19年8月30日。
プラチナゲームズの完全新作『アストラルチェイン』が発売されました。
近未来を舞台にした、SFアクションです。
このたびストーリークリアまでプレイしたので、感想・レビューをお伝えします。
ストーリー上のネタバレは極力抑えていきます。
お気に入りの作品です。
発売直後に書いたファーストレビューを改編してお届けします。
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目次
概要
ゲーム内容
世界観
『ASTRAL CHAIN(アストラルチェイン)』は、異世界からの脅威により人類滅亡の危機に直面した近未来が舞台です。
「アーク」と呼ばれる巨大な人工島に生き残りの人類が集まり、生活しています。
異世界からの脅威「キメラ」に対抗するため、人類は持てる科学技術を結集させキメラを用いた「レギオン」という生体兵器を生み出します。
主人公と、その双子のアキラがレギオンを扱う警察部隊・ネウロンに配属されたところから話が始まります。
基本システム
『ASTRAL CHAIN(アストラルチェイン)』は、章(FILE)ごとに構成されたアクションゲームです。
基本的には「拠点で準備」→「現場で捜査・戦闘」→「事件解決・リザルト」という流れ。
ストーリーを進めることで、さまざまな要素が解禁されていきます。
▼主人公設定
- 性別
- 名前
- 髪型
- 目の色
- 肌の色
を設定できます。
主人公は基本的にはしゃべりません。
主人公に設定しなかった方の性別が「アキラ」となり、物語に登場します。
アキラは、かなりしゃべります。
性別以外は、拠点のロッカールームで後からでも変更可能です。
性別を変えたい場合は、「PC」→「ファイルセレクト」→「FILE 01 急行」で再プレイすると変えられます。
名前も、条件を満たすと変えられるようになります。
▼難易度
- 守護
- 有利
- 拮抗
の3つの難易度から選択可能です。
クリア済みの章(FILE)であれば、「極限」という難易度で再プレイすることができます。
「守護」と「有利」の場合「守護モード」という、いわゆる「お助けモード」を設定することができます。
アクションが苦手でも、簡単に戦うことが可能です。
▼セーブ
オートセーブです。
拠点のPCでのみ、手動セーブできます。
セーブスロットは、1アカウント2スロットです。
▼さまざまな設定
- 会話自動送りのパターン
- カメラの反転・速度
- 4プリセットから選べるキーコンフィグ
- BGMとボイスの音声設定
- メニューの色
- 画面表示の個別ON / OFF
などなど、設定できる項目は多岐にわたります。
▼2人プレイ
おすそわけプレイでのみ、2人プレイが可能です。
片方が主人公を、片方がレギオンを操作します。
▼オーダー
ゲームの進行度や、ゲーム中の行動に対する実績が獲得できます。
今作では「オーダー」といい、獲得したオーダーによってアイテム等をもらえます。
レギオン
今作の肝であり、捜査でも戦闘でも大活躍するレギオン。
その特性を簡単にまとめますと・・・。
- 「呼び出しボタン(プリセットにより異なる)」で召喚、オートで攻撃してくれる
- 出し続けていたり、一定のダメージを受けると、一定時間召喚できなくなる
- 「呼び出しボタン」と同じボタンで、敵へ突撃させたり引き寄せたりできる
- 戦闘中に主人公の腕(レガトゥス)が光ったタイミングで「呼び出しボタン」を押すと、レギオンとの協力攻撃「シンクアタック」が発動する
- 「呼び出しボタン」を押したまま右スティックで、レギオンを自由に移動させることができる
- 自由移動を使うことで、アストラルチェインを使ったアクションに派生
- 自由移動は、エリア内の探索や聴取でも活躍する
- レギオンは5タイプあり、特定のレギオンでのみできるアクションがある
- レギオンタイプは切り替え可能
- レギオンはタイプごとに育成でき、新たなスキルや追加能力を装備させることができる
アイリス
「+ボタン」を押すことで、「アイリス」が起動。
調べられるオブジェクトや、人物、ミッションマーカーなどがハイライトされます。
人物を見た場合、その人のパーソナルデータが表示されます。
このデータの詳細は、プレイヤーのランクが上がると解禁されます。
事件現場をアイリスで見れば、過去の映像や捜査対象も可視化。
敵をアイリスで見れば残りの体力も可視化され、アイリスを切っても表示されます。
両方のいいとこどりかも。
2周目・クリア後要素【19年9月10日追記】
今作では、エンディング後に追加ミッションをプレイすることができます。
追加ミッションの難易度や所持品はミッションごとに固定になります。
基本的には「拮抗」以上の難易度です。
クリアすると報酬が手に入り、新しいミッションが追加されます。
また、今作にはいわゆる「2周目」はありません。
しかし、PCを調べて「ファイルセレクト」をすることで、クリア後の章を現在の成長度で再プレイすることが可能です。
最初に攻略した時点では持っていないレギオンを使って仕掛けを解くこともできます。
「FILE 01 急行」を再プレイすることで、性別を変えることも可能です。
良い点
演出が超カッコいい
まずプレイして驚いたのは、バイクシーン。
ムービーシーンから自然に操作できる状態に移行、スタッフクレジットを表示したままバイクでの戦闘が進行。
めちゃくちゃカッコいい。
ムービーシーンも、ストップモーションやスローモーションを効果的に使用して表現しています。
すごく「ヒーロー」っぽい演出です。
熱くなりますし、鳥肌立ちまくりました。
戦闘がね、本当にカッコよすぎなんですよ。
そんなに難しい操作しなくてもコレですからね・・・(みなと) #ASTRALCHAIN #アストラルチェイン #NintendoSwitch pic.twitter.com/dLWeGKjX5C— ゲーマー夫婦 みなとも (@gamelovebirds) September 1, 2019
