評価:4
今日のレビューは『アフターイメージ』です。
上海のインディーデベロッパー「Aurogon」が贈る メトロイドヴァニア で、2D横スクロールのアクションアドベンチャーです。
主な良かった点
- 美麗グラフィック
- 大ボリューム
- 達成感がある
主な不満点
- ストーリーが意味不明
- 順路がわかりづらい

プレイしたのはSwitch版です。
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目次
概要
ゲーム内容
『アフターイメージ』は、横スクロールのアクションアドベンチャーです。
主人公は「ライネ」という女性で、死んでも復活できる特殊能力を持っています。
ステージ攻略型ではなく、全体が大きなマップになっています。
移動能力を獲得することで行けなかったところに行けるようになり、探索範囲が広がるタイプです。
アフターイメージ
今作では、空中ダッシュや二弾ジャンプなどの新たな移動能力を「アフターイメージ」と言います。
ボス戦後などに入手し、獲得後は常に効果を使えるようになります。
付け外しできる自動効果の能力も「アフターイメージ」で、こちらは装備上限があります。
特定のアイテムを入手すると上限が増えます。
デスペナルティ
道中で倒れると、貯めている経験値をその場に落とし、セーブポイントで復活します。
再度同じ場所に行けば落とした経験値はすべて回収できますが、その前に倒れてしまうと失われます。

違いは、一定の経験値が貯まれば自動的にレベルアップすること。

キーコンフィグ
今作はキーコンフィグが可能です。
使いやすいボタン配置に変更ができます。
怪物図鑑
戦った敵は怪物図鑑(モンスター図鑑)に登録され、メニューから閲覧ができます。
落とすアイテムは画像で表示されます。

敵のレベルが適正レベルでもあります。
良い点
美麗グラフィック
今作のグラフィックは、非常にキレイでした。
「水」をモチーフにした舞台そのものが美しく、森や溶岩などロケーションもさまざまで、丁寧なグラフィックを楽しめました。
一部ではありますが、逆光で表現するシーンなどもあり、全体的に表現力は高く感じました。
大ボリューム
冒険の舞台である「庭園」は、かなりの広さを誇ります。
しかもマルチエンドで、さまざまなルートが用意されています。

それでもまだ取っていないアイテムや見つけていない部屋などもあり、エンディングもコンプできていません。
そのくらい、大ボリュームでした。
達成感がある
ボスは歯ごたえがあるものが多く、かなり苦戦しました。
ですが、攻撃パターンを覚えればちゃんと勝てる作りで、何度も挑戦して突破できた時は達成感を得られます。

最終的にはかなり移動の自由度が上がり、快適に探索できるようになります。
パッケージ版特典が豪華
パッケージ版には、「デジタルサウンドトラック」と「デジタルアートワーク」が特典として付いています。
パッケージにダウンロード用のコードが封入されており、特設サイトでダウンロードできます。
サントラはWAVファイルで、アートワークはPDFです。

サントラは54曲。
アートワークは96枚。
ダウンロード版とパッケージ版の差額は770円です。
この内容でこの値段は、かなりお得です。

その他の良い点
- ライネが良いコ
- メインキャラクターの声の演技が素晴らしい
- 料理で能力の底上げができる
不満点
ストーリーが意味不明
ストーリーは終始、意味がよくわかりませんでした。
最後までプレイし、なんとなくわかりかける。
という程度で、チンプンカンプンでした。

ほぼフルボイスで声優さんがしっかりしゃべっているのに、このわかりづらさは逆にスゴイ。
最初から固有名詞がモリモリで、一度に大量の文章が出てくるのも、理解を妨げる要因かと思います。
途中から読む気をなくしました・・・。
順路がわかりづらい
攻略順序など自由度はかなりあり、ある程度の移動能力があれば想定外に進めてしまえます。

全然勝てない。
と思ったら、先に攻略すべき場所を2つくらいすっ飛ばしていました。
自由なのは良いですが、「推奨の順路」というのがもっとわかりやすくなると良かったです。
NPCイベントを追えない
今作には多数の NPC がいて、イベントも多数用意されています。
中には話しかけることで次の場所に移動し、順々に話しかけることでクリアできるイベントもあります。

メインの攻略順にNPCがいればまだ良いのですが、すでに攻略済みの場所などに移動されると、もうわかりません。
地図にも表示されないので、進めたかったらすみずみまで歩き直す必要があります。
マップに出る情報が少ない
地図に出る情報が少なく、お店の場所すら出ません。
アドバイスとしては、「気になる所すべてにマーカーを置いた方がよい」です。
お店はもちろん、「後で行けるようになりそうな道」や「ボス部屋」などをマークしておくと、後日再挑戦する時に迷わずにすみます。

とにかくマーカーを置きましょう。
気になった点
一部の声優
メインで演じられている方は良いのですが、他のキャラクターの何人かは、極端に下手な人が演じられていました。

動作が不安定なところがある
アップデートで改善された部分も多いですが、
- エラー落ち
- カクつき
- 読み込み直し
といった不具合も起き、動作はちょっと不安定に感じました。
カクつき(処理落ち)は頻繁に起こり、場合によってはカクついているスキに攻撃を受けてしまうこともあります。
ボス戦ではカクつきは発生しませんでした。
読み込み直しはエリア間を高速で移動している時になりやすく、突然画面に「アフターイメージ」と書かれ、数秒ゲームが停止する現象です。

その辺りもご注意を。
プレイ状況
ソフトウェア | パッケージ版 |
プレイ時間 | 約40時間 |
購入した追加コンテンツ | パッケージ版特典: デジタルアートブック デジタルサウンドトラック |
『アフターイメージ』の総合評価・レビュー
美しいグラフィックに加え、達成感を感じるバトルや探索は気に入りました。
ただ、ゲームシステムにおいて説明不足だったり、ストーリーがユーザー置いてけぼりだったり。
無視できない不満も大きい作品でした。
「ストーリーは理解する必要なし」というスタンスなら、かなり楽しめる作品だと思いました。
レビュー
総合評価 | |
シナリオ | |
操作性 | |
システム | |
キャラクター | |
ビジュアル | |
音楽 |
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