)とは獲得したコインに応じてランク付けされます。
ランクが上がると、ランクに応じたアイコンが開放されます。
アイコンは全部で64個です。
コインランキング
プレイ途中で「コインランキング」が開放になりました。
最大獲得コイン数を競いあうもので、開催期間ごとにランキングはリセットされます。
「35人バトル」や「スペシャルバトル」にカーソルをあてている時に「+ボタン」を押すことで見ることができます。
1位を取ったから??最大獲得コインが1000を超えたから??
ゲーム内容 ~バトルについて~
35人で競う頂点
自分を含め35人で戦います。
頂点、つまり1位になるには脱落しないこと。
脱落の条件は
- 敵に当たる
- 穴に落ちる
- 時間切れ
の3つ。
その3つにならないようにしつつ、相手が脱落すれば1位を獲得できます。
ただ、残り5人になると時間切れの警告BGMが流れ、あせらせてきます。
タイマーの減りも早くなります。
残り5人になると、焦らしてくる。(とも) #SuperMarioBros35 #NintendoSwitchOnline #NintendoSwitch pic.twitter.com/11Uc2dTYdA
— ゲーマー夫婦 みなとも (@gamelovebirds) October 1, 2020
開始する前に
希望するコースを決めることができます。
Yボタンで「おまかせ」にすることもできます。
この希望するコースはあくまで希望。
どのコースから開始するかは35人での多数決で決定されていると思われます。
また希望するコース横に書かれている数字は、そのコースをプレイした回数です。
右端にあるのは開始条件。
コインを使って「開始早々にアイテムを取った状態にするかしないか」を決めます。
時間を稼ぐ
制限時間の最初は35周年ということで、35秒に設定されています。
しかし、敵を倒すと残り時間が増えていきます。
さらに連続で倒すとボーナス時間が付くので、できるだけ連続で倒すようにしましょう。
また倒した敵や倒し方によって、加算される時間が違います。
その他としては、
- ゴールポールに触れる
(触れた高さによって時間が異なる。) - ファイアマリオになっている状態でスーパーキノコやファイアフラワーを取る
などでも時間を稼ぐことができます。
なお最大の制限時間は400秒です。
ステージと敵
ステージはお馴染み『スーパーマリオブラザーズ』。
違うのは「敵が多い」ということ。
対戦相手が倒した敵の数に応じて、敵が増えるのです。
逆にいえば、たくさん敵を倒して、対戦相手の邪魔をすれば1位のチャンスはめぐってきます。
アイテムルーレット
コインが20枚になると発動できる「アイテムルーレット」。
以下の4つの中からランダムでアイテムを手に入れることができます。
どれも手に入れた瞬間に発動します。
ルーレットは「Xボタン」で即座に止められます。
名称 | 効果 | 画像 |
スーパーキノコ | チビマリオが大きくなる (チビマリオ以外の時に取ると時間が15秒増える) |
|
ファイアフラワー | ファイアボール(火の玉)を出すことができる (ファイアマリオが取ると時間が15秒増える) |
|
スーパースター | 一定時間無敵になり、敵に当たってもミス扱いにならない | |
POWブロック | 振動が起こり、発動した瞬間に画面内にいた敵を倒す。 ファイヤーバーすらも倒す。 |
4つの作戦
対戦前、または、対戦中に攻撃の作戦を決めることができます。
左スティック(または十字キー)で個別に攻撃相手を指定することもできます。
▼ピンチねらい
ゲームオーバーになりそうな相手、つまり時間切れになっている相手を狙う作戦。
▼コインねらい
コインを多く持っている相手を狙う作戦。
▼カウンター
自分を狙っている相手に攻撃をする作戦。
▼ランダム
対戦相手をランダムに選び、攻撃をする作戦。
観戦
バトル終了後、他の対戦相手のプレイを観戦することができます。
なお、自分が観戦されている場合「目」のマークと人数が表示されます。
『スーパーマリオブラザーズ』との違い
『スーパーマリオブラザーズ35』をプレイした後、本家の『スーパーマリオブラザーズ』をやってみました。
と発見した箇所のうち、特筆すべき点をお伝えします。
敵を踏んだ時のジャンプ力
ゲーム名 | 敵を踏んだ時のジャンプ力 |
スーパーマリオブラザーズ | 低い |
スーパーマリオブラザーズ35 | 高い |
『35』の方は、敵を踏んだ時、ジャンプボタンを押しっぱなしにしていると、高く飛び上がります。
これは連続で敵を倒しやすくするためだと思います。
ファイヤーマリオで敵に当たったあと・・・
ゲーム名 | ファイヤーマリオで敵に当たったあと・・・ |
スーパーマリオブラザーズ | ちびマリオになる |
スーパーマリオブラザーズ35 | マリオになる |
『35』ではファイヤーマリオから一段階手前のマリオになります。
難易度が下がっています。
ダッシュ後・・・
ゲーム名 | ダッシュ後・・・ |
スーパーマリオブラザーズ | すべらない |
スーパーマリオブラザーズ35 | すべる |
『35』の方はダッシュ後、ちょっとすべる感覚があります。
良い点
おくりあいバトルのカオスっぷり
敵を倒す=時間を稼ぐ=対戦相手に敵を送る
ということで、敵を倒してこそ上位に勝ち上れる可能性があります。
しかし、対戦相手から送られてきた敵の面々がスゴイことに。
クッパが何体も!?