バトル演出も、見ほれるくらいカッコイイです。
特にシンクアタックの演出は、どれも見応えアリです。
快適なゲームプレイ
まずロード時間は、気になるほど長くはありません。
拠点内や捜査中は、ほぼシームレスに展開します。
戦闘への移行もスムーズ。
設定も細かく変えることができますし、全体的に快適。
メニュー画面は、「-ボタン」一発で全閉じできます。
拠点内ではワープもできますし、移動スピード自体も速いです。
大好きなシステムてんこ盛り
- 実績にあたる「オーダー」
- いろんなものを可視化する「アイリス」
- コスチュームチェンジ
- サクサククリアできるサブクエスト
- データベースの閲覧
- フォトモード
などなど、個人的に大好きなシステムが詰め込まれています。
犬派も猫派もうれしい
ストーリーを進めることで使えるようになる、ビーストレギオン。
見た目は完全に犬。
「警察犬」をイメージして制作したそうです。
- 嗅覚を使った捜査
- ここ掘れワンワン
- 乗って走る
といったアクションが可能で、「なでなで」だってできます。
さらに、「猫を保護する」という要素もあり、猫屋敷に集めることができます。
気ままに過ごす猫に、エサをあげてもよし、写真を撮ってもよし。
その他気に入った点
- レギオンのシステムがおもしろい
- 楽曲も良い
- キャラクターデザインも素敵
不満点
アストラル界
攻略の際、よく来ることになる異世界(アストラル界)。
赤黒い幾何学的なオブジェクトで包まれていて、「現実世界とは異なる」ということが一目でわかります。
バトルや謎解きも、このアストラル界ですることが多いのですが、いくつか不満が。
▼汚染やダメージ床が、みづらい
異世界(アストラル界)からの脅威「キメラ」の影響で汚染された場所を、レギオンを使って除染します。
これは現実世界でも、アストラル界でも存在します。
また、触れるとダメージを受けるダメージ床も存在します。
どちらも赤黒く、違いがわかりづらいです。
アストラル界自体が赤黒いので、なおのこと。
アストラル界そのものが汚染の塊では?
▼落ちやすい
アストラル界は飛び石状の地形が多く、レギオンを使って飛び移りながら移動することが多いです。
ちょっとした操作ミスで、よく落ちます。
落ちるとダメージを受けてやり直しになります。
何度も落ちると、簡単にひん死に。
バトル中でも落ちてしまうことがあります。
そういう場面があっても良いと思いますが、他のシステムよりもシビアで落ちやすく、ストレスでした。
▼景色もやることも単調
ずっと赤黒く、人もいないアストラル界。
バトルと探索はできますが、それしかできず単調でした。
現実世界での捜査やバトルがとても楽しいので、アストラル界の攻略は気が乗りませんでした。
レギオンのメンテナンスがめんどうくさい
レギオンは使っていると汚れるらしく、拠点でメンテナンスをする必要があります。
キレイにしていると、動きがよくなるようです。
こまめに掃除していましたが、レギオンが増えるとめんどうくさくなってきました。
ビーストはじっとしていてくれるので、掃除しやすかったです。
「アイリス起動」
「+ボタン」でアイリスを起動するたび、「アイリス起動」という音声が流れます。
アイリスを切ると「アイリス終了」と言います。
毎回毎回流れますし、アイリスは頻繁にON / OFFするので少しうるさく感じました。
アイリスの音声の設定も可能ですが、OFFにはできません。
せめてこのシステム音声のみを小さくする設定がほしかったです。
2人プレイがJoy-Con横持ちのみ
2人でプレイしようとすると、Joy-Con横持ちでしか操作できなくなります。
Joy-Con横持ちでの操作性は、決して「良い」とは言えません。
所持しているコントローラーによって、割り当てられると良かったです。
ステルス要素はいまひとつ
ストーリー中何度か、見張りに気づかれないように目的地を目指す「ステルス要素」があります。
レギオンやアイリスで、敵の状況を把握しながら、無効化しながら進めることができ、最低限の楽しさはあります。
ですが、
- 「しゃがむ」の操作感が悪い(ダッシュが暴発する)
- カバーアクションがない(物陰でしゃがめば見つかりづらい程度)
- おとりに使えるのが空き缶だけ(オブジェクトを撃つくらいできてもよいのでは?)
など、不満なところもありました。
段差を越えられない
戦闘中ガンガン跳ね回れるのにもかかわらず、探索中はちょっとした段差も越えられません。
レギオンを使ってジャンプもできるのに、高さに関しては柵も越えられないくらい運動能力が低いです。
不便ですし、不自然でした。
プレイ状況
ソフトウェア | ダウンロード版 |
プレイ時間 | 約40時間 |
総評
期待値大で始めた『アストラルチェイン』。
不満もささいな部分のみで、全体的に非常に楽しくプレイできました。
買ってよかった!
桂正和さんのキャラクターデザインはもちろん魅力的ですが、そうじゃなくても今作の完成度は高いと思っています。
ビジュアル面も、システム面も。
まだクリア後要素も残っていますし、主人公の性別を変えて再プレイもしたいです!
ただ、妻・ともはそれでも酔ったようなので、どうしても合わない人もいるようです。
- ヒーロー
- 近未来
- パートナー
これらのキーワードにビビッと来た、あなた!
オススメです。
アクションが苦手でも、問題ないモードが用意されていますよ。
賛否あると思います。
レビュー
総合評価 | |
シナリオ | |
操作性 | |
システム | |
キャラクター | |
ビジュアル | |
音楽 |
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