『真・女神転生』は、今年で25周年になります。
長いシリーズですが、「『真・女神転生 DEEP STRANGE JOURNEY』(以下『メガテンDSJ』)でシリーズに初めて触れる。」という人も多いはず。
他のRPGと異なる部分がとても多いため、初見ではよくわからないことも多いかと思います。
ってなったら、とってももったいないし、残念なことです。
そこで今回は、『真・女神転生NINE』以外の『真・女神転生』シリーズを全てクリアしている私みなとが、『メガテン』シリーズの独自の世界設定やルールをレクチャーし、『メガテンDSJ』をより楽しめるための講座を開催しようと思います。
もちろん、予備知識なしでも楽しめる作品ですが、折れそうな心を支える手助けになれば幸いです。
少なくとも、序盤を乗り越えることはできるはずです!
『メガテンDSJ』以外の『メガテン』シリーズ作品でも通用する知識なので、ぜひ参考にしていただければと思います。
長くなるので2回に分けます。
今回は「基礎知識編」と「バトル編」です。
序盤のボス戦に役立つオススメ悪魔のパスワードもありますよ。
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基礎知識編
真・女神転生の特徴
『メガテン』シリーズは、アトラスという会社が作ったRPGです。
主に日本の東京が舞台です。
「悪魔」という存在と戦ったり、仲間にしたりして、パーティを強化して攻略します。
イベントなどでは選択肢が多く、その選択によりエンディングが分岐します。
- 悪魔は、戦闘中に会話することで仲間(仲魔)にできる
- 悪魔同士を合体させ、新たに強い悪魔を作りだす「悪魔合体」
- 弱点属性や、補助魔法が重要になるバトル
- 主人公が死ぬとゲームオーバー(ならない作品もある)
- 通貨はマッカ(魔貨)
- 主人公は無口系で、プレイヤーが名前を付ける
- 荒廃した東京や、「終末」を思い起こさせるシナリオ
この辺りが、シリーズ全般における特徴です。
『メガテンDSJ』では、少し異なる部分もあります。
舞台は東京ではなく「南極」ですし、主人公が死んでもゲームオーバーにならない機能もあります。
「悪魔」って?
『メガテン』を語る上で外せない、重要な存在である「悪魔」。
通常のRPGでいうところの、「モンスター」にあたります。
「悪魔」といえば、角があってコウモリの翼で、三又の槍を持った恐ろしい姿を想像するかと思います。
例えば、こんな感じの。
こういった、まさに「悪魔」なキャラクターもいますが、『メガテン』に登場する悪魔は、一般的な「悪魔」とは、かなり捉え方が違うのです。
世界中の伝承や伝説に登場する神や妖怪、鬼や妖精、はては天使まで『メガテン』では「悪魔」という総称で呼んでいます。
こんなに可愛いピクシーも、悪魔。
日本の神話からも、アマテラスやヤマタノオロチなどが、悪魔として登場します。
金子一馬さんや、土居政之さんがデザインした悪魔たちは、ビジュアルもとても魅力的です。
作品によっては「天使」は別として扱うものもありますが・・・。
基本的には、「人間以外の霊的存在」を「悪魔」といいます。
彼らを仲間にすると、「仲魔」と呼ぶことになります。
魔法の名前
『メガテン』では、魔法の名前も特殊です。
聞きなじみのない名前が多いと思いますので、ここで主な魔法を簡単にまとめてみます。
ここで挙げた魔法以外にもたくさんありますし、作品によって微妙に性能が違うのもありますので、あくまで参考までに。
- アギ系(火炎属性)
アギ・・・単体小ダメージ
アギラオ・・・単体中ダメージ
アギダイン・・・単体大ダメージ
マハラギ・・・全体小ダメージ
マハラギオン・・・全体中ダメージ
マハラギダイン・・・全体大ダメージ - ブフ系(氷結属性)
ブフ・・・単体小ダメージ
ブフーラ・・・単体中ダメージ
ブフダイン・・・単体大ダメージ
マハブフ・・・全体小ダメージ
マハブフーラ・・・全体中ダメージ
マハブフダイン・・・全体大ダメージ - ザン系・ガル系(衝撃・疾風属性、作品によってどちらか)
ザン(ガル)・・・単体小ダメージ
ザンマ(ガルーラ)・・・単体中ダメージ
ザンダイン(ガルダイン)・・・単体大ダメージ
マハザン(マハガル)・・・全体小ダメージ
マハザンマ(マハガルーラ)・・・全体中ダメージ
マハザンダイン(マハガルダイン)・・・全体大ダメージ - ジオ系(電撃属性)