という具合。
このカオスっぷりが楽しいですし、それらを倒していくのも楽しいです。
クッパいすぎぃ!!!
カオス!(笑)
(みなと) #SuperMarioBros35 #NintendoSwitchOnline #NintendoSwitch pic.twitter.com/FgciTc2Afo— ゲーマー夫婦 みなとも (@gamelovebirds) October 8, 2020
すごいことになってますね。
戦略的プレイが楽しい
敵を倒した瞬間に対戦相手へ、その敵が送られます。
ということは、手強い敵を倒せば倒すほど、対戦相手への嫌がらせになります。
手強い敵といえば
- ゲッソー
- プクプク
- ハンマーブロス
- クッパ
- ジュゲム
といったところでしょうか。
これらの敵が思わぬ場所で待ち構えていることがあります。
しかし、これらの敵を倒せば、再び対戦相手へ送ることができます。
- どの敵を優先的に倒すか
- どうすれば倒せるか
- アイテムを使うタイミングは?
など戦略的に攻略していくのが楽しいです。
「対戦相手へのダメージもあるが、自分へのダメージもある」ということを念頭に置いてプレイしたいものです。
マッチングが早い
マッチングが早い! #SuperMarioBros35 #NintendoSwitchOnline #NintendoSwitch pic.twitter.com/OlXkIkPOuT
— ゲーマー夫婦 みなとも (@gamelovebirds) October 8, 2020
1回の対戦で35人が戦います。
その35人がそろうまで30秒ほど。
かなりマッチングが早く、とてもスムーズです。
不満点
同じコースが繰り返されがち
しばらくプレイしているとコースは開放されますが、開放されていても同じコースが繰り返されがちです。
「1-1」 → 「1-2」 → 「1-1」 → 「1-4」 → 「1-1」
という具合。
1-1や1-2は慣れているステージですし、コースも優しめなので、生き延びるチャンスではあります。
しかし簡単なコースばかりも飽きてしまいます。
やはり難しいステージも挑戦してみたくなるので、様々なコースでプレイできるとうれしかったです。
観戦中はアカウント名がわかってしまう
今作と似た、99人バトルの『テトリス99』でも観戦ができますが、アカウント名は勝負がつくまではわかりません。
しかし今作は、観戦中でもアカウント名が丸見え。
ミスをしたところまでガッツリ見られてしまいます。
勝負が決まるまで、匿名性がある方がよかったです。
ダッシュ後は、すべる
本家『スーパーマリオブラザーズ』ではすべりませんが、今作ではダッシュ後はちょっとすべります。
この「すべり」によって、難易度が上がっている気がします。
しかし、順位を決めるわけですから、ある程度の難易度を上げておかないといけないのでしょう。
何度もこの「すべり」によって敗北したので、そういう意図もあるとは思います。
けれど「すべり」がない方がプレイしやすかったです。
プレイ状況
ソフトウェア | ダウンロードソフト |
プレイ時間 | 約2時間 |
シリーズのプレイ状況(とも) ※記事作成時点 |
スーパーマリオブラザーズ(FC) スーパーマリオブラザーズ3(FC) スーパーマリオUSA(FC) NEWスーパーマリオブラザーズ(DS) NEWスーパーマリオブラザーズ Wii(Wii) NEWスーパーマリオブラザーズ2(3DS) |
総評
今作はNintendo Switch onlineの加入者限定タイトル。
しかも21年3月までの期間限定タイトル。
加入者限定、期間限定にしておくのはとても、もったいないくらい出来が良いです。
レビュー
総合評価 | |
シナリオ | ----- |
操作性 | |
システム | |
キャラクター | |
ビジュアル | |
音楽 |
夫からもちょっと言わせてくれ
慣れ親しんだ『スーパーマリオブラザーズ』が、バトルロイヤルゲームになるなんて驚きでした。
操作の挙動は少し違いますが、隠しアイテムやステージの構造は原作と一緒なので、経験者の方が若干有利なゲームです。
マッチングが早く、負けてもすぐに次を始めやすいので、止め時が分からなくなります。
同じステージばかり出るのはもう少し何とかなってほしいところですが、高ランクのプレイヤーが増えれば状況が変わる気もします。