今作は「コースをクリアするタイプ」ではなく「ステージを探索するタイプ」。
個人的にも思い入れの強い、ニンテンドウ64『スーパーマリオ 64』と同タイプのゲームタイプということで、非常に楽しみにしていました。
今作は、その期待を大きく上回りました!
「3Dマリオはとっつきにくい」と思っている方にこそ、遊んでもらいたい傑作です。
主な良かった点
- 誰でも簡単に遊べる3Dマリオ
- 探索が楽しすぎる
- アイデアの塊・キャプチャー
主な不満点
- Joy-Conの振り操作
- 扱いが寂しい国がある
それでは、それぞれ詳しく書いていきます。
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目次
概要
ゲーム内容
ゲーム内容はこちらの記事にまとめてあります
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スーパーマリオ オデッセイ ゲーム内容・解説
Nintendo Switch用3D箱庭アクションゲーム『スーパーマリオ オデッセイ』。ゲーム内容を解説します。CERO「B」についても触れています。
良い点
誰でも簡単に遊べる3Dマリオ
- 気持ちよく動く、簡単アクション
- 動画込みで、わかりやすいアクションガイド
- 高所からの落下のダメージなし
- 落とし穴でもペナルティは低い
- クリアに必要なパワームーン数が良心的
- 「おたすけモード」でアクションが苦手な人も安心
などなど、今作はどんな人でも気軽に遊べる要素がもりだくさんです。
スイッチ用ということもあり、家でも出先でも遊べる点も大きいです。
「3Dマリオは苦手」という人もいると思いますが、十分なフォローをされています。
特に、クリアのために集めるパワームーンは、「アクションテクニックを要するものを無理に取らなくても達成可能な数」です。
探索が楽しすぎる
今作は「探索」が醍醐味。
隅々にまで仕掛けや収集アイテム、ネタが仕込まれています。
ご当地アイテムを購入するのに必要な「ローカルコイン」は、ヒントも少なく集めがいがあります。
パワームーンも、取得したらその場で「取得演出」が流れるだけなので、ずっと探索を続けられます。(グランドムーンを取った時だけは、スタート地点に戻りますが)
今作で新たに加わった「帽子アクション」は、使いこなすとかなり行動の幅が広がり、多少無茶なショートカットも実現できます。
やり方次第で探索の自由度がドンドン高まります。
アイデアの塊・キャプチャー
特定のキャラクターや敵、オブジェクトに帽子を投げると、それに乗り移り操作できるようになる「キャプチャー」。
今作の目玉要素の1つですが、そのアイデアの宝庫っぷりに驚きました。
キャプチャーした相手により、その操作方法もさまざまです。
今まで倒す対象だった敵キャラも、キャプチャーすることで攻略のカギになったりします。
敵の見方が変わりますね。

キャプチャーは攻略に必須なものもありますが、アクションテクニックで切り抜けることも可能な作りになっていますので、攻略の自由度も損なわれていません。
難度はとっても増しますが。
音楽が素晴らしい
今作の主題歌でもある「Jump Up,Super Star!」。
マリオシリーズでは初となる、ボーカル曲です。
この歌が流れるタイミングも演出も最高ですが、その他にも良曲がもりだくさんです。
特にお気に入りは、
- ダイナフォーの曲
- スチームガーデンの曲
- ニュードンクシティーの曲
- クッパ城の曲
- ラストの、あのキャプチャー時の曲

子どもたちと歌う定番曲になりました。
その他の良い点
- 熱いクライマックス
- 旅行ガイド風のマップ
- 旗へのワープ
- おみやげ
- 着替え要素
- スナップショットモード
- 多くのミニゲーム
などなど・・・。

不満点
Joy-Conの振り操作
公式では、今作の操作方法は「Joy-Conの両手持ち」を推奨しています。
これは「帽子投げ」を振り操作でおこなえるからです。
確かに直感的にできるのは楽しいのですが、問題は「振り操作でなければできないアクションがある」という点です。
具体的には、
- 投げた帽子の軌道修正
- 回転投げ
- 下投げ
- 上投げ
ちょっとトリッキーな操作をしたい時には重宝しますし、軌道修正は結構便利です。
それが降り操作でしかできないのは、不親切に感じました。

扱いが寂しい国がある
バリエーション豊かな国をめぐる今作ですが、いくつか扱いが寂しい国があります。
ストーリー上、少しだけ訪れて、その後はほとんど来る機会がない・・・。
一応パワームーンは用意されていますが、その数も少なくローカルコインも店もない。
とある国は、マリオでは珍しい「ダークファンタジー風」の国なので、もっとガッツリ冒険したかっただけに、残念でした。
天候や時間を自由に変化させたい
ボスを倒したり、問題を解決することで、その国全体の状態が変化することがあります。
そうすると変化前の状態には、もう戻れません。
例えば、夜のアッチーニャ。
国によっては、もう一度そのイベントが体験できたり、ダンジョン内で再現したりしていますが、基本的にはその時だけの要素です。
これは、ちょっともったいないと感じました。
イベント中は仕方ないと思いますが、クリア後の国なら「天候や時間の変更」をしたかったです。

プレイ状況
ソフトウェア | パッケージ版 |
プレイ時間 | 約25時間 |
所持しているサウンドトラック | スーパーマリオ オデッセイ オリジナルサウンドトラック |
シリーズのプレイ状況(みなと) ※「3Dマリオ」とスピンオフに限定 ※記事作成時点 |
スーパーマリオ64(N64) スーパーマリオ64DS(DS) スーパーマリオギャラクシー2(Wii) スーパーマリオ 3Dランド(3DS) スーパーマリオ 3Dワールド(WiiU) |
総評
「マンネリ」とまで言われたマリオ。
今作では、それを思いっきり壊しにきました。
初めてとは思えないほど完成度の高い新要素「キャプチャー」。
今作だけで終わるのは惜しいですし、もう一作くらい「キャプチャー」を使ったマリオが出ても良いと思います。

もちろん個人差はありますが、通例を壊しながらも万人が楽しめる作品になっています。
このあたりは、さすがです。
Nintendo Switchを持っているなら大変オススメですし、今作のために本体を買っても、きっと損はしないかと思います。
レビュー
総合評価 | |
シナリオ | |
操作性 | |
システム | |
キャラクター | |
ビジュアル | |
音楽 |