今回のレビューは、『Downwell(ダウンウェル)』。
ゲーム開発者の「もっぴん」氏が大学時代に1人で開発し、海外の パブリッシャー「Devolver Digital」がその完成度を評価しスマホ向けに販売。
後にPS4版、VITA版、Switch版もリリース。
という経緯を持つ、異色のインディーズゲームです。
俺はVITA版でプレイしました。
単純操作で、高難度。
基本的には3色しか使わない低ビットのゲームですが、文字通り奥深くとてもハマりました。
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目次
概要
ゲーム内容
今作は井戸の底を目指し下へ下へと進む2Dアクションゲームです。
横スクロールではなく、下スクロールです。
下へ射撃する武器「ガンブーツ」で敵を攻撃するほか、撃っている間は落下速度が下がるので、ホバリングとしても使います。
白い敵は「踏みつけ」でも倒すことができます。
赤い敵は、踏むとダメージを受けるので「ガンブーツ」で倒しましょう。
1つのエリアは、3つのレベルに区切られています。
それを4エリア分クリアすると、ボス戦。
ボスを倒すと、ゲームクリアです。
- 画面左上の「4/4」は、HP
HPがマックスの状態で回復アイテムを獲得すると、下のゲージが貯まり、4貯まるとHPの上限が+1。 - 右上は、所持しているジェム数
ジェムは敵を倒したり、鉱石を撃ったりして得られます。 - 右下の「9」は、武器の電力
銃を撃つと電力が減り、ゼロになると撃てなくなります。 着地をしたり、敵を踏んだりすると全回復。 - 中央上の「6」は、連続で獲得しているジェム数
一定時間内に100個分獲得すると「ジェムハイ状態」になり、攻撃力・攻撃範囲が増します。
操作方法
- 「十字ボタン」または「Lスティック」で、移動
- 「×ボタン」で、決定・ジャンプ
- 空中で「×ボタン」で、射撃
基本的には、これだけ。
キーコンフィグで使用ボタンを変更することもできます。
スタイルセレクト
ゲーム開始時に操作キャラクターのスタイルを変更できます。
最初はスタンダードな「いつものスタイル」しか選択できませんが、ゲーム中に獲得した「ジェム」の累計で、他のスタイルがアンロックされます。
選択可能なスタイルは、以下の通り
スタイル | 性能 |
いつものスタイル | いつもどおり。 基本的な性能。 |
ブンブンスタイル | ガンモジュール(武器変更アイテム)ばかり見つける。 お店が出にくい。 |
ゴロゴロスタイル | HPの初期値が6(通常は4)。 選択できるアップグレードが2ずつ(通常は3)。 |
フワフワスタイル | 落ちるスピードが少し遅い。 踏みつけた時の跳ね上がりが、少し高い。 |
サカダチスタイル | アップグレードが出ない。 お店がセール状態になる。 |
ゲームクリアしてエンディングを見ると、この「スタイル変更」の画面で「ハードモード」が選択できます。
パレット
累計獲得ジェム数によって、パレットを得られます。
適用すると、ゲーム画面の配色が変わります。
視覚的な変更のみです。
アップグレード
レベルをクリアするたびに、通常3つのアップグレードから1つを選択します。
「ジェムが寄ってくる」や「ダメージを受けたらバリアを張る」などの特殊効果を得られます。
アップグレードは獲得したものが全て適用されますが、ゲームオーバーになるとリセットされます。
横穴
ステージ内には、バリアに守られた横穴が用意されています。
このバリア内では、敵の動きが止まります。
バリア内に敵が入ろうとしたら、敵は自滅します。
横穴の先にはジェムを大量に得られる鉱石や、武器の変更ができる「ガンモジュール」があります。
ガンモジュールには武器変更のほか、「HPを1回復する」or「電力の上限を2増加する」のどちらかの効果も得られます。
お店
横穴に「SHOP」と書いてあれば、お店です。
所持しているジェムを使って買い物ができます。
エリアごとに販売価格が変わるほか、「ハードモード」では販売価格が高額になります。
コンボ
地面や木箱に着地せずに、敵を倒し続けるとコンボが続きます。
