評価:4
アンデルセンの創作童話『パンをふんだ娘(Pigen, som traadte paa Brødet)』がゲーム化。
その名も『Creepy Tale:Ingrid Penance(クリーピーテイル:イングリッドの罪滅ぼし)』。
ワガママな少女・イングリッドを操作し、なぞ解きをしながら地獄からの脱出を試みます。
この童話はNHK教育テレビの番組『にんぎょうげき』または『こどもにんぎょう劇場』などで何度も放送されました。
影絵のようなアニメーションで作られ、アニメーションの不気味さや主題歌の怖さに「トラウマもの」として有名になりました。

子どもの頃に番組を視聴。
今でも主題歌を歌えるくらい、衝撃を受けた作品です。
それがゲーム化。
「やるしかない!」と購入し、クリアしましたので、レビュー記事をお届けします。

ちなみに『Creepy Tale』シリーズとしては今作が3作目。
『Creepy Tale3』の方が馴染みがあるかもしれません。
なお、童話をゲーム化しているのが『Creepy Tale』シリーズなので、物語の繋がりはありません。
主な良かった点
- よく作られた、なぞ解きがおもしろい
- 不気味さが良く出たグラフィックやデザイン
主な不満点
- 物を拾える範囲が狭い
- 拾えるアイテムに「手のマーク」がつかない物がある

それでは詳しく書いていきます。
プレイしたのはSwitch版です。
なぞ解きに関してのネタバレなしです。
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目次
概要
ゲーム内容
ゲームは章仕立てで進んでいきます。
なぞ解き
なぞ解きをしながら進行していきます。
解決方法がいくつか用意されている場合もあります。
より良い選択肢で解決していきます。

善行と悪行
右手が良い行いをした善行の数、左手が悪い行いをした悪行の数です。
初期はどちらも5つです。

マルチエンディング
調べたところによると、エンディングは3つ。
善行と悪行の数によって、エンディングが変わります。

これでノーマルエンドでした。
選択肢
選択肢が出ることがあります。
左右どちらかの本のページを破ります。
けっこうな暴力シーンあり
今作の対象年齢は16歳以上となっています。
理由の記載では「激しい暴力」とあります。
「暴力」と聞くと「殴る蹴る」を想像しがちですが、今作には「殺害シーン」があります。
小さなお子様向けではありません。
設定と操作方法
良い点
よく作られた、なぞ解きがおもしろい
難しめではあるのですが、とても良く作られたなぞ解きで、夢中になってプレイしました。
基本的にアイテムを得るために行動し、そのアイテムを使って行動する、という感じです。
「このアイテムはここで使うの?」という意外性もあり、楽しめました。

不気味さが良く出たグラフィックやデザイン
暗めで、アニメ調のグラフィック。
悪魔の類が登場しますが、どの悪魔も不気味さ満点です。

イングリッドのキャラクター性がよくわかる演出
ワガママ少女・イングリッド。
自分勝手で、上から目線で「イヤなやつ」なのです。
しかし、「ふん!」という言い方や、ドアを蹴って開けるなど、イングリッドのキャラクター性がとてもよくわかる演出が気に入りました。

不満点
物を拾える範囲が狭い
アイテムが足りず、行ったり来たり。
どこを探しても見つからず・・・と思ったら普通に落ちていたという。
実は物を拾える範囲が狭く、ピンポイントで移動しないと「手のマーク」が出ません。
奥行きも少しあるので、拾いそこないがないか入念に見たり、歩かないといけません。

拾えるアイテムに「手のマーク」がつかない物がある
基本的に拾えるアイテムは「手のマーク」がつきます。
なので、アイテムがあることがすぐにわかるのですが、物によっては「手のマーク」がつきません。

まぁ、バグなのかもしれませんが。
気になった点
携帯モードだと上下左右が暗い
Switchを手持ちでプレイしていたのですが、Switchの本体設定で一番明るくしても、上下左右が暗めです。
おかげで「なぜか進めないと思っていたら、穴だった」ということがありました。
テレビ画面でプレイすると気にならなかったので、テレビ画面の方が見やすいと思います。
プレイ状況
ソフトウェア | ダウンロード |
プレイ時間 | 約7時間 |
『Creepy Tale:Ingrid Penance』の総合評価・レビュー
『パンを踏んだ娘』のゲーム化ということと、海外製インディーということで、そこまで期待しないでプレイを開始しました。
しかし、どんどんのめり込んでいきました。
ストーリーもしっかりしていますし、なぞ解きもおもしろい。
期待以上の出来でした。

NHK教育の影絵風アニメのストーリーしか知らないので。
レビュー
総合評価 | |
シナリオ | |
操作性 | |
システム | |
キャラクター | |
ビジュアル | |
音楽 |
夫からもちょっと言わせてくれ
妻のクリア後にプレイ。
この手の海外インディーゲームは駄作も多いのですが、意外にも完成度が高く、楽しめました。

まぁ、翻訳はちょっと怪しいですが。
不気味なキャラクターだらけですが、どこか愛嬌があり可愛らしく見えるものもいて、気分が悪くなるほどではありませんでした。

ですが、中学生くらいならプレイしてみても良いかもしれません。
なにより、教訓にもなりますしね。
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