今回レビューするのは、PS4版『ABZÛ』。
PS3、PS4ソフト『風ノ旅ビト』のスタッフが関わっている、海洋アドベンチャーゲームです。
クリア・トロコンしましたので、感想・レビューいってみます。
Nintendo Switch版も2020年2月27日に発売されました。
Switch版の購入を検討している方も、参考にしてください。

『ソウルハッカーズ』に出てきた「アプスー」と同じ。
対になる「ティアマト」は、海の神様。
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目次
概要
ゲーム内容
『ABZÛ』は、ダイバーを操作して美しい水の世界を冒険するゲームです。
息ができなくなることもありませんし、体力やアイテムといった要素もありません。
自由に泳ぎ、仕掛けを操作して先に進み、さまざまな生物と触れ合いましょう。
言葉はなく、壁画で何となくのストーリーを感じとることができます。
進んだら戻れない一本道のルートですが、クリア後に好きなエリアから探索できます。
オートセーブです。
操作方法
泳ぐ | R2 |
加速する・決定 | × |
フリップ・キャンセル | 〇 |
仕掛けを動かす・音を出す | □ |
大きな生き物につかまる | L2長押し |
カメラ操作 | Rスティック |
方向転換 | Lスティック |
ポーズメニュー | OPTION |

L2押しっぱなしでつかまります。生物によっては、この状態で動かすこともできます。
瞑想
ところどころに設置されている石像を調べると、「瞑想」することができます。
要するに「鑑賞モード」です。
瞑想中は、そのエリアにいる泳いでいる生き物にカメラが切り替わり、じっくり眺めることができます。
カメラ操作も可能で、いろいろな角度から観察できます。
左スティックで、生き物を切り替えられます。
良い点
あまりにも美しい水の世界
今作の美しさは息をのむほど。
「青」の表現1つとっても、
- 爽やかな青
- 鮮やかな青
- 深淵の青
など、さまざまな表現を味わえます。
「水の中」だからといって、「青」一辺倒ではなく、サンゴの「赤」や海藻の「緑」など、豊かな色彩を楽しむことができます。
グラフィックは写実的ではありませんが、アーティスティックで優しいタッチで描かれています。

海藻が魚をすり抜けたりしない点も良い
数多くの生き物と出会える
今作に登場する生き物は、全て実在する(した)生き物たち。
実にたくさんの種類の生き物が登場します。
無数の魚群を眺めることもできます。
巨大なクジラと一緒に泳ぐこともできます。
それらもとても魅力的ですが、特に注目してほしいのが、海底の生き物たち。
- メンダコ
- カブトガニ
- ニシキアナゴ
- センジュナマコ
- ピンポンツリースポンジ
などなど、マニアックな生き物たちもたくさん登場するのです。
これらは瞑想モードでは観ることができません。
実際にプレイして、見つけてみてください。
海の生き物を知っていれば知っているほど、楽しめるゲームだと思います。
(年代や生息域とかは気にしない)

計算された海洋アドベンチャー
明確なストーリーもなく、自由に探索できるゲームではありますが、「どこへ行けばいいんだろう?」と迷うことは、ほとんどありません。
- 奥の方で光っているオブジェクト
- 海藻が生えていない部分が道筋のようになる
- 魚の泳ぐルートで示唆
など、意図しないうちに順路に沿って行動していくことになります。
この導き方はとても自然で、巧みです。
また、「『海洋アドベンチャー』をプレイするなら、こんな体験をしたい!」といったロマンを、とにかく叶えてくれます。
このあたりも、非常に「分かってる」という印象でした。
収集要素
グングン先に進めば、2時間かからないくらいでクリアできてしまう今作。
ですが、本筋には関わらない「寄り道要素」があります。
- 生き物が解放される「秘密のプール」
- 点在する「瞑想の像」
- 収集要素の「秘密の貝殻」
これらは トロフィー の条件でもありますし、発見する楽しみがあります。
不満点
操作性は良くない
カメラや方向転換の反転機能は、あります。
ですが、スピードや感度は変えられません。
思い通りに泳ぐには、かなり慣れが必要です。

潜りたいからといって「左スティック」を傾けっぱなしにするとグルグル回ってしまいます。
「左スティック」での操作は最低限にして、「R2」で前進。
と心がけると、比較的泳ぎやすくなりました。
また、「×ボタン」の加速をタイミング良く3回押すと、かなり速く泳げます。
覚えておくと良いでしょう。
瞑想に関して
魚をじっくり眺められる「瞑想」。
一度発見した瞑想は、メニュー画面からでも再び観ることができます。
いわゆる「鑑賞モード」です。
鑑賞モードがあること自体はとてもうれしいのですが、これには不満も。
- 観たい魚を選べない
- 姿と名前しか分からない
- 泳いでいない生き物は対象外
など、少し物足りない作り。

プレイ状況
ソフトウェア | ダウンロード |
プレイ時間 | 約4時間 |
トロフィー 状況 | 100% |
トロコン 難易度 | 普通 |
総評
ゲームとしては難しくもなく、ただただ先に進むだけでクリアできます。
ストーリーもプレイヤーの考察次第な点も、賛否が分かれるところかもしれません。
ですが、それらがどうでも良くなるほどの、圧倒的な映像美。
癒し効果もとても高いので、
- 暑い夜
- イライラした日
- 落ち込んでいる時
などにプレイしてみても、良いと思います。
とてもリラックスできますよ。

レビュー
総合評価 | |
シナリオ | |
操作性 | |
システム | |
キャラクター | |
ビジュアル | |
音楽 |
妻からもちょっと言わせてもらいます
みなとも言っている通り、操作性のイマイチさが気になってしまいました。
おかげで、やりこみ要素はやる気が起きず、「とりあえずクリアした」という感じです。
しかし、クジラやサメと泳いだり、魚群の中に入ったり、古代魚と泳いだりとロマンあふれる体験ができたのは良き思い出。
特にアーケロンと一緒に泳げたのは、かなり満足しました。
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