エクスペリエンスが贈る、3DダンジョンRPG『新釈・剣の街の異邦人~黒の宮殿~』をレビューします。
今作は、VITA『剣の街の異邦人~黒の宮殿~』に様々な要素を加えた完全版です。
『剣の街の異邦人』はXbox oneやPC用に『~白の王宮~』。
VITA用には『~黒の宮殿~』が販売されていました。
どれも未プレイなので、今作との違いはよくわかりません。
■19年7月20日追記
19年7月に発売の『蒼き翼のシュバリエ』に、今作『新釈・剣の街の異邦人~黒の宮殿~』が完全収録されています。
すでに今作を購入済みの人は、『蒼き翼のシュバリエ』を1,000円OFFで購入可能です。
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目次
概要
ゲーム内容
今作は、いわゆる『ウィザードリィ』型の、ダンジョンRPGです。
『世界樹の迷宮』や『真・女神転生ストレンジジャーニー』、『ダンジョントラベラーズ』などに近いジャンルです。
キャラクターの容姿や職業を自由に設定し、パーティーを組みます。
ダンジョンは格子状のマップで構成されていて、一人称視点で探索します。
今作で特徴的だったシステムにとどめて、紹介します。
キャラクターメイク
キャラクター作成は、
- 容姿
- 性別
- 年齢
- 種族
- 才能
- クラス(職業)
- ボイス
- 名前
- 素性
を設定します。
「才能」や「素性」では、あらかじめ備わった能力を決められます。
職業は、転職も可能です。
一度覚えたスキルのほとんどは、転職後でも条件付きで使用可能です。
レベルが半分になったり、料金は必要ですが、転職のメリットは大きいです。
待ち伏せ
ダンジョン内の特定のポイントでは、敵を待ち伏せて襲撃することができます。
「待ち伏せ」では、必ず宝箱を持った敵と戦う事ができ、狙った種類の装備品を獲得しやすいです。
血統種
通常より強力なモンスター「血統種」。
「ユニークモンスター」みたいな扱いですが、今作ではボスとしても登場。
この「血統種」を倒すこと自体が、今作の目的の1つです。
「血統種」は1体ずつしか存在しません。
再出現することもありますが、「純血晶」というアイテムは落しません。
マルチエンド
上記の「血統種」を倒すと、「純血晶」というアイテムが手に入ります。
この「純血晶」を渡す相手により、物語の結末が変わります。
渡せる相手は3人いて、どの順番で渡すかによって習得できる能力にも違いが出るため、渡す相手、渡すタイミングも重要。
最終的に渡した数が多い相手のエンディングへ。
選ばなかった相手のエンディングは、クリア後要素として見ることも可能です。
無印版との違い
改良前のバージョン(無印版)をプレイ済みの方は、こちらの公式動画をご覧になると、どのような変更が加えられたか分かると思います。
良い点
重厚なグラフィック
今作は、異世界転生もの。
登場人物は美女が多めで、物語や設定自体はライトノベル等でよくみられる物で軟派な印象。
ですが、非常に重厚なグラフィックのおかげで印象を相殺します。
敵も味方も濃くて重い絵柄で、リアル。
「絵の力」でここまで印象が変わるゲームも珍しいと思います。
徹底したハイスピードバトル
今作のバトルは、とってもハイスピード。
エフェクトを見ずにすっ飛ばすことも可能で、一瞬でターンが終了します。
バックログも付いているので、戦闘中の出来事を振り返ることも可能。
組み合わせ無限大のパーティー編成
- 職業は?
- 転職は?
- 引き継ぐスキルは?
パーティーの組み合わせは無限大です。
そのスキルでコンボを考えることもできますし、自分に合ったパーティー編成を楽しめます。
超便利な自動移動
マップで踏破したところは、地図画面に自動的に書きこまれます。
踏破済みの場所を選択すると、その地点まで自動移動してくれる機能があります。
これが、超便利。
階をまたいだ移動や、ワープ経由の移動はできませんが、敵や罠等も自動で避けるルートを自動的に書き出して、高速で移動。
同じダンジョンを何度も潜る際は、とても活用しました。
「回転して方角が分からなくなる罠」も、自動移動であれば無効化してくれるため、とても助かりました。
不満点
地図の表示が不十分
「自動移動」にはお世話になりましたが、その他の部分では結構不便な、今作の地図。
- 出入り口
- 階段
- 固定敵ポイント
- 待ち伏せポイント
- ワープポイント
- 罠
くらいしか表示されません。
とんでもない。
その他にも
- NPC
- 宝箱
- メッセージ
- 仕掛け
- 蝶(帰還に利用できる)
などなどが、ダンジョンには存在します。
それらは、発見済みでも地図に表示されません。
せめて、「自分でマーカーを書きこめる機能」は欲しかったです。
厳しい「生命点管理」
キャラクターそれぞれに、「生命点」というステータスがあります。
これは、年齢や才能により数値が決まり、大体2~4ポイント。
戦闘で死亡する度に1減り、0になるとそのキャラは消滅して、二度と復活しません。
減ってしまった生命点は、拠点で「療養」することで回復しますが、時間かお金がかかります。
けっこう長い時間療養せねばなりませんし、お金で即回復の場合は高額です。
強敵との戦いの場合、一撃で死亡するケースもありますし、その度に復活させながら戦っても、生命点は消費したまま。
生命点自体を回復させるアイテムや、死亡を回避するアイテムもありますが、「貴重」かつ「店売りは有限」。
つまり、「強敵との戦闘中に生命点を使いきってしまい、キャラ消失。」
なんてことも有り得るのです。
キャラ消失した場合、もちろんそのキャラの育成に費やした時間は無駄になります。
「その生命点管理も含めての、ゲーム性」
と言われればそれまでですが、ちょいと厳しすぎると感じました。
プレイ状況
ソフトウェア | ダウンロード版 |
プレイ時間 | 60時間 |
トロフィー 状況 | 100% |
トロコン 難易度 | 普通 |
総評
ダンジョンRPGは好きなジャンルですし、絵柄がかなり好きな部類でしたので、購入。
快適なゲームシステムで、とても楽しみました。
トロコン時点で、60時間。
トロコンしても、未攻略のダンジョンがまだあります。
レビュー
総合評価 | |
シナリオ | |
操作性 | |
システム | |
キャラクター | |
ビジュアル | |
音楽 |
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