『いけにえと雪のセツナ』や『LOST SPHEAR』を生み出した「Tokyo RPG Factory」の新作。
アクションRPG『鬼ノ哭ク邦』の体験版が、19年7月23日に配信されました。
PS4とNintendo Switchで配信されています。
ゲーム内容の簡単な解説と、感想・レビューいってみます。
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目次
概要
ゲーム内容
難易度
難易度は、
- カジュアル
- ノーマル
- マニアック
が用意されています。
ストーリーの変化はないようです。
「マニアック」の場合は、アイテムのドロップ率が高くなります。
セーブデータ引き継ぎ
体験版のセーブデータは、製品版に引き継ぎ可能です。
現シ世(うつしよ)と幽リ世(かくりよ)
今作の大きな特徴として、「現シ世(うつしよ)と幽リ世(かくりよ)」の切り替えができます。
切り替えが解禁されている場所ならボタン一つで切り替え可能です。
それぞれ出現する敵や、宝箱の有無など変化があります。
現シ世でしか壊せないもの。
幽リ世でしか進行しないイベント。
など、切り替えながら攻略することになります。
鬼ビ人(おにびと)
今作の、もう一つの特徴である「鬼ビ人(おにびと)」。
主人公・カガチは、鬼ビ人を憑依させて戦います。
鬼ビ人は4体までセットすることができ、「Rスティック」を傾け続けることでリアルタイムに切り替えます。
憑依させている鬼ビ人によって能力が異なり、
- 攻撃方法(武器)
- 必殺技
- アクションボタンによる動作の種類
などが変化するようです。
鬼ビ人は成長させることができ、新たな技の習得や、その鬼ビ人のエピソードを聞くこともできます。
バトルモード
ストーリーモードでは鬼ビ人は2体までしか登場しませんが、4体編成でのバトルを体験できる「バトルモード」が収録されています。
敵をひたすら倒して進み、ボス戦。
という構成です。
技も豊富に用意されている状態ですので、本編の体験版を終了してから、触ってみましょう。
感想・気になった点
考えさせられる「死生観」
今作は「輪廻転生」に重きを置いた死生観です。
主人公の役割である「逝ク人守リ(いくともり)」は、死者に寄りそい未練をなくし、きちんと輪廻転生できるよう手助けするのが使命。
そのため、今作のストーリーは常に「死」や「命」というテーマが絡んできそうです。
出だしからヘビーなエピソードもありますし、決して明るい話ではありませんが、「考えさせられる死生観」ではあると思います。
少なくとも「怖い」や「キツイ」という感想より、「無関係ではない」という気持ちになりました。
先のストーリーが気になります。
デフォルメされながらも丁寧なグラフィック
キャラクターイラストは、かなり美麗で好みでした。
ゲームキャラクターとしての3Dモデリングは、デフォルメされながらも丁寧で表情も良く、好感触です。
和風ではない
タイトルや固有名詞から勝手に「和風のゲーム」だと思っていましたが、思っていたよりファンタジー世界寄りの作品でした。
『討鬼伝』や『俺の屍を越えてゆけ』とは、別の雰囲気の作品です。
アクションは遅め
フィールドを探索し、出現する敵をその場でザクザク倒すタイプの、バトルアクションです。
移動や攻撃スピードは遅めで、敵は多めに登場します。
鬼ビ人の種類や成長具合によって印象が変わるかもしれませんが、体験版の時点では、
と感じました。
鬼ビ人の切り替えも瞬時にとは行かず、アクションボタンによる行動もポンとは出ません。
アクションの爽快感は低めです。
個人的な希望としては、
- 鬼ビ人アクションは、全て瞬時に出てほしい
- 高速で走ってほしい
- 鬼ビ人切り替えを瞬時に。もしくは「切り替え攻撃」みたいなスキを減らす手段がほしい
- 攻撃はある程度敵を追尾してほしい
その他 気に入った点
- 町での「会話可能な人物」がわかりやすい
- 町のワープポイントが複数用意されている
- ワールドマップから町に入った時、任意のワープポイントに飛べる
- 宝箱は近づくだけで自動で開き、アイテムは触れるだけで自動でひろう
気になった点
- カーソルを端まで動かした後、先頭に戻らない
- 右上のポップアップが小さい
- 癒し香の所持上限が少なく、宝箱から出ても拾えない。宝箱には他の物を入れてほしい
- 樽や箱を壊すメリットが分からない
- ワールドマップから町やダンジョンに入る時、マーカーではなく四角い画像を選択しないと入れない
体験版プレイ状況
プレイ時間 ※記事作成時点 |
約4時間 |
まとめ
キャラクターデザイン、世界設定、ストーリー。
気に入ったところは多く、続きを見てみたい気持ちはあります。
- 生と死の世界を切り替えながら攻略する
- 憑依している鬼ビ人を切り替えることで、戦闘スタイルがガラッと変わる
など、魅力的な要素はあります。
ただ、「アクションRPG」として見ると、少し至らない部分があると感じました。
ゲーム全体の感触は思っていたより悪くなかったので、惜しいところです。