Florence（フローレンス） 感想・レビュー byとも / 感情の表現が秀逸！

『Florence』は25歳のフローレンス・ヨーが経験する「恋」をゲームを通して追体験するゲームです。

もともとは、スマホゲームとして誕生し、この度Nintendo Switchでの発売となりました。

「恋」というものをゲームで追体験するのがおもしろそうと思い、購入。
そして、即クリアしました。

ネタバレなしでのレビューになります。

スポンサーリンク

概要

ゲーム内容

連続でタッチしたり、画面をこすったりと（ボタン操作も可）さまざまな手法で追体験していきます。

セリフは、母との電話の時くらいで、ほとんどありません。

下の画像は切り絵のように色をつけていきます。
とても重要になってくる蝶の絵なので、しっかりと描いた方がいいですよ。

ギャラリー

最初からギャラリーは解放されています。
主にコンセプトアートが並んでいます。

ネタバレしたくない方は、クリア後に見ることをオススメします。

チャプター選択

チャプター数は全部で20個です。

良い点

アイディア満載で、表現豊か

うれしい、悲しい、むなしい、幸せなどの感情をゲームでしっかりと表現していることに感心しました。

また、状況の表現もよくわかり、会話がなくても十分、彼女の気持ちがわかります。

時計を進めて、時間の流れを表現。
巧い！(とも) #NintendoSwitch pic.twitter.com/E2wrTcofHm

— ゲーマー夫婦　みなとも (@gamelovebirds) February 14, 2020

会話の吹き出しはジグソーパズルのように、はめていきます。
最初はたくさんのパズルですが、だんだんとパズルの数は減っていきます。

つまり、話す言葉がぽんぽんと自然に口から出るようになったということ。

その表現方法に脱帽でした。

下の画像のパズルはトゲトゲ。
どんな感情での会話なのかがわかります。

キャラクターの性格描写が丁寧

フローレンスはパンの耳のような固い部分が嫌い。
また、写真に撮られる時はヒジを抱えて写真に写ります。

そういった細かな性格が全編を通して掘り下げられているため、フローレンスという女性が生き生きとしています。

不満点

とにかく短い！分岐がほしかった

今作のストーリーは1本道。
分岐もなく、ただ彼女が経験した時間を追体験することになります。

1つ1つのチャプターも短く、クリア時間は約50分と短いです。

もしかして分岐があるのかな

と思い、分岐しそうな場面をやり直しましたが、特に変化はありませんでした。

「付き合う」ということは、いろんな道が考えられます。

などなど。
そういう、いろんな道を追体験したかったです。

気になった点

オプション設定

オプション設定の中に、「オプション」という項目があります。

どういうことかわからなかったのですが、

でした。
日本語対応ならば、わかる日本語で書いてほしかったです。

なお「ペーパー効果」は検証しましたが、よくわかりませんでした。

プレイ状況

総評

1本の映画のような、1冊の漫画のような今作。
心が揺さぶられ、ちょっと泣けましたが、結末は不満かな。

お伝えした表現方法に興味があるのならば、オススメします。
ただ、

という方にはオススメできません。

夫からもちょっと言わせてくれ

ともの意見と同様、分岐がほしかったです。

この物語の結末自体は賛否あると思いますが、個人的には不満でした。
なので「他の結末も見てみたい」と思いました。

ただ、全編を通して表現手法には感心しました。

どれも言葉にせずとも伝わる、アイディアにあふれる表現でした。

色は、特にテーマカラーの黄色がとても印象的でした。
初恋の色は、黄色なのかも。