評価:4
今日のレビューは、チェコの インディーズ スタジオ「Dreadlocks」が贈るアクションRPG『DEX』です。
よくセールになっているので、ストアページを見たことがある人も多いのではないでしょうか?
この度プレイし、エンディングに到達したのでレビュー記事を公開します。
主な良かった点
- サイバーパンクな世界
- 多様な対応策
主な不満点
- 操作性はよくない
- 増え続けるセーブファイル
プレイしたのはSwitch版です。
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目次
概要
ゲーム内容
舞台は2037年の近未来都市 「ハーバー・プライム」。
「インプラント」や「肉体改造」、「サイバースペース」などが一般化した、いわゆる「サイバーパンク」な世界設定の作品です。
主人公「DEX」は、この近未来都市を牛耳る組織「コンプレックス」から突如命を狙われ、その特異な能力を開花させ戦っていく。
というのが、おおまかな流れです。
バトル
『DEX』は、基本的には横スクロールのアクションRPGです。
敵が出たら肉弾戦や射撃を使って倒します。
一部の敵をのぞき、気づかれないように背後から近づき一撃で仕留めるという戦法もできます。
選択肢と分岐
メインストーリーでもサブクエストでも、進め方や選択肢によりさまざまな結末が用意されています。
場合によっては、バトルする必要なくクエストクリアをすることも可能です。
エンディングも、複数用意されています。
レベルアップやアイテム使用で得られるスキルポイントは、戦闘能力や交渉力、ハッキング能力の強化に使用できます。
サイバースペース
デックスは、ハックしたいPCに入り込んで敵の情報を獲得できる能力を持っています。
入り込むとサイバースペースになり、「見下ろし視点のシューティングゲーム」になります。
サイバースペースでは「フォーカス」がHP扱いになり、フォーカスがゼロになるとサイバースペースから強制退去させられます。
ですがサイバースペース内で倒した敵も復活しないので、再挑戦は楽になります。
フォーカスは現実世界であるていど自然回復しますが、回復速度はゆっくりです。
また、現実世界で攻略中も「左スティック押し込み」で「その場のサイバースペース」に入り込めます。
この能力で敵の動きを一時的に止めたり、自動銃(タレット)や監視カメラをハックすることも可能です。
操作方法
現実世界での操作方法は↑の画像のとおりですが、サイバースペースでの操作方法が記載されていないので書いておきます。
移動 | 左スティック |
照準 | 右スティック |
攻撃 | ZRボタン |
特殊攻撃 | ZLボタン |
特殊攻撃種類の切り替え | 十字キーの左右 |
ダッシュ | Bボタン長押し |
消費アイテムの使用 | Lボタン・Rボタン |
良い点
サイバーパンクな世界
電脳と機械、ハッキングやインプラント、日本語の看板。
映画『ブレードランナー』のようなサイバーパンクな世界を堪能できます。
それもただのエッセンスとして用意されているわけではなく、きちんと成長要素やゲームシステムに関わってくるのが好印象でした。
フルボイス
驚くことに、今作はフルボイス。
それもメインキャラだけではなく、サブキャラクターも会話はすべてフルボイスでした。
すべて英語ですが、それぞれのキャラクターに合った声や演技で、臨場感があります。
多様な対応策
ひとつのクエストをクリアするのにも、
- 力づくで
- 交渉で
- こっそり必要アイテムだけ盗む
などクリア方法が複数用意されているものもあり、自由な攻略がうれしい作品でした。
その他の良い点
- ドット絵が美麗
- 音楽が雰囲気に合っている
- マップからファストトラベルができる
不満点
操作性はよくない
攻撃ボタンが現実とサイバースペースで違ったり、ジャンプの挙動が妙だったり。
会話ウィンドウの文章送りがみづらかったり。
全体的に操作性はよくありませんでした。
さいわいバトルに影響が出るほどではありませんでしたが、ストレスにはなります。
登るのも降りるのもゆっくりすぎ。
説明不足
サイバースペースでの操作方法をはじめ、ちょっと説明が足りない部分が多かったです。
スキルポイントを割り振ろうにも、どのスキルが何の効果なのかが分からず、憶測で割り振るしかなかったです。
増え続けるセーブファイル
セーブする際、毎回カーソルが「ニュースロット」になっているので、そのまま決定するとどんどんセーブファイルが増えてしまいます。
進行中のファイルにカーソルが合っていればよかったです。
気になった点
日本語が微妙
今作のローカライズは、かなり頑張っている方だとは思います。
ですがさすがに文章量が多いのか、誤字や脱字、口調がおかしいものがたくさん出てきました。
プレイ状況
ソフトウェア | ダウンロードソフト |
プレイ時間 | 約15時間 |
『DEX(デックス)』の総合評価・レビュー
ぱっと見「サクッと終わるアクションシューティング」かと思って購入しましたが、実際は予想以上に作り込まれてボリュームのあるアクションRPGでした。
アドベンチャー要素もあり、シューティング要素もあり、ストーリー分岐もあり。
セールになることも多い作品なので、安価でなかなかの満足度を味わえるかと思います。
レビュー
総合評価 | |
シナリオ | |
操作性 | |
システム | |
キャラクター | |
ビジュアル | |
音楽 |