評価:4
今日のレビューは、『トライン4:ザ・ナイトメア プリンス(Trine 4: The Nightmare Prince)』です。
『Trine』シリーズの4作目ですが、過去作の物語が重要にはならないので今作からプレイしても問題はありません。
3人の主人公は、シリーズ共通のようです。
主な良かった点
- ちょうどよい謎解き
- 美しいグラフィック
- 収集要素を集めやすい
主な不満点
- バトルはつまらない
- いまいち感情移入できない物語

プレイしたのはSwitch版です。
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目次
概要
画像はクリックすると拡大します。
ゲーム内容
今作は2D横スクロールの謎解きアクションアドベンチャーです。
「トラインの英雄」と呼ばれる3人の主人公を切り替えながら、悪夢に囚われたセリウス王子を救うのが目的になります。
マルチプレイ対応ですが、1人でも問題なく最後まで攻略することができます。
難易度・キーコンフィグ
難易度は「イージー」と「ノーマル」から選べます。
パズルは解けずに待っていると、ヒントが出る仕様にもできます。
ヒントの表示は「2分後」「6分後」「表示しない」から選べます。
また、今作はキーコンフィグが可能なので、好きなボタン配置にして楽しむことができます。
トラインの英雄
各主人公の主な能力を書いていきます。
魔導士:アマデウス
- 「オブジェクト召喚」でブロックなどを生成できる
- 召喚できるオブジェクトの数や種類は、ゲーム進行で増える
- 召喚したオブジェクトや、置いてある樽などを浮遊させ好きな場所に置ける
騎士:ポンティアス
- 突進やヒップドロップができる
- 盾を使って水や光を反射させる
- 剣を使ってワイヤーを切ったりブロックを壊したりできる
盗賊:ゾヤ
- ブロックや金具などにワイヤーをひっかけられる
- ワイヤーを使って登ることも、ワイヤーの上を歩くことも可能
- 弓を使って遠距離攻撃をしたり、物を凍らせたり燃やしたりできる
収集要素
道中では「手紙」「宝物」「小物」といった収集要素があります。
どれも隠し部屋に置いてあり、メインルートよりも難しめのパズルを解く必要があります。
ただし、メインストーリーをクリアするだけなら集める必要はありません。
また、「アップグレードEXP」という赤い物体も収集要素の一種です。
道中にもありますし、隠し部屋にもあります。
集めることでキャラクターの能力を増やすことができるので、集めておくと攻略が楽になります。
CERO(対象年齢)に関して
今作の CERO (対象年齢区分)はB(12歳以上対象)となっています。
IARCでも12歳以上対象です。
区分のカテゴリーは「暴力」とあります。
ですがゲーム内での暴力描写は、「モンスターと戦う」程度です。

ご参考までに。
良い点
ちょうどよい謎解き
3人のキャラクターを切り替えながら、パズルを解く。
これが非常にうまくできていて、謎解きはとても楽しかったです。
ブロックや水の動きは物理演算でプログラムされているらしく、「正しくきっちり操作しなくても、条件さえ満たせばOK」という感じで、良い具合に融通がきいていました。

歯ごたえのあるパズルも多く、解いた時の達成感を味わうことができました。
美しいグラフィック
絵画のようなグラフィックは、大変凝っていて美しかったです。
特に動植物などの自然の表現は秀逸で、ロケーションもバリエーション豊かでした。
収集要素を集めやすい
ステージセレクト画面では、そのステージで何を取っていないのかがすぐにわかるようになっています。
「アップグレードEXP」に関しては、どのチェックポイントで取れば良いのかもわかります。
クリアした場所であれば、任意のチェックポイントから再開することもできます。
さらに、ゲーム後半で入手した能力でも使用可能なので、初見時には諦めたパズルも解きやすくなります。
これほど親切でわかりやすいシステムを導入しているパズルゲームは、あまり多くない印象です。

「現時点では解けない」というものはありません。
不満点
バトルはつまらない
道中何度かある強制戦闘は、特に面白味は感じませんでした。
攻撃に爽快感がありませんし、敵の攻撃もみづらく、よくわからないまま倒れることも。
さいわいキャラクターは倒れても交代可能で、交代中に復活していくので、よほど連続でやられない限りは残機無限のようなものです。
バトルの難易度自体は高くありません。

いまいち感情移入できない物語
魔力が強く、制御できずに悪夢を暴走させてしまう王子。
その王子を保護するために冒険する英雄たち。
という構図の物語ですが、王子は身勝手で英雄たちはお人好し。
いまひとつ感情移入できない物語でした。

まぁ、「謎解きアクションアドベンチャー」という点を楽しむ分には、まったく問題のない要素ではあります。
気になった点
バタくさいキャラクター
キャラクターは表情豊かで個性がありますが、あまり日本人受けしない、いわゆる「バタくさい」キャラクターデザインです。
キャラクターデザインが重要な作品ではありませんが、苦手な方は苦手かと。
プレイ状況
ソフトウェア | ダウンロード版 |
プレイ時間 | 16時間30分 |
シリーズのプレイ状況(みなと) ※記事作成時点 |
なし |
『トライン4:ザ・ナイトメア プリンス』の総合評価・レビュー
「三人寄れば文殊の知恵」を体現したようなゲームデザインで、ほどよく頭を使い心地よい達成感を味わえる作品でした。
ちなみに、今作はマルチプレイに対応しています。
1人でも問題なく解けるパズルですが、複数人でプレイするとグッと難易度が下がります。
友人や家族で知恵を出しながら解くのも、楽しいですよ。
レビュー
総合評価 | |
シナリオ | |
操作性 | |
システム | |
キャラクター | |
ビジュアル | |
音楽 |