星のカービィ ディスカバリー 感想・レビュー byみなと / 初3Dとは思えない、驚きの遊びやすさ!

2022年3月25日に発売された、『星のカービィ ディスカバリー』。
100%クリアを達成しましたので、今作の感想・レビューを書いていきます!

主な良かった点

  • 遊びやすい・当てやすい
  • ほおばりが楽しい

主な不満点

  • リトライが面倒
  • 町からすぐに出たい

この記事は、発売直後に公開したファーストレビューを改編したものです。

概要

2022年3月25日時点の情報です。

発売日 22年3月25日
発売元 任天堂
開発元 ハル研究所
ハード Nintendo Switch
ジャンル アクション
プレイ人数 1~2人
CERO A(全年齢対象)
通常価格(税込) パッケージ版 6,578円
ダウンロード版 6,500円
公式サイト 星のカービィ ディスカバリー(任天堂公式サイト)
画像の出典 画像は全て、ハード本体のスクリーンショット機能で撮影したもの
権利表記 © HAL Laboratory, Inc. / Nintendo

Nintendo Switchの動画撮影機能に対応しています。

画像はクリックすると拡大します。

 

 

ゲーム内容

今作は、本編としては初の3Dアクションとなったカービィです。

『カービィのすいこみ大作戦』など、過去にも3D作品はありますが、スピンオフ作品でした。

いつものプププランドではなく、謎の空間に飛ばされて辿り着いた「新たな世界」を舞台に大冒険します。

 

操作方法

操作方法は2パターンから選べます。

 

カメラ操作は右スティックでできますが、ぐりぐり動かせるわけではなく、少しだけ見渡せる程度です。

カメラ操作の反転はできませんが、カメラ位置がほぼ固定なので攻略に不都合が出たりはしません。

ちなみに「十字キー」で、カービィがポーズをとってくれます。

他にも

  • 「しゃがみガード」+「移動」で、「回避」
  • ワールドマップでは「Rボタン」押しながらで高速移動
  • 各コピー能力の固有コマンド

など、ゲーム内ではあまり説明がない操作方法もあるので、色々試してみましょう。

 

 

ステージ攻略

進行自体は、従来通りのステージ攻略型アクションです。
横スクロールではなく、3Dになりました。
オープンワールドではありません。

ゴールでワドルディを救出すれば、ステージクリアです。

ステージごとに異なるミッションが用意されていて、達成状況によってさらにワドルディを救出できます。
ステージを途中離脱した場合は、クリアしたミッションは無効になります。

ステージ選択は、ワールドマップを飛び回る方式です。
怪しい場所を調べるとアイテムなどが見つかることも。

 

 

難易度

難易度は「ワイルドモード」と「はるかぜモード」が用意されています。
「ワイルドモード」がいわゆる「ハードモード」扱いですが、ステージクリア時にコインスターを多めにもらえます。

コインスターは、町での買い物やガチャルポン(フィギュアの獲得)などで使用します。

難易度はステージ攻略中以外であれば、いつでも変更が可能です。

 

 

ほおばりヘンケイ

特定のオブジェクトは、吸い込むことでそのカタチを活かしたアクションができます。

それが新要素の「ほおばりヘンケイ」。

  • クルマをほおばり、疾走
  • 自動販売機をほおばり、空き缶を発射
  • 階段をほおばり、足場を移動

など、多彩なアクションが登場します。

ヘンケイは持ち越しできず、ステージギミックのような扱いです。
コピー能力を保持したままヘンケイできます。

 

 

トレジャーロード

ワールドマップから「トレジャーロード」というチャレンジステージをプレイできます。

特定の「コピー能力」や「ほおばりヘンケイ」などを利用して攻略するステージで、時間内にゴールすると「レアストーン」を獲得できます。
「能力の練習ステージ」としての側面もあり、通常のプレイでは気づきづらい使い方も学べます。

ステージごとに目標タイムが設定されていて、目標タイムをクリアすると追加で50コインも獲得できます。

ゴールしてレアクリスタルを獲得すること自体は難しくありません。
目標タイムクリアはかなり無駄のない動きを要求されるので、達成は難しいです。
なお、目標タイムクリアは100%達成には関わりません

 

 

ガチャルポンコレクション

ステージ攻略中や、ワドルディの町でコレクション用のフィギュアが手に入ります。
フィギュアには解説が書いてあるのもあります。

フィギュアは回転させてながめられるほか、カービィの家に3つまで飾ることができます。
なお、お店の利用などで特別なフィギュアももらえます。

 

 

amiibo

今作はすべてのamiiboに対応しています。

読み込ませることで、コインスターとストックアイテム(回復アイテム)がもらえます。
同じamiiboからもらうには、いずれかのステージをクリアする必要があります。

カービィシリーズや、キュービィのamiiboを使うと、多めにコインスターをもらえます。

 

 

ワドルディの町

ワドルディを救出していくと、拠点である「ワドルディの町」が発展していきます。

  • 登場済みのムービーやスタッフクレジットを閲覧できる「ワドルディシアター
  • 発見済みのコピー能力を装備・進化できる「ワドルディのぶき屋
  • キーワードを入力するとアイテムがもらえる「おとどけワドル便

など、さまざまな施設が随時増えていきます。

 

▼コピー能力の進化

ワドルディのぶき屋では、コピー能力を進化させることができます。

進化には、「設計図」「コインスター」「レアストーン」が必要です。

進化させると攻撃力や連射力が上がったり、攻撃範囲や派生攻撃が出たりします。
進化させると、通常で手に入るコピー能力も進化後の物になります。
進化前の物に戻すこともできます。