ジオ・・・単体小ダメージ
ジオンガ・・・単体中ダメージ
ジオダイン・・・単体大ダメージ
マハジオ・・・全体小ダメージ
マハジオンガ・・・全体中ダメージ
マハジオダイン・・・全体大ダメージ - メギド系(万能属性)
メギド・・・全体中ダメージ
メギドラ・・・全体大ダメージ
メギドラオン・・・全体特大ダメージ - ハマ系(破魔、神聖・光属性の即死攻撃)
ハマ・・・単体即死(小確率)
ハマオン・・・単体即死(中確率)
マハンマ・・・全体即死(小確率)
マハンマオン・・・全体即死(中確率) - ムド系(呪殺・闇属性の即死攻撃)
ムド・・・単体即死(小確率)
ムドオン・・・単体即死(中確率)
マハムド・・・全体即死(小確率)
マハムドオン・・・全体即死(中確率) - 状態異常系
ポイズマ・・・単体毒
シバブー・・・単体マヒ
ドルミナー・・・単体眠り
マリンカリン・・・単体魅了 - ディア系(HP回復)
ディア・・・単体小回復
ディアラマ・・・単体中回復
ディアラハン・・・単体全回復
メディア・・・全体小回復
メディラマ・・・全体中回復
メディアラハン・・・全体全回復 - 状態異常回復系
リカーム・・・単体復活(HP小回復)
サマリカーム・・・単体復活(HP全回復)
パトラ・・・単体状態異常回復(睡眠など)
メパトラ・・・全体状態異常回復(睡眠など)
ポズムディ・・・単体毒回復
パララディ・・・単体マヒ回復
チャームディ・・・単体魅了回復
ペトラディ・・・単体石化回復 - 補助効果
タルカジャ・・・攻撃力強化
ラクカジャ・・・防御力強化
スクカジャ・・・命中、回避率強化
デカジャ・・・強化効果初期化
タルンダ・・・攻撃力弱化
ラクンダ・・・防御力弱化
スクンダ・・・命中、回避率弱化
デクンダ・・・弱化効果初期化
マカラカーン・・・魔法攻撃反射
テトラカーン・・・物理攻撃反射
チャージ・・・次の物理攻撃のダメージを2倍以上にする
コンセントレイト・・・次の魔法攻撃のダメージを2倍以上にする
バトル編
RPGの肝となる、バトル。
『メガテン』では、主に「ターン制のコマンドバトル」を採用しています。
戦闘が開始すると、パーティーの行動を選択し、パラメータ「速」の早い順に行動。
それをターンごとに繰り返す。
戦闘を高速化する「オート機能」もあります。(ただし、通常攻撃の繰り返し)
『メガテン3』系や、『メガテン4』系は「プレスターンバトル」という特殊な形式のバトルシステムです。
これは、「弱点を突くことでこちらの行動回数が増えるが、逆に吸収や反射をされると即、敵のターンになる」というもの。
スリリングで画期的なシステムですが、『メガテンDSJ』では比較的スタンダードなコマンドバトルになります。
通常戦闘。
いわゆる「ザコ戦」ですら全滅の危険が高い『メガテン』。
生き抜くために重要な点を取り上げてみました。
悪魔会話
ストーリーを少し進めると、「悪魔会話」が可能になります。
『メガテンDSJ』では、ピクシーが「悪魔会話」のレクチャーをしてくれます。
敵として登場した悪魔を、「会話」で仲間にするシステムです。
ご機嫌を取ったり、様子をうかがったりしながら会話を進め、交渉にもちこみます。
相手の要求するものを提供したりして、相手が納得すると、晴れて 仲魔 となります。
会話の流れによっては、突発的に仲魔になってくれたり、逆に不意打ちをされたりもします。
ランダム要素も大きいですが、それだけ「生の会話」っぽさがあります。
「悪魔会話」は、仲魔を増やし戦力を増強し、バトルで勝てるようになる必須行動です。
が、他にもこんなメリットがあります。
- 仲魔と同種の悪魔に話しかけた場合、戦闘をせずに立ち去ってくれる。
たまに回復やアイテムをくれることもある。
やっかいな悪魔との戦闘を回避するのにも、利用できる。 - 交渉の次第によっては、仲魔にせず金品を要求することもできる。
- 多種多様な口調が用意されていて、会話をするだけでも楽しい。
中には哲学的であったり、考えさせることを言ってくる悪魔もいる。
主人公のレベルより高レベルの悪魔は、基本的には会話で仲魔になってはくれません。
また、種族によっては会話で仲魔になってくれない悪魔もいます。
ですが、以上のようにメリットは多いので、まずは会話してみることをオススメします。
▼『メガテンDSJ』の場合
初めて遭遇する悪魔は「アンノウン状態(モザイク)」です。
会話が成り立たないので、まずは倒しましょう。
