評価:4
アトラスが2009年にニンテンドーDSソフトとして発売した、シミュレーションRPG『女神異聞録デビルサバイバー』。
今作『デビルサバイバー オーバークロック』は、その『デビサバ』のバージョンアップ版。
略称は『デビサバOC』です。
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目次
概要
ゲーム内容
「メガテン」シリーズの流れをくんだシミュレーションRPGであり、人間1人と最大2体の悪魔で1ユニットとし、マス目で区切られたフィールドを順番に移動し、敵ユニットに攻撃を仕掛ける。
敵ユニットは、全員人間であったり、3体とも悪魔だったりもします。
「悪魔会話」は無く、「デビオク」という悪魔オークションで落札することで仲間(仲魔)にできます。
「悪魔合体」や「悪魔全書」は実装されています。
リメイク前のは未プレイなので詳しいことは書けませんが、
- 「8日目」の追加
- 「悪魔全書」「アドオン」「サバイバーズアワード」「EASYモード」の実装
- フルボイス化
などが、追加要素となっています。
他にも、グラフィックが綺麗になったり、セーブスロットが増えたりしているようです。
3DSのゲームではありますが、3D機能が使えるのはほんの一部で、ほとんどの場面では3D機能は使えません。
良い点
まさに「サバイバル」な緊張感あるシナリオ
今作では、明確な事は何も知らされないまま、自衛隊により、山手線の線路沿いに東京が封鎖。
線路の内側にいる人間は、外に出ることができなくなってしまいます。
封鎖エリア内には「悪魔」が出現し、人々を襲う。
「悪魔」を使役できる「悪魔使い」が出現する。
多くは「悪魔召喚プログラム」というソフトを手に入れた一般人。
封鎖から出られず、逃げ惑う人々。
日数が経つにつれて、怒りや苛立ちが強くなる人々。
限られた食料を奪い合う人々。
そして、ついには人間同士の殺し合いにまで発展してしまいます。
本来なら、協力し合い脱出を図るべきなのに、消耗や焦燥が冷静な判断をできなくさせる。
極限状態に陥った人間が見せる、エゴや恐ろしさなどを、上手く表現しています。
「スキルクラック」をねらって
戦闘開始時に、こちらが未取得のスキルを敵が持っている場合、そのスキルを誰がねらうか選ぶ。
指定した味方チームが、見事にそのスキルを持つ敵を倒せば、そのスキルを取得できる。
得たスキルは、ステータスの条件が満たされていれば、自由に付け替えが可能。(戦闘外のメニュー画面で。複数の人間に同一のスキルは付けられない)
未取得の強力なスキルを持つ敵と出会うとテンションが上がるし、誰でねらうか考えるのも楽しい。
これまであまり使わなかった悪魔に価値が生まれる「種族スキル」
各悪魔は、「邪龍」や「妖精」など、その「種族」によって使えるスキルがあります。
自動的に効果を発揮するものや、選択して発動するもの、フィールドで効果が出るものなど。
例えば、「障害物を無視して移動ができる」や「発動したら次の戦闘で必ずクリティカルが出る」といった具合。
この仕様のため、「戦闘能力が高い悪魔」のみの構成だとかえって不利になるケースが多く、「移動能力を強化できる種族」や「回復や補助ができる種族」などを盛り込む必要が出てきます。
必然的に、バリエーション豊かな戦闘メンバーになります。
編成を考えるのが楽しくなります。
戦略が物をいうバトル
味方の人間(悪魔使い)との相性を考慮して、誰にどの悪魔を使わせるか。どのスキルを付けようか。
このパーティ構成を試行錯誤するのが、とても楽しい。
不満点
男性の魅力が乏しいキャラクターデザイン
今作のキャラクターデザインは、ヤスダスズヒト氏。
『夜桜四重奏 〜ヨザクラカルテット〜』や『デュラララ!!』、『デジモンストーリー サイバースルゥース』の方。
明るくポップで可愛い絵柄。
女の子は魅力的で、胸も大きいし、好きではある。
が、男性陣の魅力は乏しい。
全体的に、細い。弱そう。
女性陣も細いな。
モブキャラは誰が書いてるんだろ?同じ人かな?
モブの男性も、残念なデザイン。
周回プレイが面倒
今作は マルチエンディング を採用しており、終盤で誰と行動を共にするかでルートが変わります。
さらに、エンディング後「8日目」へと話が進むルートも。
エンディングはいくつも用意されているため、全部見ようと思うと周回プレイは必要になります。
が、これは結構面倒。
終盤まで話の内容はほとんど変わらないし、イベントスキップもできないのでとても面倒くさい。
周回プレイの際には、その周回までに達成した事柄に対してポイントが付きます。
そのポイントに応じて、周回プレイ用の特典が得られる「サバイバーズアワード」が開催。
これは、達成感があって好き。
プレイ状況
ソフトウェア | パッケージ版 |
プレイ時間 | 不明 |
所持しているサウンドトラック | デビルサバイバー オーバークロック オリジナルサウンドトラック |
シリーズのプレイ状況(みなと) | デビルサバイバー2 ブレイクレコード(3DS) |
『デビルサバイバー オーバークロック』の総合評価・レビュー
「メガテン」系のSRPGは初めてプレイしたが、かなり楽しめました。
そこそこ難易度は高いですが、「フリーバトル」で鍛えることも可能で、「イージーモード」もあります。
詰まることはほぼないかと思います。
マルチエンドで、2周目以降限定の要素や、異常に強い隠しボスもいます。
レビュー
総合評価 | |
シナリオ | |
操作性 | |
システム | |
キャラクター | |
ビジュアル | |
音楽 |
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