今日のレビューは、『ジラフとアンニカ』。
Atelier Miminaという個人制作アトリエが贈るインディーゲームです。
『ジラフとアンニカ』は「TGS 2017 電撃アワードインディーズ部門」で大賞を受賞した注目作です。
今回プレイしたのはSwitch版。
無事エンディングを迎えたので、感想・レビュー行きます。
主な良かった点
- かわいらしいキャラクターと世界
- キレイで印象的な音楽
- 遊べる要素がたくさん
主な不満点
- 操作性がよくない
- 潜水やダッシュできる時間が短い
- マップがない
- 取返しのつかない要素
それでは「ゲーム内容」も含めて、詳しく書いていきます。
ストーリーのネタバレはありません。
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目次
概要
ゲーム内容
『ジラフとアンニカ』は、記憶喪失の少女・アンニカを操作して攻略するアドベンチャーゲームです。
メインとなる島はオープンワールドで、家やダンジョンに入る際は画面が切り替わります。
操作方法
基本的な操作方法は↑の画像の通り。
1つ補足をします。
ストーリー進行で「カメラ」を手に入れてから、「カメラ」を装備中に「Yボタン」で撮影モードになります。
アドベンチャー
『ジラフとアンニカ』では、スピカ島という島を探索する時間が、ゲームの大半を占めることになります。
スピカ島は自然豊かで、民家や灯台、砂浜などがあります。
調べられるものは多く、アンニカはいろいろな反応をします。
▼食べ物
道中では「りんご」「かぼちゃ」「にんじん」の3種類の食べ物を見つけることがあります。
その場で食べることも可能ですし、持ち物に入れることもできます。
食べれば体力が回復します。
カバンに入れた食べ物も、メニュー画面から食べることができます。
イベントでも使用します。
▼ねこ絵
島やダンジョンのいたる所で「ねこ絵」が手に入ります。
ねこ絵は手に入れた時にアンニカのコメントが聞けるほか、コレクターに渡すことでご褒美がもらえます。
ストーリー進行の都合上、ある程度は集める必要があります。
ダンジョン攻略
今作では5つのダンジョンに挑みます。
ダンジョン内には敵としてオバケが出てきますが、基本的に倒すことはできません。
攻撃を避けるか防ぐかして、先に進みましょう。
減った体力は、水晶のそばにいれば回復します。
食べ物を食べても回復します。
体力がゼロになっても、近いところからリスタートします。
ゲームオーバーなどはありません。
リズムゲーム
5つのダンジョンは、それぞれラストで「リズムゲーム」をプレイします。
移動と「Aボタン」だけのシンプルなリズムゲームです。
移動はスティック倒しっぱなしでOK。
スコアを稼ぐことで特別な絵をもらえたりもします。
クリア済みのリズムゲームは、いつでもメニュー画面やスタート画面からプレイできます。
良い点
かわいらしいキャラクターと世界
とにかく、カワイイ。
特にコミックタッチのイベントシーンはどれも必見!
主に主人公のアンニカですが、世界全体もカワイさに満ちています。
メニュー画面もカワイイですし、アンニカの仕草ひとつひとつがとってもカワイイ。
- 太鼓たたくのカワイイ
- 亀の背中乗ってるのカワイイ
- 待機モーションもカワイイ
- 歌うのも踊るのもカワイイ
- 顔出しパネルから顔出すのカワイイ
今作をプレイしていると語彙力が死にます。
「カワイイ」しか言ってない・・・。
とっても癒される作風です。
キレイで印象的な音楽
牧歌的で美しく、印象的な音楽は、特筆すべきところです。
特にリズムゲーム部分に採用されている曲は、一聴の価値アリ!
曲、いいな!