倒すことで解析され、次回遭遇した時は姿が見えるようになります。
会話も可能になります。
悪魔の種族の「邪神」「凶鳥」「妖樹」「死神」「妖獣」「邪鬼」「妖虫」「魔王」「邪龍」「悪霊」「外道」「幽鬼」は、基本的に会話で仲魔にすることができません。
「エネミーサーチ」で遭遇した悪魔や、イベント・ボス悪魔も、会話で仲魔にすることはできません。
属性攻撃で弱点を突こう
『メガテン』の戦闘で重要になるのは、敵の弱点を突くこと。
敵悪魔の多くは、何かしらの弱点をもっています。
その弱点属性で攻撃することで、こちらの攻撃回数が増えたり、追撃が発生したり、戦闘が有利になります。
属性の相性は、「デビルアナライズ」という機能によって記録されていることが多いです。
『メガテンDSJ』の場合、判明した属性相性は敵を攻撃する際に表示されますので、参考にしましょう。
弱点属性で攻撃することは重要ですが、それ以上に重要なのが反射属性で攻撃しないこと。
上の画像で言うと、ジャックフロストは氷結属性を反射します。
ブフなどで攻撃すると危険です。
中には、物理攻撃を反射する敵もいるため、攻撃する際は属性相性に充分注意しましょう。
「オートバトル」は便利ですが、こういったところで痛い目をみる場合があります。
自分たちが弱点で攻撃されないようにするのも重要です。
作品によっては、弱点を突かれてそのまま劣勢になり全滅・・・なんてことも。
▼『メガテンDSJ』の場合
弱点を突くことで、「デビルCO-OP」という追撃が発生します。
「デビルCO-OP」は、弱点を突いたキャラと同じスタンスのメンバーの数だけ、ダメージが増大します。
スタンス(方向性)については次回詳しく触れますが、同じかどうかはパーティーメンバーの名前の「色」でわかります。
悪魔によってこの色は固定で、主人公はイベント等の選択肢で変動します。
できるだけこの色を揃えることで、「デビルCO-OP」の発生のしやすさや、ダメージ量が高くなります。
敵は「デビルCO-OP」が発生しないため、こちらが弱点を突かれることによる被害は少なめです。
ただし、「破魔弱点」や「呪殺弱点」には注意しましょう。
高確率で即死します。
補助魔法を利用しよう
攻撃力を上げる「タルカジャ」。
攻撃を当てやすくする「スクカジャ」「スクンダ」など。
割と軽視されがちな補助魔法ですが、『メガテン』では重要スキルです。
補助魔法1回でかかる変化量が大きめなので、体感する難度がかなり変わります。
面倒くさがらずに、お試しあれ。
また、「チャージ」や「コンセントレイト」などの、次の攻撃を強化するスキルは、とても強力です。
効果は倍以上ですので、1ターン消費することによるデメリットはありません。
まとめ
いかがでしたか?
『メガテン』の主なシステムや、バトルのコツなどを学べたかと思います。
最後に、『メガテンDSJ』序盤のボス戦で役立ちそうな仲魔を作成しましたので、そのパスワードを公開します。
「アイスブレス」「メディア」「フォッグブレス」を所持した、地霊カハク。
召喚価格は、1,440マッカです。
「フォッグブレス」は、「敵全体の命中率・回復率を大幅に下げる」という強力な効果。
ただし、MPの消費は大きいので戦闘開始時に1回かけるだけにしましょう。
「アイスブレス」は、複数回の氷結属性攻撃。
カハクと主人公のスタンス(方向性)は、序盤の時点では同じなはずなので、弱点攻撃による追撃を期待できます。
スタンスについては、次回の講座で詳しく触れますね。
ちなみに、こちらはオリジナル版『真・女神転生 STRANGE JOURNEY』の攻略本です。
リメイク版でも通用する内容が多いですし、仲魔パスワードは全て使用できます。
■17年12月4日追記
リメイク版の攻略本を購入しました。
旧版と比べて、紙の手触りが違います。まぁそれはいいとして・・・。
旧版の内容に加え、リメイク版で追加された要素も網羅されていました。
2周目以降のイベントや、新悪魔のパスワード、コマンダースキルを活用した戦略など、読み応え十分です。
巻末には新シナリオのネタバレもありますので、読む際は注意しましょう。
では、長文にお付き合いありがとうございました。
次回の講座は、「育成」と「シナリオ」についてを予定しています。
お楽しみに。
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