レアストーンは主にトレジャーロードで、設計図はステージ攻略中に手に入ります。

発展が進むと「ものしりワドルディ」に、取り逃した設計図の場所を教えてもらえるようになります。

 

▼キーワード

おとどけワドル便では、プレゼントキーワードを入力してアイテムをもらうことができます。

キーワード(パスワード)は体験版のクリアや、雑誌などや公式Twitter等で手に入ります。
ワドルディの町にも隠されています。

町でみつけたもの以外のキーワードの適用には、インターネットへの接続が必要です。

 

▼サブゲーム

町を発展させると、サブゲームで遊ぶことができるようになります。

サブゲームは複数用意されていて、コインスターがもらえます。

 

 

良い点

遊びやすい・当てやすい

アクションゲームとして、かなりの遊びやすさを感じました。
まず、攻撃がとっても当てやすい

「3Dアクション」ということで、今まで横スクロールのカービィを遊んでいた人にとっては難易度が高く感じそうですが、そんなことはありません。

公式サイトの「開発者インタビュー」を読んで驚きましたが、「攻撃が見た目で当たっていれば、実際には当たっていなくても当たっていることにする」というシステムを適用しているそうなのです。

実際遊んでみて、確かにそれは強く感じました。
3D初心者でも気持ちよく操作できる工夫ですね。

プレイヤーはカメラをほとんど動かせませんが、自然と進行方向がわかる・怪しい場所がわかるカメラワークになっていて、迷ったり混乱したりしないよう配慮されています。

UI(ユーザーインターフェース) も見やすいですし、ロードも早いです。
とにかく「遊びやすさ」にこだわった作品です。

 

ほおばりが楽しい

多種多様な「ほおばりヘンケイ」は、見た目も能力も楽しいものばかりです。

そうくる!?

というものも多いので、ぜひその意外性も味わっていただきたいです。

総じて破壊力も高いので、その豪快さも魅力です。

 

かわいさ全開

とにかくカワイイ、カービィ。
今回も、そのかわいさは全開です。

フィギュアをながめているのもカワイイし、十字キーでジェスチャーをさせてもカワイイです。

ワドルディも、敵もカワイイですよ。

 

魅力的な舞台設定

文明が滅び、自然と一体化したかのような世界。
まるで『ホライゾン』のような舞台設定で、とても魅力的です。

フィギュアの解説では、かつてあった文明についても読めるようになっています。

好みの方向性です!

 

その他の気に入った点

  • 曲がイイ、まさかのボーカル曲入り
  • コピー能力取得時の音割れがなくなった
  • 町の発展が楽しい
  • ミニゲームも楽しい
ストーリーも良かったです。
ちょっと泣けました。

 

 

不満点

リトライが面倒

トレジャーロードをクリアした際、「もくひょうタイム」に届いていない場合、すぐにリトライしたくなりますが、できません。
一度ワールドマップに戻る必要があります。

トレジャーロード攻略中であれば「リトライ」の項目があるので可能ですが、クリア時もリトライできると良かったです。

まぁロードが早いのでそれほど苦ではありませんし、目標タイムも無視すれば良いんですがね・・・。

また、通常ステージもクリア時点でワドルディが足りない時はそのままリトライしたいので、通常ステージでもリトライ機能があると良かったです。

 

町からすぐに出たい

ワドルディの町の入り口付近に、ワールドマップへ出るワープスターが設置されています。

町の奥や武器屋などに用事があった場合、用事をすませてから攻略に戻るのに、いちいちワープスターのところへ行かなければならないのは面倒です。

町のどこからでも、すぐにワールドマップに出られる方法があれば良いと思いました。

 

 

気になった点

リストラされたコピー能力

初3D化なので仕方のない部分かと思いますが、コピー能力の数自体は前作『スターアライズ』と比べると大きく減少しました。

その分「コピー能力の進化」でバリエーションは稼いでいますが、少し寂しいです。

特に、今まで定番だった「ストーン」や「パラソル」がないのは残念でした。

 

 

プレイ状況

プレイ時間 約21時間
シリーズのプレイ状況(みなと
※記事作成時点
星のカービィ(GB)
星のカービィ 夢の泉の物語(FC)
カービィのピンボール(GB)
カービィボウル(SFC)
星のカービィ スーパーデラックス(SFC)
星のカービィ64(N64)
星のカービィ 鏡の大迷宮(GBA)
星のカービィ 参上! ドロッチェ団(DS)
星のカービィ ウルトラスーパーデラックス(DS)
あつめて!カービィ(DS)
毛糸のカービィ(Wii)
星のカービィ Wii(Wii)
星のカービィ トリプルデラックス(3DS)
みんなで!カービィハンターズZ(3DS)
星のカービィ スターアライズ(Switch)
スーパーカービィハンターズ(Switch)

 

 

『星のカービィ ディスカバリー』の総合評価・レビュー

もともと期待値の高い作品ではありましたが、実際にプレイするとその計算された気持ちの良さに驚かされました。

「3Dだし、ちょっと難しそう」と思っている人にこそ、ぜひプレイしてみてほしい作品です。

アクションが苦手な人でも楽しくプレイできますし、アクション上級者は「100%達成」を目指せば歯ごたえのある攻略を楽しめます。

とってもバランスの良い作品ですね。

レビュー

総合評価
シナリオ
操作性
システム
キャラクター
ビジュアル
音楽

  • B!

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