サントラ付き買って正解だったかも(みなと) #ジラフとアンニカ #ateliermimina #PLAYISM #NintendoSwitch pic.twitter.com/iAVALhTzY1— ゲーマー夫婦 みなとも (@gamelovebirds) August 28, 2020
遊べる要素がたくさん
カメラを使って撮れる写真は、島の住人である「オカーノ」と「マリー」に見せると、それぞれ違うコメントをくれます。
その他にも
- いろんな作風が楽しめて、ご褒美ももらえる「ねこ絵」
- カカシがくれる「おみくじ」
- オブジェクトや本など、いろいろなものを調べられて、ちゃんとアンニカがコメントする
などといった細かい「遊び」が多く、愛情をもって作られた作品なのが伝わります。
不満点
操作性がよくない
アクションゲームとしてみると、今作は決して出来が良い作品ではありませんでした。
特にジャンプ。
ちょっとフワっとし、少し滑るような感覚のジャンプはクセがあります。
移動自体もスルスルと動くので、距離感やスピードを掴みづらいです。
酔う人もいるかも。
足場が狭いところも多く、よく落ちます。
「落ちたらやり直し」なシーンも多々あるので、イライラが募ります。
特に「第4のダンジョン」。
「死んで覚える」と言ってもいい構造なので、ここでは本当に何度もやり直ししました。
ロード時間がそこそこ長いのも、イライラポイント。
「第4のダンジョン」は特殊なのか、他よりもさらにロード時間が長く、とても頭にきました。
潜水やダッシュできる時間が短い
泳いでいると、水中であろうが顔が水面に出ていようが、体力が減っていきます。
「潜水能力」を手に入れればいくらかマシですが、それでも体力は減っていきます。
攻略の都合上「潜水能力」を手に入れるまで泳げないのは良いとして、「潜水能力」を手に入れたらもっと長く泳げるといいのに。
と思いました。
潜って宝箱取りに行って、戻る体力がなくて溺死。
を何度見たことか・・・。
そりゃ宝箱は取ったことになっているし、安全な陸地から再スタートするけど、できれば溺死シーンなんて何度も見たくないですよ。
あと、ダッシュできる時間も短め。
ダッシュゲージは自動回復するとはいえ、わざわざゲージ制にする必要があったのでしょうか?
マップがない
オープンワールドとしては狭いですが、マップ機能は欲しかったです。
「発見済みのドア」や「キャラクター(特にピピ)の現在地」、「発見済みのランドマーク」が地図に表示されていると、とても助かります。
発見済みのランドマークには、ワープできるとなお良かったです。
ダンジョンに再度入りたい時も、入り口までワープできると、どれだけ良かったか。(ダンジョンから出るのは一発で可能)
取返しのつかない要素
今作では、中盤まで進めると一部の収集要素を集められなくなります。
具体的にはまず、
「踊れるようになる」と、オカーノに写真を見せられなくなります。
「踊ってから」だと、途中の「紙片」のイベントがクリアできなくなります。
こっちは実績に関わるので、クリアしたい場合は踊る前のセーブデータを作る必要があります。
ゲームクリア自体には影響ありませんが、実績コンプしたい場合は注意しましょう。
一応補足しますと、この件に関してはアップデートで「注意喚起のメッセージ」が表示されるそうです。
ただ欲を言えば、
クリア後にセーブできて、クリアデータを読み込むと「収集要素のコンプや写真コメントを見られる、自由なスピカ島」を歩き回れる状態にしてほしかったです。
気になった点
写真を撮ると、たまに↑のように部分的に真っ黒になる写真が撮れることがあります。
バグっちゃバグですが、たまに「眼だけ光ってる写真」とかも撮れて、コワイです・・・。
2D絵はめちゃくちゃ美しいので、ギャップがあります。
プレイ状況
ソフトウェア | パッケージ版 |
プレイ時間 | 約9時間 |
購入した関連本 | アンニカノート(初回限定特典) |
所持しているサウンドトラック | オリジナルサウンドトラック(初回限定特典) |
総評
アクションに粗はあり、優しい世界設定に合わない部分はありました。
ですが、そこを除けば全体的に簡単で、癒される作品なのは確かです。
とにかくアンニカの可愛さ。
イラストの美しさ、コミックタッチのイベントは必見。
音楽や遊べる要素も良く、総合的には「良作」だと感じました。
レビュー
総合評価 | |
シナリオ | |
操作性 | |
システム | |
キャラクター | |
ビジュアル | |
音楽 |
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