Batman: Arkham Asylum(バットマン:アーカム・アサイラム) 感想・レビュー byみなと / 初作から完成度の高いバットマン体験

2021年10月8日

今日のレビューは、『Batman: Arkham Asylum(バットマン:アーカム・アサイラム)』です。

『バットマンアーカムシリーズ』の初作であり、「今までで最も高い評価を得たスーパーヒーローゲーム」として、ギネスに登録されている作品です。
今回は、

  • アーカム・アサイラム
  • アーカム・シティ
  • アーカム・ナイト

のアーカム三部作がセットになったダウンロード版『バットマン:アーカム・コレクション』に収録されているバージョンをプレイしました。

実はこのシリーズ(『バットマン アーカムVR』を除く)は、今作『アサイラム』以外はすべてプレイ済み。
「最初の作品を、最後にプレイした感想」となります。

主な良かった点

  • 変わらぬジョーカーの魅力
  • 完成されたゲームシステム

主な不満点

  • 奇声を上げる敵

それでは詳しく書いていきます。
プレイしたのはPS4リマスター版です。

概要

21年8月25日時点の情報です。

発売日 オリジナル版:2010年1月14日
リマスター版:2016年10月18日
発売元 ワーナー・ブラザーズ
開発元 Rocksteady Studios
ハード プレイステーション4(リマスター版)、プレイステーション3、Xboxシリーズ
ジャンル アクションアドベンチャー
プレイ人数 1人
CERO C(15才以上対象)
通常価格(税込) 【リターントゥアーカム】
パッケージ版 6,578円・ダウンロード版 6,028円
【アーカム・コレクション】
ダウンロード版 7,920円
公式サイト バットマン:リターン・トゥ・アーカム(ワーナー公式サイト)
画像の出典 画像は全て、ハード本体のスクリーンショット機能で撮影したもの
権利表記 TM & © WBEI. TM & © DC COMICS.

 

 

ゲーム内容

『バットマン:アーカム・アサイラム』は、DCコミックのヒーロー・バットマンを操作し、ヴィラン(悪役)たちからアーカムアサイラム(精神病院)を開放することが目的です。

次作(『アーカム・シティ』)以降のようなオープンワールドゲームではなく、区切られたエリアを行き来して攻略していきます。
ストーリー進行で増えるガジェットを使うことで、行けなかったエリアや取れなかったアイテムも取れるようになります。

3D作品ではありますが、メトロイドヴァニア に近いゲームデザインとも言えます。

 

コンバットとプレデター

バットマンのバトルは大きく分けて、

複数の敵集団を殴り倒す「コンバット」と、武装した敵集団をこっそり倒す「プレデター」の2種類です。

コンバットは基本的には「□」と「△」だけで戦うことができ、簡単操作でスムーズな肉弾戦ができます。

大量に敵がいても、複数人が同時に襲い掛かってくるわけではありません。
見た目よりずっと戦闘の難易度は低いです。

 

プレデターはいわゆる「ステルス戦」で、武装した敵を1人ずつ静かに倒していきます。

バットマンは部屋の上部にある足場に乗れるので、そこから部屋を見渡して敵を見定めるのが基本戦略です。

後のシリーズ作品に比べると取れる手段は少ないですが、コンバットもプレデターも基本システムはこの段階で完成されています。

「痕跡を追跡する」とった探偵的要素も、少しですがあります。

 

リドラーチャレンジ

ゲーム内収集要素として、「リドラーチャレンジ」というものが用意されています。

  • エリアに隠されたリドラートロフィーを拾う
  • 特定のオブジェクトをスキャンする
  • インタビューテープなどの資料を集める
  • ジョーカーのおもちゃ(歯)を破壊する

といったチャレンジです。

これもまたシリーズ恒例要素。
ただし、「ガジェットを使ったパズル要素」みたいなものはありません。

 

 

良い点

変わらぬジョーカーの魅力

バットマンの宿敵、ジョーカー。

今回もそのエキセントリックなヴィランっぷりを堪能できます。

というか今作が一作目ですので、今後もキャラクターがブレてないってことですね。
もちろん漫画原作があるのでそこに沿ったキャラクター性なのですが、声優のマーク・ハミルさんの演技もあいまって、完璧で最高のジョーカーが楽しめます。

 

完成されたゲームシステム

  • コンバット
  • プレデター
  • リドラーチャレンジ

など、シリーズの根幹をなすシステムは今作の時点でしっかり完成されていました。

さすがに後作のようなバリエーションの豊かさはありませんが、とにかくカッコよく、遊びがいのある「バットマン体験」を味わえます。

クリア時間は20時間ほどなので、比較的手軽に濃密なゲームができる点も良いですね。
リドラーはむしろ小難しいパズルがない分、今作の方が楽しめるかも?

 

キャラクターの丁寧な掘り下げ

登場ヴィランは多くはありませんが、インタビューテープによって、その人となりがよくわかるようになっています。

どのヴィランもその狂気性や個性が強いですし、インタビューテープはフルボイス。
なかなか聞きごたえのあるインタビューテープです。

インタビューテープ以外にも、登場していないヴィランの存在を匂わせるオブジェクトなどもあります。
『バットマン』の世界をおさらいするのにも、ちょうど良い作品です。

 

 

不満点

奇声を上げる敵

ゲームをある程度進めると、屋外に奇声を上げながら迫ってくる敵が発生するようになります。

特に強いわけではありませんが、奇声に驚きますし不気味だしで、苦手です。
この要素は必要でしょうか。

 

 

プレイ状況

ソフトウェア ダウンロード版
プレイ時間 約21時間
シリーズのプレイ状況(みなと
※記事作成時点
Batman: Arkham City(PS3)
Batman: Arkham Origins(PS3)
Batman: Arkham Origins BLACKGATE(PS VITA)
Batman: Arkham Knight(PS4)
トロフィー 状況(記事作成時現在) 72%
トロコン 難易度 かなり難しい

 

 

『Batman: Arkham Asylum』の総合評価・レビュー

さすがに後作に比べるとできないことも多く、物足りなさは感じます。
グラップリングで空を飛べないのは、かなり残念。
ヴィランも少ないですし。

ただ、それは今作が1作目ですので、当然のこと。

むしろ1作目からシリーズの魅力的なシステムが、ほぼそろっているのはスゴイと思いました。
キャラクターゲームとして最高評価を得られたのも、うなずけます。

今回はHDリマスターでしたので、画質的にも十分なキレイさでした。

 

レビュー

総合評価
シナリオ
操作性
システム
キャラクター
ビジュアル
音楽

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  • B!

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