敵やオブジェクトを踏んでも電力が回復するため、射撃や踏みつけを駆使して空中に留まりながら、コンボ持続を目指しましょう。
- 8コンボで、100ジェム獲得
- 15コンボで、100ジェム+電力1獲得
- 25コンボで、100ジェム+電力1+HP1回復
100コンボでトロフィーを得られます。
トロフィーを獲得した後は、基本的には25コンボを目指すと良いです。
横穴のバリアにコンボ持続中に進入すると、コンボを途切らせることなく横穴内を探索できます。
バリアから出るさい、必ずジャンプで出るよう気をつけましょう。
ステージ構成
ステージ構成はプレイするたび変わります。
アップグレードも、プレイするたび変わります。
ランダムです。
獲得した電力もジェムも、増加したHPも、アップグレードも、ゲームオーバーしたら全てリセットされます。
獲得ジェムの累計だけは記録され、パレット等を開放します。
良い点
シビアな難度にハマる
今作は、操作方法も目的も単純明快。
そして、ものすごく難しい。
ランダムなステージ構成や、アップグレード選択。
エリアごとに様変わりする敵やステージギミックと、その対処法。
「初見殺し」な部分もありますが、そのシビアな難度にハマります。
全てサクサクでゲームスピードは非常に早く、理不尽ではなく自分のプレイングレベルが全てなので、ゲームオーバーしてもすぐに「もう一回!」と再プレイしてしまいます。
ちなみに、今作のゲームクリアのトロフィー「いどばいばい」の獲得率は1.1%。(記事作成時点)
今作のプレイを開始して、エンディングを見ていない人が99%という驚きの難度。
俺は「いどばいばい」は獲得しましたが、トロコン は諦めました。
達成した人は本当に凄いですよ。
プレイスタイルは人それぞれ
プレイヤーキャラの性能は「スタイル」で少し変更できます。
他には道中のアップグレードの選び方や、得意な武器など、プレイする人によってそのプレイスタイルは大きく変わるかと思います。
コンボ主体で下りる人もいれば、じっくり丁寧に敵を倒しながら下りる人もいるでしょう。
ステージ構成がランダムなため、一度たりとも同じような流れで攻略することもないと思います。
俺は「フワフワスタイル」で、できるだけコンボを狙って攻略していました。
ただし、アップグレードで「ナイフとフォーク」が出たら戦略を変えます。
敵によっては、倒すと死体を残すものがいます。
その死体を10体分摂取すると、HPが1回復。
想像するとちょっとおぞましいですが、HP満タンでこれを4回繰り返すと、HPの上限が増加します。
最終的にはHPの多さが物を言いますので、できるだけ狙って攻略していました。
不満点
肩がこる
とても熱中度の高いアクションゲームですし、シビアで細かい操作が要求されます。
ボスまで潜ると20分くらいかかります。
もちろん一時停止はできますし、横穴で休憩してもいいですが・・・。
俺の場合、ノッている時は一気にプレイしないと調子が崩れる傾向でして、そのぶん肩がこってしまいました。
ごっちゃになる
プレイヤーキャラは、白。
敵は、白や赤。
背景は黒。
基本的にはこの3色で展開されるため、敵やオブジェクトが密集すると、もう画面がごっちゃごちゃに。
コンボが持続していると、その表記も重なり何が何やら。
ダメージを受ける時は、大抵こういう密集状態。
ハードモードでは、それがさらに顕著になります。
プレイ状況
ソフトウェア | ダウンロードソフト / VITA |
プレイ時間 | 約20時間 |
トロフィー 状況 ※記事作成時点 | 61% |
トロコン 難易度 | 非常に難しい |
総評
正直、たいして不満点が出ないほど完成度の高いアクションゲームです。
基本価格は500円ですし、暇つぶしのつもりで購入しても良いと思います。
ただし、かなりの高難度なので覚悟してください。
ハードモード以降は、エリアをクリアするたびにゴールドトロフィーを獲得できます。
腕に覚えのある人なら、良い「トロフィーブーストゲー」になるかもしれません。
レビュー
総合評価 | |
シナリオ | |
操作性 | |
システム | |
キャラクター | |
ビジュアル | |
音楽 |
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